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落武者、昭和にタイムスリップ!

前回のお話

 夜の星たちが、「これでもか~」と迫る夜の出来事。

 拙者はその日、上空に拡がる雨あられの矢と砲弾を見上げながら、悠々と腰かけていた。海辺の砦はまだらな穴が開き、今にも崩れ落ちるかの如く、ひっそりとたたずんでいた。混ぜるな危険の硝煙を通り過ぎようとしたその時だった。

✨☆彡☆彡☆彡✨

 目の覚めるような轟音と共に、何かが落ちてきた。

 大筒の弾丸!?流れ玉!?

 次に目を見開いた時には、目の前に美しい女性が立っていた。

「お主は誰だ?」

 拙者のその問いに、その人は真っ直ぐにこっちを見て言った。

なんのはなしですか

 その人が声を発したその瞬間、私は気を失った。

 目を覚ますと、そこは見覚えのある川辺の土手の道。蝉の声が聞こえる。季節は夏。しかも相当な暑さだ。

 手には竹で作られた槍、肩には皮でこしらえた巾着に干し飯ほしいいが入っている。まだ何も一戦を交えてないらしい。子どもの頃の自分?

 拙者はゆっくりと体を起こす。そしてあることに気付いた。

 拙者の付けているふんどしのおしりのところから、ちょうど尻尾のようにくっついている何か。蛇か?いや着物の赤い帯が…?

「なんじゃこれは!?」思わず、武田信玄に敗走し、命からがら逃げ延びた松平まつだいら元康もとやす(徳川家康)のような声が出た。

 その切れ端をゆっくりと引っ張ってみた。

 そこには、縦にならんだ文字でこう書かれてある。









ちゃんばら!

 いや、拙者が聞きたいわ!

 記憶だってちゃんとある。拙者は夜の合戦にて一休みを楽しんでいたはず。

 そこへ光と共にその人がやって来て、いきなり「なんのはなしですか」と、発せられた言葉と共に、過去への旅路をさせられて、故郷の川辺に一人残され、おまけに尻尾がついたふんどし履かされて、間髪入れず、

「なんのはなしですか」だとぉ~ぅw


フフフ(ΦωΦ)フフフ

 すると、さっきのその人がすぐ傍に立っていた。

「つづきを読んで!」

 つづき、続きって何?

 そう言えばこの尻尾、くるくるとつたのようになっているじゃないか?さっきまでなかったのに、もう巻かれているではないか!

 あい分かった。言う通りにいたそう。

 拙者は、なんのはなしかわからない、その巻帯をゆっくりと伸ばして読んでいく。

「私の名前は、南野花子。宇宙の彼方からやって来た」

 なんじゃと!?武田信玄の側室である諏訪御料人すわごりょうにん湖衣姫こいひめ)みたいな声であるな。シランケド。

 なんじゃと!?雨中うちゅう彷徨かなたって何だ。どう見たって今は晴れなのだが、雨の中を彷徨さまよって来たということなのだろうな。

 まだつたが残ってる。あい分かった。読もう、読んで参らせう。


キラキラヒカル☆光源氏

「あなたにこれから、星を読む任務を命ずる」

 へっ!干しを詠む!?もしや、腹が減って、この干し飯ほしいいが欲しいのか?

「すぐに駄菓子屋さんへ行きなさい。そしてくじを引きなさい」

 そしてその人は音もなく消えてゆく。

 は!!!なんじゃ!このくだり.。o○


こっからもほんとうになかったはなし

 そして、拙者は駄菓子屋さんというものがなんなのか分からず、くじを引くにしても縁日の時期でもないため、見事に混乱してしまったのである🎯

 途方もなく、道のそばにあった石に座り、大きく空を仰いだ瞬間、元の世界へと帰された。


決してスベラナイ武具を送り隊

 上はもう紅紫色こうししょくむらさきが降ろされ、日の出が近い。見上げれば大阪城の天守閣が橙色に輝いていた。

「ついに、落ちたか.。o○」

 遠くで野狼の遠吠えがかすかに聞こえる。

 また、あの人に呼び止められる前に…

 さあ、腹を切ろう🏠.。o○

ゆめ幻のごとくなり~🎶

 素敵なマゼンタの帯イト(・∀・)オカシ!!
 提供はいつきさん賑やかし帯💓(人''▽`)感謝申し上げる☆

💎満月詩はアオラセグンドから💎

 ヘッダー画像は透き通り隊長、彩生透さんのイト(・∀・)オカシ!!バレリーナです!
 毎度、感謝申し上げ~る🌈

Katajikenai~(˘͈ᵕ ˘͈♡)ஐ:*💎チャンリオ💎


な姉ちゃんへ
続き書きましたよ~🤣
作ってもらいました~👹
ありがと~!!!


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