安寧

30代INTJ、ご自愛タイムを大切にしたい社会人。 「心地よい」をかき集めたい。 毎週金曜日の夜に更新する、を目標にしています。1500字前後のエッセイです。晩酌のお供にぜひ。🌙

安寧

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【由布院】新婚旅行は棚田で。

界 由布院 に3泊4日。 以上、私の新婚旅行の全行程である。 少し前までの私は「新婚旅行はやっぱり海外だよな〜」と、漠然と思っていたし、 友人夫婦がアフリカのサバンナで動物を見ながら朝食を楽しんでいる写真を見て、私もなんかすんごいことしたい!という欲を募らせていた。 そんな私がなぜ国内旅行に決めたかというと 理由はとてもシンプルで、夫は飛行機が苦手だからだ。乗ることはできるが、長時間は耐えられないらしい。 とはいえ私としては普通の旅行にはしたくなく、死ぬまで記憶に残る

    • ひねくれ者はブラッサイアと朝を過ごす。

      朝起きてカーテンを開け、穏やかな朝日を部屋に取り込む。 この習慣が染み付くまでにどれくらいかかっただろう。 シャッという音から始まる一日に、部屋も心も明るくなる。 でも、実は元々朝が得意だったわけではない。 1年前までは朝を迎えるのが憂鬱で、夜がずっと続けばいいと思っていた7分の5。 仕事のことを考えないようにとにかくギリギリまで寝ていた7分の5。 あれからいろいろと工夫をして、朝を心地よく過ごせるようになった。 ご自愛朝ごはん(過去記事参照)も工夫のひとつ。おかげで自

      • クリーミーでメロウなご自愛朝ごはん。

        人間って、夢から覚めてホッとする時とガッカリする時、どちらが多いのだろう。 最近読んだ本で、夢にうなされていたことを指摘された主人公が返した言葉だ。 私は悪夢をよく見る。だから夢から覚めてホッとすることが多い。 直近では、大量のバッタが私に向かって飛んできて身体中に引っ付く という夢を見て飛び起きた。 喉が枯れそうなほど叫んでいた気がするのに、隣では夫が口を開けて気持ちよさそうに眠っている。 この夢が自分にふさわしいとしたらどういうことなんだろうか。考えようとしたけ

        • 【鎌倉】秋の蕎麦遠征。ひとりでランチコースを堪能する。

          10月のとある平日。 私はまたこの土地に癒しを求めてやってきた。 鎌倉だ。 お目当ては、鎌倉 北橋さんのお蕎麦。 2024年の6月にオープンしたばかりの新しいお店だ。と言っても、ピカピカの新しい建物で誕生したわけではなく、景観重要建築物である旧加賀谷邸が生まれ変わったらしい。 雑誌で見て外観に惹かれ、いつか行く!と決めてから2日後に仕事のおやすみが決まったからもうこれは行くしかないと確信。タイミング良すぎて逆に怖くなったくらい。 開店時間から30分遅れて到着した時には、平

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        【由布院】新婚旅行は棚田で。

          趣味のはじめて|うつわ集めに関するメモワール

          私のうつわ集めデビューは東京・駒場東大前にあるlim.というカフェで開かれた個展だった。 雑誌で見て行きたいと思っていたカフェ。 SNSをチェックしていたところ、個展の告知を見つけたのだ。初心者には敷居が高いように感じていた個展も、カフェなら行けるかもと足を運ぶことにした。 (うつわ集めデビューまでの前談はこちら👇) 電車の中で、事前に母を質問攻めにしたLINEを見返す。 「ひとりで来てる人多い?」 「作家さんのことあまり知らなくても行ってみていいかな?」 「私…浮かな

          趣味のはじめて|うつわ集めに関するメモワール

          趣味のおさがり|うつわ集めに関するメモワール

          ここ数年のうちにできた比較的新しい趣味について語るため、少し昔話を。 上京してからしばらく経った連休のこと。 久しぶりに帰省すると実家の内装が変わっていた。 間違い探しだったら一発目にマルをつけるような、パッと目に飛び込んできた違いは食器棚。なんと2個増えている。同じ家具が一気に2個増えていることなんてそうそう経験しない。 母がうつわ集めにハマったのだ。 しょっちゅう個展に行って買い集めているらしい。溢れんばかりに棚の中に積み上げられた皿、綺麗にディスプレイされたゴブレッ

          趣味のおさがり|うつわ集めに関するメモワール

          佃煮を鞄に、顔はほころび。

          誰か1人のためにプレゼント買う、その目的だけで外に出るのは少しばかり億劫だと感じてしまう。 相手がはじめましての人であれば尚更。 だから私は人へのプレゼントを買うためだけに外に出ることは滅多になく、だいたい別の用事のついでに買う。 そうやって30年間生きてきたけれど、その心持ちを反省することになる出来事があった。 --9月上旬 夫の祖母に会いに行った。はじめましてだ。 コロナ禍に結婚した私たちはご挨拶に伺うタイミングを見失い、今回ようやく会いに行くことができた。 私自身

          佃煮を鞄に、顔はほころび。

          あの日の意外なBGM。

          先日、親友の結婚式に参列した。 小学校から高校までを同じ学び舎で過ごし、 大学から別々の道を歩むことになっても 同じ趣味を共有し、定期的に会って仲良く過ごしてきた無二の存在。 その親友が、中座のエスコートに私を指名してくれた。 司会の方から「エスコート役のお名前を呼んでください」と振られた時、彼女の目線は違う方向を向いていたから、家族と歩くのだろうと思ってカメラを構えながら魚を頬張っていた。 急に注目が集まって顔が真っ赤になる私に、小学生の時から変わらないいたずらっ子な笑

          あの日の意外なBGM。

          【鎌倉】調香体験でととのう。癒しアイテム爆誕。

          仕事を離職していたときの話。 リフレッシュできる創作体験を求めたのが先か、 ひとりでプチ遠出しようと決めたのが先か 記憶が定かではないが、 とにかく「見つけ出した私、天才か?」と今でも酔えるほど、素敵な店との出会いがあった。 enso 鎌倉の、駅前の人混みから少し外れた路地。 哀愁を含んだ風に、はたはたと手招きをするように踊る白い暖簾。 その足元からちらりと見える、どこか懐かしい古民家の店構え。 きっとここはあたたかい場所に違いない と、直感が告げ、緊張しながら戸を引

          【鎌倉】調香体験でととのう。癒しアイテム爆誕。

          はじめてのnote

          数ヶ月前、青くなり始めた木々に春の訪れを感じ、これからどんな1年にしようかと世間が胸を踊らせていた頃。 私は30歳になった。 年齢がキリのいい数字になったからと言って、人生がリセットされるわけでもないのに いいことが起きるかもしれないと期待してしまう自分がいたり、 何かを変えるきっかけの歳なんだ!とエンジンをふかしてみる自分がいたり。 ちょっと頑張ろうとしていた記憶がある。 でも、浮き足立っていたのはほんの数日間。 なんだかんだ平日はダラダラと仕事をし、休日はすり減った

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