ただお金を増やしても豊かな社会を歩めない
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こんにちは りお(理生)です。
本日紹介するお話は、わたしにとっては、理想論かもしれません。
しかし、理想がなくゴールも全く見えない状況よりも、たとえ理想であったとしてもゴールが見える状況のほうが、前に進めるのではないかと考えております。
「ただお金を増やしても豊かな社会を歩めない」は、お金の価値とは何か?という参考になる内容になっております。
はじめに ただお金を増やしても豊かな社会を歩めない
お金は資本主義社会において、もっとも重要だと思われるリソース(資源)です。
昨今、投資やお金に関する本が多数出版されています。
それらの本を読んで、お金の勉強をすることはとてもいいことです。
そして、お金の勉強をして、お金は社会を創るための一部のリソースだということにも、着眼してみてください。
リソースが無ければ、生み出せない。
本記事は、リソースに着目して、そのリソースを使用して何を構築するのかを考えていただく一助になればうれしく思います。
お金だけではない収益を生み出す資産に投資する
まず第一に、お金はどのようにして生み出されるものでしょうか。
それは、社会において課題を解決することにより、生み出されるものなのです。
例えば、お腹が空いたと思ったら、スーパーやコンビニや飲食店などが、あなたの課題を解決してくれています。
もっと清潔感を出さないとと思う課題については、美容室やエステサロンなどが解決してくれます。
皆様の欲求を解決するために、人はお金を出すのです。
しかし、事業の多くはただモノやサービスを販売しているだけではありません。流通を整備したり、スキルや技術などを駆使して、お客様の課題を解決しています。
そのため、お金を得ようとするのであれば、直接お金に結び付く収益ではなく、まずはあなた自身に投資をすることで、あなたがお金を稼ぐことのできる状態にすることが、最初に必要なのです。
ついお金に直接的に結びつくものに投資をしてしまう、例えば、「楽に稼ぐことができる」や「何もしなくてもお金持ちになれる」などということは、存在しません。
お金だけに目がくらんで投資をしてしまうと、お金だけでなく、時間や自分の心といった全てを失うことになります。
お金に少し余裕を持てるまでは、お金だけではない収益(=自分)に投資をしましょう。
お金がない人は「お金」に投資を、お金がある人は「人」に投資すべき
次に、少しお金に余裕を持てるようになりましたら、余剰資金でお金がお金を生み出すものに投資をはじめていきましょう。
自分のスキルと余剰資金が稼いでくれることによって、2つの収入を得ることができます。
ここで、大事なことは、「あくまでも余剰資金」で投資をするということです。余剰資金というのは、もし、それが全額無くなってしまっても、余裕がある資金のことを指します。
決して、借金をしたり、生活ができなくなるようなお金を、お金に投資すべきではありません。
余剰資金には、なるべく長く働いてもらえるように、少なくコツコツと行うことが大事です。
ここを間違えて、もし仮に失敗してしまった場合は、1つ前のお金だけではない収益を生み出す資産に投資するに戻ってください。
そして、お金がある人。余剰資金にコツコツとお金を稼いでもらって、そして、そこにも余裕が出てきた人は、次にお金に投資するよりも、「人」に投資をするようにしましょう。
必要なリソースは、ヒト・モノ・カネというように、人が一番大事です。
社会の根源を成すリソースは、人です。
最終目標の投資先は、お金ではなくて人です。
本当のお金に余裕がある人は、人が大事であることを分かっている人なのです。
収入アップよりもミニマリストを目指す
リソース(資源)は有限です。
石油がいつか枯渇するように、地球上の物も有限です。
お金も自分の欲のために、好き放題使っていると、いつか終わりがきます。
地球上のことを考えても、リサイクルできるところはリサイクルするという考え方や、地球環境に優しい生活を1人1人が自主的に行うべきです。
この素晴らしい地球を人類が食べ尽くしてしまわないように心掛けて、その間にリサイクル可能なエネルギーやモノを開発するべきです。
世界は今、このような状況に進んでいます。
個人としては、収入アップをすることも大切ですが、それよりも地球環境に優しいミニマリストを目指すことを考えた方が、地球上に住む人類全体がよりよい社会の構築に繋げることになると思っています。
個人が収入アップだけを目指すというのは、言い方は悪いですが、他人のお金を奪うことを目指すという意味にも繋がります。
社会で成功し続けている人たちの多くは、意外に贅沢をしておらず、ミニマリストの方が多いかと思います。なぜなら、お金の本質を知っているからです。
もし、あなたがお金だけに目を奪われて、自分だけの裕福に心が向いてしまっているのなら、地球のためにも社会のためにも、ミニマリストの生活をしてみてください。
そうすれば、あなたの生活に返ってくることでしょう。
