せきじ

神戸大学経営学研究科所属。専門は情報経営。音楽と文章と卓球が好き。

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半端なヴィラン、ソフトバンクホークスの終戦

ホークスの2024年が終わった。 強すぎるだの、圧倒的すぎて面白くないだの言われた戦いも、終わってみればボコボコの完敗だ。色々振り返ると良くなかった部分はあるかもしれないが、僕は野球の戦術に詳しくないのでその辺りはプロの分析家に任せたいと思う。 とにかく終わってしまったものは仕方ない。後戻りは出来ない。是非に及ばずだ。 僕はホークスファンなのでゴリゴリにホークスを応援していたが、客観的に見るとDeNAを応援している人が多かっただろうし、DeNA視点で日本シリーズを見たほ

    • 一応月一のペースで更新してきたnoteですが、修論に専念するためしばらく不定期になります。色々考えて、力を養えてまた書いていけたらと思います。

      • いよいよ修論に向けてバリバリ書いていく時期に。恐ろしいことはたくさんあるが、面白いものが書けたらと。

        • システムとして卓球を考える3:戸上隼輔に足りないのは本当に「引き出し」なのか

          オリンピックが終わった。 結果として女子は団体銀、シングルスで早田が銅とメダルを2つ獲得したのに対し、男子は団体4位、シングルスで張本がベスト8と、メダル無しに終わった。 はじめに強調しておく、日本の男子卓球が弱くなったわけではない。 張本は精神的にも肉体的にも技術的にも東京より良いプレーをしていたし、戸上も初出場ながら堂々のプレーを繰り広げた。何より世界ランキング10番台の選手にこの3年でなって見せた。篠塚も主にダブルスで活躍し、特にスウェーデン戦のカールソン・シェル

        • 半端なヴィラン、ソフトバンクホークスの終戦

        • 一応月一のペースで更新してきたnoteですが、修論に専念するためしばらく不定期になります。色々考えて、力を養えてまた書いていけたらと思います。

        • いよいよ修論に向けてバリバリ書いていく時期に。恐ろしいことはたくさんあるが、面白いものが書けたらと。

        • システムとして卓球を考える3:戸上隼輔に足りないのは本当に「引き出し」なのか

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          映画『ルックバック』見てきた

          『ルックバック』は、簡単に他人に勧められる映画ではない。 それでも、それでも観てほしいと思う映画だった。 作品の中で、創ることの大変さは幾度と無く触れられる。「なんで、書いているの?」その問いかけは、映画の中にいる藤野や京本だけではなく、私たちにも向けられている。そんな気がしてならなかった。 僕は今大学院にいて、研究をしている。なんでやってるのかを自問自答することもしばしばだ。なんなら、この頃の私は疲れ果ててしまって、研究に向き合うのを辞めてしまっていた。そんな僕に、漫

          映画『ルックバック』見てきた

          殺伐スターバックス:ギグワーカーの憂鬱

          ワープロソフトのカーソルは、同じ場所を明滅し続けている。 残りは12行、締切は8時間後。 12行という文字数は、それほど多くはない。一度閃けば、パッと書ける分量だ。 しかしながら、書けない。書いている私には分かる。満足いくクオリティで残り12行を書くためには、全体の構成を考え直さなくてはならない。一方で、残り8時間という状況で全体の構成を変える大手術を行うのは、いささか気が引ける。踏ん切りもつかず、かといって適当に付け加える文章も見つからず、ただただ時間だけが過ぎていた

          殺伐スターバックス:ギグワーカーの憂鬱

          僕は「批判」が出来ない

          私は今大学院に所属している。M2(修士2年)なので、今年度は修士論文を書くことになる。一応研究者志望であり、TA(大学の授業補助)をしたり、申請書を書いたりと、徐々にだが研究者としてのキャリアを踏み出しつつある(もちろん準備期間であり、まだまだ序の口なのだが)。 しかしながら、研究者に自分がなれるとは、正直言って思えない。なぜなら自分には論理的に考える能力が欠如している、そう感じるからだ。 もともと私は、研究者を目指して大学に入ったわけではない。大学で4年間を過ごし、その

          僕は「批判」が出来ない

          ゲーマー的卓球戦術論考〜ゲームをつくる、ゲームをこわす〜

          卓球において「読み合い」ってどれくらい必要なんだろう?ってのを考えた記事です。システムとして卓球を考えるシリーズよりもだいぶラフに書いていきます(したがって理論的背景とかは無しで) フォアに来る、バックに来る、長いサーブが来る、短いサーブが来る、チキータが来る、ストップが来る、打ってくる、繋いでくるetc… 卓球には色んな読みの要素がある。読みが合えば、得点に繋がりやすいし、読みが外れれば、失点に繋がりやすい。人によっては台を介した相手との駆け引き、いわゆる「読み合い」要素

          ゲーマー的卓球戦術論考〜ゲームをつくる、ゲームをこわす〜

          怒涛に怒涛を重ねた新年度が過ぎ去り、酒を飲み、束の間の安息を享受している。色々嬉しいことありがたいことあってこれからも頑張りたいと思う一方で、これからなんてなくていいとも思う。そんな気分。 https://spotify.link/wcTGS9Br5Ib

