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ナンパハツラツ爺さん👴🏻in Temple Part2

※前記事の続きです



そうして私達は駅前のカフェに入り

コーヒーを頼んだ。


『私ばかり話してすみません。
 お嬢さんのお話しも聞かせていただけるかな。』

と言われ、

名前、年齢、
自分が今モデルの仕事をしている事、

海外、国内旅行が好きなど
趣味の事などを話した。


『ほぉ、○○寺にはいつも座禅に来られるんですか?』

私は近くに住んでいるが、
初めて行った事を話した。

するとお爺さんは

『私がよく旅する船は
 "あすか"という
 船なんだ
 なんだかご縁がありますなぁ』

と言った。


頻繁に行かない場所にいってたまたま出会った事、
お爺さんの趣味が船旅でその船の名前が
自分と同じ名前、、

本当に何かの縁だなぁ。

と思って嬉しかった。


普段外で声をかけられるというと

若者のナンパや美容師や事務所の
スカウトだったりするから

こういう何の欲もない
出会いは新鮮で嬉しいと思った。



他愛もない話をしている時
だんだん私は
お爺さんに違和感を感じていた。

所々

、、、ん?えーっと、、これはー、、



『私はね、お鮨が好きでよく
 銀座の○○鮨(某有名店)
に行くんだよ。
 お鮨好き?
 よかったら今度一緒にどうかな?』


 ん???

 
私はただの社交辞令だと思い

「あはは〜」

などと愛想笑いをして
誤魔化した。


勘違いだと思って流した



そして次の瞬間お爺さんは決定的な言葉を発した。





『海外旅行が好きと言っていたね。
 僕と二人きりでヨーロッパ一周旅でもしない?』



、、、、









じいさん、

あんたって人は

ただの

エロジジイやんけ。



さっきの紳士爺さんは何処へやら。

鼻の下伸ばして
ヘラヘラエロエロじいさんと化している。

『ん?ん?どうかな?』
なんて言ってくる。


食いつき様がすごい。




いやぁ、最近のご老人は凄い。

まだ色々有り余ってるみたい。

20代前半の女の子を
一か八かで誘ってみるという度胸が凄い。

昔相当イケイケだったのかな?

だけど私はとても不愉快な気持ちになった。





「私用事あるので帰ります。
 
 とてもいい出会いだったのに残念です。
 あ、因みに私お鮨や旅行やなんかで釣られても
 魅力を感じません。
 さっきまでは魅力的でした。」


おじいさんの顔は拍子抜けしていた。
多分この手で幾つか落ちた女性がいたのだろう。




私はその場を立ち
颯爽と店を出た。




いつまでも若い気持ちを持つ事こそが、
長生きの秘訣なのだろう。



一つ学んだ。


教えてくれてありがとう、エロ爺さん。笑





終わり📚




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