わたしの宇野じかん
noteはやっぱり構えてしまう。
でも、今回は、’’ままに’’残してみる。
10月の連休、岡山に旅に出た。
宇野・小豆島・倉敷を巡る予定で。
何の巡り合わせか、
旅の途中でおばあちゃんに呼ばれて東京に戻ることになり、
倉敷には行けなかった。
でも、何故だか後悔の気持ちは湧いてこなかった。
それは、宇野で過ごした一日にとてつもなく自分が満たされたから。
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こあさんの発信から、
自分の中から沸いてくる並々ならぬ思いをずっと感じていた。
でも、何にものすごく惹かれているのかはっきりしない。
これはもう呼ばれてる。と思って、行こうと思った。
初めて訪れた町なのに、ものすごく自分にしっくりくる感覚があった。
ここを訪れて触れ合って感じるこの感覚は
何ともぴったりはまる言葉が難しかった。
こあさんと話して出てきたのは’’絶妙’’というワードだった。
やさい屋ポッケ
お野菜や手作りの調味料が並ぶ棚を見ながら、
こあさんと店主さんが話している。
何かを目的に言葉を重ねているのではなくて、
この町に住んでいる人たちの、日常の会話。
そこにすごくほっとする。
いろんなことがスピーディーに大量に流れている中で、
必死に目や耳を凝らしながら常に取捨選択をしていくような感覚に
少し疲れていたのかも。
そのままでいられる。
心地いい温度。
心地いいスピードだった。
ベルク ベイクス(belk bakes)
小さなお店にちょこんとお菓子が並んでいるかわいいお店。
たぶん一人で訪れていたら、それでおしまいだったと思う。
こあさんとお店の方ともお話しをして。
ヴィーガンドーナツを1BOX買って、また歩き出す。
海沿いの道を歩きながら、お店のストーリーを聴く。
自分の中でさっき出会ったお店が色づいていった。
HIGASHIYAMA BUILDING
人と、町と、つながれる。
自分の住む町にこんな場所があったら・・・!と思った場所。
1Fには、ハンバーガーのお店、コーヒーのお店、
2Fの多目的な空間、
3Fは私が訪れたタイミングでは、シャツと植物画の展示をしていた。
ここから見た海の景色には、もう胸がいっぱいだった。
2Fで椅子に座って海を見ながら、この町のこと、岡山のこと、島のこと、
くらしのこと、たくさん話してもらった。
話を聴くたびに、自分の中の「宇野」がどんどん濃くなっていく。
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場所を移して、
1Fでコーヒーを購入し、belkのドーナツをお供に海辺で階段に腰かける。
不思議なことに、
海を見ながらだと、なんだか素直にいろんなことを話せる。
真正面に向かい合うのとは違って、良い感じに力が抜けるのかもしれない。
この時間が本当に心地よくて、
満たされる時間だった。
この海辺に、
わたしが宇野で過ごしたかった時間がぎゅっと凝縮されていた。
いろんなことを聴いて、
いろんなことを話して、
納得も共感も、驚きも、勇気も。応援も。心強さも。
いろんな気持ちが生まれた時間だった。
話は東京のカフェでだってできるけど、
波の音と風を感じながら、淀みなく、すっと身体に吸収されていく。
宇野の海がとても心地よかった。
自分の中での縛りも、淀みも、またきっと生まれてくると思うけど、
そしたらここに来ようと思える場所。
節目の時、迷った時、身動きが取れなくなった時。
軽やかに素直になりたい時。
戻って来たいと思う場所ができた気がした。