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イシガメの子 引越し先を探す

 実は、最近私は緊急でイシガメの子の引越し先を探しています。
 我が家で保護しているイシガメの子は、この小さな池がよほど心地よいのか、金魚と一緒に餌を食べて、のんびり甲羅干しをしてという毎日。2度も冬眠を経験してすっかり居候生活を満喫していました。w

 ところが、そんな平和な池に異変が起こったのはこの3月のある日。ケモノに池が襲われました。さらに2~3日後にも味をしめたケモノに再度襲われて10匹以上いた金魚はとうとう3匹に。
 この時、まだ冬眠中だったイシガメの子もかなり危うい目に遭ったのでしょう。今年は怖がって甲羅干しに出てくる回数がうんと減りました。

 で、この6月末。すっかり忘れた頃に三度目の襲来があって、金魚はとうとう1匹になってしまいました。

現在、池に住んでいるイシガメの子以外の大きめの生き物は、かろうじて生き残った金魚一匹と
昔から居着いている殿様。これだけしかいません。

 さすがにこの池にイシガメの子を居候させておくのは危険すぎます。
 次に襲われたら命がないというわけで、自分から出て行かないのなら、こちらで引越し先を探してでも強制的に引っ越しをさせねばなりません。

 何しろこのあたりは自然豊かな田園地帯です。このイシガメの子も、もともと近所のどこかで生まれて我が家に迷い込んできたわけですから、どこに引越しさせても良いのですが、どうせならベストな物件はないものかと探しにかかっているのです。

 さて、その前にイシガメの生態について簡単におさらいを。(^^;)
 イシガメは日本固有種のカメ。河川や湖沼、池、水田などに生息し、雑食性で、水草、貝類、魚類、昆虫などを食べます。産卵期は6~7月。生息場所周辺の河川や池の近くで、土中に穴を掘って産卵します。

 ということは、彼らにとって住みよい環境とは最低でも次のような条件を満たしていないといけません。

  1. 水辺であること。

  2. 隠れるところがあって、外敵から襲われにくい。

  3. 危険を察知したらすぐに水に潜れる。

  4. 植生が豊かで餌が豊富。

  5. 石や流木の上で甲羅干しができる。

  6. 産卵のために地上へ上がれる。

 以下、私が選んだいくつかの候補地です。

びわ湖の入江の奥。ここは餌が豊富そうだけど冬は波が荒いし、びわ湖に亀は住めるのかな?
近所の某公園の外周1.5kmの池。ここには魚や水鳥、亀も住んでいてびわ湖につながっています。
びわ湖へ流れ込む用水路の河口。この倒木の上で大きな亀が甲羅干しをしているのを目撃ました。
元は内湖だったビオトープ。冬にはたくさんの水鳥が集まっています。ここもよさげですよね。

 まあ、このあたりならどこでも充分に条件を満たしそうです。
 ただ、某公園の池は県の指定管理者が管理をしています。また、ビオトープも再生保全協議会が生き物の頭数調査を継続的に行っておられます。果たしてそんなところへ野生種とは言え、人為的にイシガメの子を放ってよいのでしょうか?


 さて、どこが一番いいでしょうかね。
 ああ、悩ましい。


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