簿記2級独学合格体験記(1ヶ月)
私は、転職のために簿記2級を取得した。
ありふれた資格ではあるが、私にとっては重要な資格だったのだ。
長くなってしまったが、今簿記2級を勉強している人、勉強しようか迷っている人、独学の勉強法が定まっていない人は読んでみてほしい。
簿記2級を取得した理由
私が簿記2級を取得した理由は経理職へ転職するためである。
私は普通科の高校、また、大学は教育学部だったため、簿記の知識は一切なかったが、前職で経理職をかじり、簿記3級を取得した。
その時に、転職サイトを見ていたら、「簿記2級必須」の採用求人が多いことが判明した。
そのために、簿記2級を取得すれば、転職の幅が広がると思い取得した。
使った教材
私が使った教材は、以下の通りである。
・CPAラーニング
工業簿記は植田先生、商業簿記は登川先生の講義を受講。
・簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 商業簿記 テキスト&問題集 2024年度版
・簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 工業簿記 テキスト&問題集 2024年度版
・パブロフ工業簿記2級のアプリ
・ネットスクールのネット試験
CPAラーニングについて
CPAラーニングは無料で素晴らしい講義を受講できると有名である。なぜ????という疑心暗鬼な気持ちで登録したが、マジで神講義であった。
まず、工業簿記から勉強しようと思い、サイトを見ていた。植田先生と登川先生の講義があり、どちらにしようか迷っていたが、植田先生の全体講義時間が13時間17分、登川先生の全体講義時間が14時間22分ということで、少しでも短い方がいいという理由で植田先生の講義を選択した。
結果、正解であったと思う。
理由としては、商業簿記は登川先生の講義しかなく選択肢がなかったため、商業も工業も登川先生だったら変わり映えがしないからだ。(失礼)
また、植田先生は、雑談が多く、その雑談が会計士の過去の仕事の内容をベースにしていてとてもおもしろいからだ。つい植田先生のYouTubeチャンネルも登録してしまった。笑
もし、まだ日商簿記2級の勉強途中だよという方は、ぜひ、植田先生のCVP分析の講義だけは受講してほしい。
私は、この講義のおかげで、実際のネット試験の本番でもCVP分析の問題が出て、ラッキー!!!!と思うくらいCVP分析が大得意になった。(もともと高校の時、理系でグラフの問題が得意だったということも関係するかもしれない)
登川先生はテキストに忠実に講義をしてくれるので、安心感があった。毎回止めて、自分で考えて問題を解いていったので、正直商業簿記のほうが定着率が高かった気がする。また、簿記3級の続きということもあり、商業簿記のほうが理解しやすかった。
ネット模擬試験について①
一通り理解した後に、ネットスクールの模擬試験(第1回)を解いた。
結果は14点という悲惨な結果であった。
難しすぎるし、90分なのに時間足りない…終わった…と思っていたが、
やり直しをしたら、ケアレスミスとか、0が1個足りないとかもあったから、完全に分かってないわけではないと自分に言い聞かせた。
二日後、CPAラーニングの模擬試験(第1回)を解いた。
結果は32点という悲惨な結果であった。
私はまだ模試を解く実力が備わっていないと自覚し、そういえば最初に買っていたパブロフ簿記のテキストを使っていないことに気づき、改めて全体の問題を解こうと思った。
パブロフ簿記のテキストについて
なぜパブロフ簿記を選んだかというと、3級の時にも使用していたからである。やはり使い慣れたテキストということが1番大きな理由である。
2級を勉強し始めるという時に、本屋さんに行って、いろんなテキスト、問題集を比較した。パブロフ簿記テキストは、4コマ漫画になっていて、取引のどんな場面かを把握しやすい。パブロフくんに癒される。かわいい。カラーでモチベーションが上がる。また、ネット模擬試験が1冊につき1題ついているのもいい。以上の理由でこのテキストにした。
