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1月30日_黄色のそれ

【140字小説】
もう一つと思って摘むと、黄色のそれだった。指の腹でコロコロ転がすと、その道がキラキラ光るようだった。皿の上をまぁるく人差し指で転がした。光る道は円を描いた。やがてポロポロと角が削れていく。それがまた光の欠片のように思えて美しいのだ。コロコロキラキラと、私は回りまわって輝いている。

★私の道は輝いている

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