          怒涛に怒涛を重ねた新年度が過ぎ去り、酒を飲み、束の間の安息を享受している。色々嬉しいことありがたいことあってこれからも頑張りたいと思う一方で、これからなんてなくていいとも思う。そんな気分。 https://spotify.link/wcTGS9Br5Ib

          マクドナルドの店員さんに感じた、グローバルチェーンの多様化

          てきぱきとした手さばきで店員さんがトレーを置く。 「ご注文の商品にお間違いはなかったでしょうか?」にこやかに話しかける。 「いや、違いますけど」客が返答する。 「申し訳ございません、すぐ代わりの商品をお持ちいたします」店員さんはすぐさま対応を誤り、間違って作ったバーガーを受け取り、約1分後、代わりのバーガーを提供した。 ?? いや、さすがにバーガー来るの早すぎん? いくらマックとはいえ、1分でハンバーガーは作れんでしょ?? 頭の中でハテナが渦巻いた私は、店内での

          マクドナルドの店員さんに感じた、グローバルチェーンの多様化

          システムとして卓球を考える2:異質ラバーは「考える」

          ラケット、ラバー、ウェア、シューズ… 卓球には様々な用具が存在する。特にラバーは卓球用具市場の花形とも言える存在で、毎年各メーカーから新商品が出されている。ラバーの種類には裏ソフト、表ソフト、粒高などがあり、一部のニッチなメーカーを除き、卓球メーカーは裏ソフトだけでなく、表ソフトや粒高も製造・販売している。 が、しかし。特に男子卓球では、フォアにもバックにも裏ソフトを貼る「裏裏」が完全にスタンダードになっている。しかもレベルが上がれば上がるほど裏裏の割合が増える。インターハ

          システムとして卓球を考える2:異質ラバーは「考える」

          時代の転換点について

          芸能界やテレビ・バラエティの歴史を考える上で、「いいとも」が終わり、「バイキング」が始まった時は、時代の転換点だったように思える。われわれは「ポストいいとも」の時代を生きている。 もう記憶も曖昧だが、アナログテレビが地デジに切り替わる瞬間、僕は「いいとも」を見ていた。 その時タモさんが何を喋ったかは、今や全く覚えていない。しかしそのときのタモさんの独特の雰囲気は覚えている。大真面目なステートメントをするわけではなく、それでいてコメディアンとしての矜持を感じる佇まいだった。

          時代の転換点について

          観光客視点で感じるメタバースの「ケンミン性」ー『ソーシャルVRライフスタイル調査2023』感想 ー

          はじめに… この記事はバーチャル美少女ねむ氏・ミラ(リュドミラ・ブレディキナ)氏主導で行われた『ソーシャルVRライフスタイル調査2023』を読んで、思ったことを書いていく。『ソーシャルVRライフスタイル調査2023』をまだ読んでいない方は、その記事も併せて読んでほしい。 昔懐かしい記憶 最近はテレビ番組を視る機会も随分減ってしまったが、子供のころは家族で良くテレビを見ていた。その一つが『秘密のケンミンSHOW』だ。県民の少し変わった風習を紹介していくバラエティー番組で、

          観光客視点で感じるメタバースの「ケンミン性」ー『ソーシャルVRライフスタイル調査2023』感想 ー

          研究はそこそこ順調に進んでいるんだけど、趣味の物書きの方がなかなかうまくいっていない。題名だけつけて書いてみて、でもそれが面白く思えなくて。趣味だから無理に書く必要はないのだけども。

          研究はそこそこ順調に進んでいるんだけど、趣味の物書きの方がなかなかうまくいっていない。題名だけつけて書いてみて、でもそれが面白く思えなくて。趣味だから無理に書く必要はないのだけども。

          リンクとの関係性から読み解く『ブレワイ』『ティアキン』のストーリー

          (このレビューにはティアキン・ブレワイのネタバレがあります) 2023年も様々なゲームが発売された。その中でも、5月に発売された『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』は一際注目を浴びた作品である。はじめに言っておこう。このゲーム、買って損はない。シリーズ続編としても単体作品としても楽しめる作品で、遊びのボリュームもたっぷり。僕は5月にこのゲームを買ったが、12月になった今でも全然楽しめる。ゲーム本編をクリアした後も楽しめる要素がたくさんあるので、是非遊んでみてほしい。

          リンクとの関係性から読み解く『ブレワイ』『ティアキン』のストーリー

          やっぱりKing Gnuが好き。

          「好きなバンドはKing Gnuです」 こう言い切るのには、少し勇気がいる。いや実際好きだし、カッコいいバンドだと思うんだけど、あまりにメジャーになりすぎて、ちょっとカッコつかない感じがするのだ。そもそもそんな葛藤をしているのが自意識過剰だしカッコ悪いのだけど。 そんなこんなで素直にKing Gnuが好きとは言わず、「好きなミュージシャンは〇〇、××、あとKing Gnuかな」みたいにちょっとスレた発言をすることもあった。 そんな自分を今、猛烈に恥じている。 4年ぶりの

          やっぱりKing Gnuが好き。