自分にあったテキストがあると思うから、ネットのレビューだけではなく、実際に本屋さんに行ってパラパラと見てみるのがいいと思う。
CPAラーニングで一通り理解した後だったからということもあり、頭にすっと入ってきた。テキストだから問題の数は多くないが、しっかり解説が書いてあるので、とても分かりやすかった。
商業簿記、工業簿記ともに一通り問題を解いた。
(模試でのやり直しでわからない時はこのテキストに戻って復習した。)
パブロフ工業簿記アプリについて
正直あまり使わなかった。
簿記3級の時は通勤の電車でよく仕訳の練習で利用していたので、2級でも利用するだろうと、工業簿記というものを理解する前に購入してしまった。
実際工業簿記は仕訳も大切な得点源であるが、計算が主なので、買うなら商業簿記のアプリをおすすめする。
試験1週間前くらいから思い出したようにアプリを使った。仕訳と計算の二つの項目があり、計算が重要だと思ったので、計算を使ったが、電卓が必要ないくらい簡単な数字設定の問題なので使いやすかった。私のように無職の1ヶ月の期間で取得するという人には必要ないかもしれないが、働きながら3ヶ月くらいかけて取得するという人には向いていると思う。
1番役に立ったのは、アプリの特典についている模擬試験である。
ネット模擬試験について②
それから、ネットスクールの模擬試験・CPAラーニングの模擬試験・パブロフ簿記の模擬試験など無料で解けるありとあらゆる模試を解いた。2回めも含めて12回。
結果としては、ネット試験を解けば解くほど点数は上がっていった。
合格ライン(70点)にいくかいかないかくらいの点数にまでは到達した。
最低点は先述の通り14点。最高点は82点。
後から思ったことだが、ネットスクールの模擬試験は比較的難易度が高いと思う。最初に解くのはおすすめしない。
CPAラーニングの模擬試験は超分かりやすい解説動画がついているため強くおすすめする。
ネット試験本番①
察した方もいるかもしれないが、①ということは、②があるということだ。
無職になってちょうど1ヶ月の日にネット試験を受けた。
簿記3級のときにも利用したテストセンターで受験をした。
始まった瞬間、全体の問題を把握した。第二問は直前に演習していた株主資本等変動計算書で、第五問は大得意のCVP分析だったから、絶対合格できると思ったが結果は64点だった。
敗因としては、第一問で2問しか取れなかったことと、第五問で覚えておかないといけない式を忘れて1問も取れなかったことである。
超重要!第一問対策
落ちたその日は、次の試験の予約ができないため、次の日に、予定が空いていた4日後にネット試験を予約した。
簿記2級を3月に取得し、現在税理士事務所に転職をした友人に、簿記2級に合格するための勉強法を聞いたところ、とにかく第一問をものにするために仕訳を頑張るということであった。第五問は満点か0点かどっちかだからそんなに時間をかけずに、とにかく第一問を何度も見直すことが大事というアドバイスをいただいた。
それからはというと、YouTubeで第一問対策をしてくれている動画を見て、一緒に解いたり、ネット試験で第一問だけ解いたりとにかく第一問で満点をとるための対策を行なった。
ネット試験本番②
結果は77点で合格!
第一問で1問落としてしまったが、16点取れたのが大きかったと思う。
第二問はまた株主資本等変動計算書であった。連結会計を完璧にしていたので出て欲しかったが、しょうがない。
それ以外は何が出たか忘れてしまったが、とりあえず、終わって合格の文字が見えた瞬間嬉しくて笑顔になってしまった。
簿記2級を取得して
簿記2級の勉強を始めてから、引越し期間を除いて大体1ヶ月で簿記2級を取得することができた。基本は図書館やカフェで勉強することが多かった。
簿記2級の勉強を通して、この資格は、経理職でなくても、持ってて損はない資格だと実感した。
また、現在は、簿記2級さまさまで転職先も決まり、残りわずかな無職生活を謳歌している。
簿記2級を取得していたからこそ、自信を持って面接に臨むことができたと思う。
長くとりとめのない文章なってしまったが、この合格体験記が誰かの役に立ったら嬉しい。