ストレスにならないようにできる範囲で収入を上げる
身の丈に合わないお金は、あなたの健康を害します。
収入アップを目指して、仕事に取り組む姿勢は経済的に見れば良いことだと思いますが、そのことで自身の健康を害したり、自身の心を破壊しては元も子もありません。
地球規模に置き換えると、人が裕福に過ごせるためだけに自然を破壊してしまっては、最終的に人は地球に住むことが出来なくなってしまいます。
どちらがより重要なのでしょうか。
皆様が考えて行動されることを望んでいます。
とにかく早くミニマリストをし始めるのがいい
あなたは家計簿をつけているでしょうか。
もし、つけていないのであれば、すぐにでも家計簿はつけるべきです。
お金の勉強で真っ先にしなければならないのは、お得な知識を得ることではありません。
自分の収支を明確化して、どこにムダがあり改善するのか、どれくらい投資にあてることができるのかを分析する行動をすることです。
お金というのは、あくまでもリソースですが、そのリソースは目に見える形で管理しなければなりません。
そして、できるだけ早くミニマリストの視点に立って、自分の収支を見つめ直す作業を行うようにしましょう。
まとまったお金があるのなら社会貢献を志している経営者や起業家に投資する
日本では投資をしていこうという流れになっています。どちらかというと投資をしなければ将来が不安だからという理由が大きいのではと思っています。
もし、投資をするのであれば、社会貢献を志している経営者や起業家に投資した方がいいでしょう。
投資は企業を見て投資するより、人を見て投資する方がより確実であると思います。
企業も人が運営しているのですから、企業を見て投資するよりも人を見て投資すべきです。
その時に、経営者や起業家の行動と企業理念が合致しているかを注意深く観察してください。
衰退する企業というものは、人と理念が一致していないことが多いのです。
新しい技術で社会貢献をすることや、安心した社会づくりのために根底から支えるなどの志を持つ企業理念が、その企業の経営者や起業家の行動と一致しているか。
もし企業理念と一致して社会貢献を目指している事業を行っていると判断した場合、自分の余剰資金というリソースを使って、より社会をよくする人に投資することによって、最終的に自分の生活に返ってきます。
決して、企業業績という数字だけや、身なりや言葉だけで着飾った人で、判断をしてはいけません。
投資したあとは無くなるものと思え
投資はかならず損失というリスクがあります。
投資で失敗される人の多くは、損失したときに損を取り戻そうとする行動が損失を大きく膨らませることになるのです。
もし社会貢献を目指している事業に投資し、社会をよりよくしていこうと思われるのであれば、投資したあとのお金は無くなったと考えることです。
本当にその企業や人に自分の夢や社会貢献を託すのなら、毎日の株価変動に一喜一憂することなく、静かに見守り続けるのがいいのです。
本来の投資とは、自分ができないことを変わりにやってくれる企業を応援することで、社会が良くなり、まわりまわって自分に還ってくるというものであるべきだと思います。
大航海時代において、船乗りは命を懸けて胡椒を取りに行っていました。
当時のヨーロッパでは、胡椒はとても高価なもので、庶民の人々が気軽に買うことができないものでした。
しかし、胡椒には細菌の繁殖を防ぐ抗菌・防腐効果に優れていたために、肉の長期保存を可能にし、さらにスパイシーな味も楽しめることができます。
一攫千金を狙って胡椒を取りにいくというお金の為だったでしょう。
しかし、株式というシステムで、投資家達が船乗りにお金を出資することで、胡椒はヨーロッパでも流通することができて、結果、肉の長期保存に貢献し、庶民の暮らしも徐々に良くなり、生活向上に寄与することで社会貢献にもなる行動だったのです。
このように、投資はリターンを求めるということが前提ではありますが、そのリターンというのは、何も直接的な金銭のリターンだけではありません。
社会全体が良くなることで、その恩恵を受けることも、大きなリターンなのです。
さいごに お金より重要な資産は人と社会
お金は、資本主義社会の中では、最強の道具です。
今や、お金があれば、自由な時間ですら買えることができます。
しかし、今、お金に価値があるのは、人と社会が存在しているからです。
お金の価値というものは、人と社会が機能していないと当然のことながら、ただの紙くずとなってしまいます。
つまり、人と社会が健全であるからこそ、お金に価値が生まれるのです。
道具としてのお金にだけに囚われていると、お金に価値を生み出してくれている人と社会を軽んじてしまう結果になってしまいます。
あくまでも、重要な資産は人と社会です。
お金に価値を与えてくれているのも、人と社会です。
人と社会が、これからも健全に機能するような有効なお金の使い方をすることによって、私たちの幸せや安心が支えられるのです。
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