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しゃべってナンボ とにかくわかりやすく伝えることが最近の仕事です…かね。w
最近の私のインプットは
アナログな読書から
ほぼネットでの情報収集になっちゃった。
読書もほとんど電子書籍。
デジタルは嫌いじゃないって言うか
むしろ大好きだけど、これも時代の変化だな。
インプットももちろん大切やけど
実はアウトプットが重要だとしみじみ思う。
自分の知識を定着させるには
インプットが3割でアウトプット7割くらいがちょうどいいって
アメリカの大学の先生も言ってるしね。
私のアウトプットはいろいろあって
例えばこのnoteや原稿書きもそうだけど
一番多いのは人前で話すことかな?
ネットと本で情報収集して
書くことで集めた情報を取捨選択したり、整理したりして
自分の考えをまとめて、テーマに沿って人前で話す。
講演っていうか講話やプレゼン。
ありがたいことに人前で話す機会は
前職を辞した今も不定期にあって
子どもや若者から、じいちゃんばあちゃん
ときには会社の中間管理職や、学校の先生
さらには若い経営者から、職探しをしている人まで
とにかくいろんな人を相手に話す。
聞く人の数や会場の広さはまちまち。
少ない時は2人、多い時には数百人。
家の座敷だったり、教室だったり
時にはホテルの大ホールだったり。
先週は年齢バラバラの9人相手に
狭いコンピュータ教室で3時間しゃべってきた。
とにかくしゃべってナンボな仕事やし
イヤでも死ぬまで人前に立ち続けなならん。
頼まれたらどこへでも出かけて行って話すから
人前で話す機会はたぶん他の人よりかなり多い。
これはものすごく恵まれてるかな。
そんな私の志は敬愛する井上ひさし氏の言葉。
むずかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、
おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、
そしてゆかいなことはあくまでゆかいに。
難しいことを難しく話すのは簡単。
難しいことをやさしく話すのが難しい。
話すときは「中学生相手に話すつもり」が
わかりやすくてちょうどいいと言われるけれど
もし聞いている人たちの中に小学生がいたら
その子にわかるような言葉を選んで話す。
そうすれば、全員に伝わるから。
「たとえばね…」と身近な例に置き換えて話すことが
わかりやすく伝える極意なんだと思う。
大切なのは秀逸な「たとえ」の球数をたくさん持っていて
相手によって臨機応変に投げ分けられること。
聞いてる人の反応を見ずに
自分の話したいことだけを
ひとりよがりに延々と話されると
聞いてる人は確実に寝るかスマホをさわりだす。
よく講演会で話を聞きながら寝てしまう人がいるけれど
それはその人の責任じゃない。
つまらない話が心地よい子守唄になってるんだから
寝てしまうのは全部演者のせい。
なのに、聴衆のせいにするのは間違ってるよな。
「親切」のつもりなんだろうけど
事前に詳しいプレゼン資料を渡されて
その通りに話されるのは
聞く人にとっては
話の先が全部見えてしまうからものすごく退屈。
それこそが「大きなお世話」だと気づいていない演者の
なんと多いことか。
原稿どおりに一字一句そのまま読まれるプレゼン。
これほど聞いてられないものはない。
間違わないように準備してきたんだろうけど
自分の都合だけを最優先しているし
何より自信のなさが透けて見える。
そんなもの聞かせても人の心はつかめない。
どれもこれもありがちなことなんだけど
そういう話は死んでる話。
生きた話でしか聞く人の心を揺さぶれるはずがない。
だからザッとしたプロットだけで
原稿なしがいつもの私のスタイル。
「今日はこれとこれだけは話そう」と
話の筋道だけ考えて人前に立つ。
細かいところはお客さんの顔を見ながら決める。
どうしても必要なら
詳しい資料は話の後でお土産に配る。
つまり私の話は、いつも出たとこ勝負のホイサッサで
あとはアドリブ満載。
だからプレゼン資料は箇条書きで
自分用の覚え書きみたいなもの。
脱線に次ぐ脱線でどっか遠くへ行った話を
無理やり引き戻すときに使うだけ。w
話の最初はいつも簡単な自己紹介をしたら
今日の話のザッとした予定を話す。
前半はこれこれの話で
何時になったら何分休憩。
で、後半はこんな話ねと。
これを言っとくとみんな安心して話を聞いてくれる。
この話いつまで聞かならんのや?と思わんでエエからね。
自信のない演者の緊張感は一瞬で会場全体に蔓延する。
私は人前に立つときの緊張感は
もはやほぼ感じなくなった。
っていうか、緊張感はもはや高揚感。
慣れもあるんだろうけど
その高揚感が高いほどやりがいを感じるな。
相手が何人であろうと
どこのどなたであろうと
場所がどこであろうと関係なく
今日はどんな話で楽しく盛り上げようかと
ワクワクしながらそれだけを考え続けて
いっちょやったるで!と気合を入れて舞台に出るんだけど
アドレナリンの分泌によって生まれる高揚感は
常に私を鼓舞し続ける。
人前で話すのがどうしても不安な時は
一度、最初から最後まで
本番さながらに話してみるといい。
誰か聞いてくれる人がいるならなおいいけど
ひとり部屋で鏡見ながらでも充分OK。
表情豊かに身振り手振りも入れて
時間を計りながら
まるでシャドーボクシングのようにやってみる。
これをやるとイメージトレーニングになるし
何より場数になるからすごく自信がつく。
お笑い芸人さんが
「お笑いはお客さんの顔を見ながら、
お客さんと一緒に作るもんなんやで。」
とおっしゃるのがよくわかる。
聞いている人のノリがよくて
会場の雰囲気がいいと
話してるこっちも話しやすいし
ものすごく楽しい。
話を興味深く聞いてくれている人はすぐにわかる。
顔の表情が違うし、身体の乗り出し方が違う。
そして何よりよく笑う。
そういう人とはしばしば目が合ったりして
話しながらアイコンタクトもできるな。
話の中で時にはクイズも出すし、質問もする。
その応答で突っ込み入れたり、ボケてみたり。
時にはわざと失敗してみせたりもする。
とにかく聞いてる人を巻き込むためなら何でもするし、
それで楽しく聞いていただけるのならお安い御用。
つかみで乗せて、抱腹絶倒で
しみじみ考えさせられて、最後は伏線回収。
こんな話ができたらもう最高。
なんだけど、なかなかこうはいかないな。
あ、でも私はプロの漫才師でも落語家でも芸人でもないので、
どうかみなさん、話の後のアンケートに
「今日の話はオチがイマイチやった」
と書くのだけは勘弁ね。(^^;)
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