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味噌がつなぐ地域の人々の「わ」

 2025年2月11日、地域コミュニティスペースでもある「のわ」(愛知県名古屋市)にて、今年で3度目となる「有機栽培の大豆と麹で作る手前味噌仕込み会」が開催され、そこに初めて参加した。仕込み会は、企画者の小島弓子さんと味噌師匠(と呼ばれる)谷陽子さんの想いの詰まった言葉からはじまる。この会は、当たり前にスーパーがある都市の暮らしの中、"食"の手作業のためあえて集うことに意味があるという。

仕込み会の風景(撮影:西村隆登)

 仕込みを進める中、参加者同士は味噌の話から徐々に他愛もない日常の話で紡がれていく。今回仕込んだ味噌は、各家庭へ持ち帰り寝かせておき、11月頃の「味噌開き会」にて味噌を食べ比べるそうだ。それを聞くと、早くも待ち遠しく感じてしまうだろう。

ちなみに、仕込み後は味噌料理を全員で囲み談笑タイム。

振る舞っていただいた味噌料理(撮影:安齋萌実)

 このように、「のわ」での味噌イベントでは、現在の都市部の暮らしで失われつつある人同士の「わ」が紡がれていた。今回の仕込みで余った味噌は、「のわ」で毎週月曜日に開かれている「みそのわ食堂」の調理で使用されるという。ぜひ、味噌を求め、ふらっと立ち寄ってみていただきたい。

じっくり煮た乾豆を潰す作業(撮影:安齋萌実)

参考:
有機栽培の大豆と麹で作る手前味噌仕込み会

味噌作りの手仕事を通じて、食と人とのつながりを楽しむ会『味噌のわ』



追記:
今までは文章を書くといったら、作品のステイトメントやレポート・作品報告(論文形式)しか思いつかないものです。あまり文章を整理していくことが得意でない自分が、わざわざ重い腰をあげてnoteに投稿を始めた理由。そのきっかけは、今年の1月より、LAWS(Local Art Writing School)を受講したことがあります。今後も、このように少しずつ地域の食やアート、また普段のフィールドワーク活動に関わる内容をメモのようにnoteへ記していこうと思っています。(慣れない文章の訓練も兼ねて……)



限られた文字数の中で、どのようにニュアンスを伝えるかは、頭フル回転なものですが、これは写真を撮る・選ぶのトレーニングにもなるのでは。と思いました。


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