京都で芋を探しまわった話
一昨日、京都で高井みいるさんの個展を観て来ました。
実は、その帰りにぜひ買って帰りたいと思っていたものがあったんです。
それは京野菜と呼ばれる野菜の一つ「京芋」。この芋は別名「タケノコイモ」と呼ばれるサトイモの一種でして、非常に美味。あ、私はまだ食べたことないんですけどね。w
実はこれを来年畑で作ってみたくてネットで種芋を探してみましたら、時期が悪かったせいかほとんど出回っていなくて、あっても大変高価。
こりゃ、スーパーで食用のイモを買って植えるしかないなと思って探してみたのですが、滋賀県内のスーパーでは取り扱っていないのです。
うーん。これは地元で買うしかないな。
というわけで、今回京都へ行くついでに市内の八百屋さんかスーパーで京芋を買ってこようと考えたわけです。たぶんこれが一番安く確実に手に入る方法のはずです。
さあ、ここから始まる私のイモ探しの旅に最後までお付き合いください。
久しぶりに錦市場へ行って驚きました。まず、ここはどこの外国だ?ってほどいろんな言語が飛び交っています。インバウンドで外国人が押し寄せてお店の様子も商品ラインナップも昔とはすっかり様変わりしておりました。
八百屋が見当たらないので乾物屋のオバちゃんに「京芋ってどこかに売ってませんかね?」と恐る恐る尋ねてみたら、「京芋?ソレ何やろ?エビイモのことか?え、ちゃうて?何にしても八百屋は今日は全部お休みやで。水曜日と日曜日はあかん。それ以外の日に出直してきいや。」とのことでした。
京都市民が、しかも錦市場の人が京芋を知らないってどういうこと?(^^;)
こりゃ、アカン。今どきの京都市民は京芋を食べんのか?今が出盛りのはずやのに八百屋に置いてないってどういうこと?
そこから、スーパーへ行きたかったんだけど、そもそも京都市内にはスーパーが少ないんですよね。ましてや大型店舗は郊外にしかない。
というわけで、私が向かったのは大丸京都店。百貨店のデパ地下なら何とかなるよな。もしアカンかったら、最終手段は京都駅の伊勢丹やっ!
京芋なのになぜか宮崎県産。気になるけど、まあいいでしょう。
棚にあった4本の京芋すべてを買い占め、エビイモも買ってお会計は3000円オーバーとなりました。イモにしてはえらく高い買い物でしたが、まあいいでしょう。www
やれやれ、無事にこれらのイモをザックに詰め込んで、新幹線で帰宅しました。で、ここからは帰宅後の話です。
ところで。こういうことをするときに気をつけねばならないのは、近年改定になった種苗法違反にならないか?ということです。高級イチゴやブランドトマトなんかだと、家庭菜園で自分で食べる用にスーパーで買った果実から採取した種を蒔いて育ててもアウトというものもあるようですからね。
早速AIで調べてみました。
念のため農林水産省のホームページから品種登録データ検索をかけてみました。
こちらに「京芋」の登録はありませんでした。ただ、エビイモは「京都えびいも1号」と「京都えびいも2号」の名前があって、京都えびいも1号は現在も育成者権が生きていますが、京都えびいも2号は出願取り下げになっています。
ということは、今回私が買った京芋は大丈夫だけど、あのエビイモが、もし京都えびいも1号だった場合はアウトってこと?でも、登録品種である場合はその旨を表示して販売することが生産者に義務付けられているから、品種名がラベルに無かったってことはたぶん大丈夫なはず?ああ、わからん!
そう思って、京都えびいも1号についてもう少し登録状況を詳しく調べてみましたら、輸出する行為の制限は有る。だけど、生産する行為の制限や栽培地域の指定は無しでした。
とりあえず、売ったり誰かに譲ったりせず、自家消費を目的として京芋やエビイモを育てるなら大丈夫ってことでOK?かな。
めでたしめでたし。(^^)