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イモカタバミ 畑の隅で増殖中 www

 私が幼い頃から自宅の庭にはこのピンクの花がありまして、ずっと気にもとめてもいなかったのですが、ここ近年は畑の周辺でもよく見るようになりました。
 今更ながらに調べてみましたらこれはイモカタバミですね。
 観賞用に栽培されるカタバミの仲間を総称してオキザリスと言いまして、同じ仲間のムラサキカタバミとともに古くから栽培されるオキザリスの一種です。
 イモカタバミは球根性多年草で南アメリカの比較的標高の高い地域が原産。日本への渡来は第二次世界大戦後に観賞用として導入されて以降、1967年に帰化が報じられています。
 我家の庭には、たぶんばあちゃんが若い頃にコンクリート壁の立ち上がりのグランドカバーとして植えたのが始まりなんでしょうね。

畑の横の草地で勢力を増すイモカタバミ。

 でも、家の表の庭にいたイモカタバミがなぜ庭から離れた畑のこんなところに?それはね。ばあちゃんが庭草や落ち葉を集めては、畑の横の草地にせっせと捨てていたから。捨てられた草や落ち葉にイモカタバミのイモが混じっていたからなんですね。

発達したイモカタバミの塊茎。これがポロリと取れてよそへ転がって、そこで根付くんです。

 イモカタバミは地中に塊茎と呼ばれるイモを次々とつくり、これが拡散することで繁殖していきます。この増える力はとても強く、ちぎれた塊茎のわずかな断片もすぐに再生して新しい株として育っていきますから、実は逸出しないように注意せねばならない植物なんです。

そして、こちらが新しくできた球根。これをどこかに捨てたらまたそこで確実に根付きます。

 ちなみにばあちゃんには全く他意はありません。多分捨てたら球根は腐ると思っていたに違いありませんもん。
 でもね。イモカタバミはこんなに強いんです。こうしてイモカタバミはいたるところで野生化していくわけです。

南アメリカの高地が原産のイモカタバミは痩せた土地にも乾燥にも強いからどこでも増える。




ついでにこちらはアスパラの株元に咲く同属種のムラサキカタバミ。お前も来たか。w


 イモカタバミの退治は大変だ。www

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