大好きな韓国映画を語るだけ
好きな韓国映画について
ただただ、書いていきます。
かなり個人的な感想&解釈ですが、
興味があれば是非読んでください!
<レッドファミリー>
5回くらいは観たと思う。本当に好き。
自身の韓国好き故に止められず溢れかえる
北朝鮮への興味も持て余し生きているのだが、
そのきっかけを与えてくれた作品がこれである。
大好きなドラマ「応答せよ1994」のスレギオッパが出演しており当時ブチ上がった。
北朝鮮という国の存在は昔から認識していたが、
その他国の小娘からでも見て取れる異様さは
大人になればなるほどその輪郭が濃くなった。
昔は「偉い人の事をみんなが崇拝しているらしい」
「喜び組ってのがあるらしい」「なんだかとても自由が少ないらしい」
「勝手に人を攫っていったらしい」「ミサイルを持っているらしい」
等ふわふわした情報のみ知っていたが、それが年齢とともに
「どれだけ異質であるか」を知り、「本当にこんな国が存在するなんて」
と思うようになった。そして、冬のソナタ以降韓国文化に触れるようになった私は
どんどん「韓国」という「日本に似ている気もするけどやっぱり違う国」を好きになり、
韓国を好きになればなるほど「この国は、あの北朝鮮と隣同士って本当?」
「あの北朝鮮と、昔は同じ国だったって本当?」と
朝鮮半島における南北問題に興味を持つようになった。
その詳細や深刻さは、恥ずかしながら未だ勉強不足できちんと理解できていない。
ただ、このレッドファミリーのような映画のおかげで「こんな事があってはいけない」
「本当にこんな事があるなんて」「どうしてこんな事が起こるのか」
「どうにかならないのか」と涙を流して考える時間を持てた。
無知故の無関心から関心へ移行し、
更に当事者意識までの移り行きを体験したとも言える。
当事者ではないので、当事者意識というには烏滸がましいが、、、
それでも「朝鮮半島の南北問題をしっかり勉強したい」というモチベーションや
「南北統一はいつか叶うだろうか」という祈りを私の人生に与えてくれた、
そんなとても大切で大好きな映画である。本当にほんとうに、大好き。
<SUNNY>
韓国映画の「面白さ」を教えてくれた作品。
大学生の頃に同じく映画好きの友人から聞いて観に行った。
当時は今ほど韓国映画が日本に配給されず、教えてもらった時も
「え、韓国映画?」と少し驚いた。韓国はドラマのイメージが強かったから。
それでも映画館で観て、嗚咽する程泣いた。映画館で泣いた歴のトップ10には入る。
泣けるし、しかも本当に「面白い」。今でこそ日本でもそんな映画は増えたが
初めてこの映画を観た時は、「声を出して笑える」シーンが作りこまれていることに驚いた。
「役者にこんな演技させるんだ」という驚きと、「こんなにコメディ要素がストーリー中に混ざるのか」
という驚きがあった。ストーリーを展開させてきちんとこちらの注意を惹きながらも
おもいっきりゲラゲラ笑える瞬間まで作れるのって凄いと思う。
たぶんこれは、その共存が生じても違和感のないキャラクター作りが秀逸なのではと今になって思う。
日本だとクドカンや三谷幸喜が、そのあたりは最高峰な気がします。
もう、本当にいいですね。青春時代の描写も最高ですし、大人になってからも。
そしてこの映画を初めて観た大学時代よりも30歳を超えた今の方が
きっとより染みる気がする。青春時代にどんなに仲が良くてかけがえのない関係でも
「子供」だったから、自分の意志だけで関係は守れないものなんですよね。
いとも簡単に引き離され、人生の交差が終わる。
そんなメンバーが大人になってまた集結するシーン、何度見ても最高です。
ちなみにこれは日本でリメイクされているのですが、
日本版リメイクも最っっっ高でした。
ただカバーするだけでなく、オリジナル要素もあって
「まさに日本の、女学生の青春」になっていて素晴らしかったです。
<タクシー運転手>
これも面っっ白い。もうストーリーが面白い。最後まで飽きずに見れるストーリーで好きです。
これも大好きなドラマ「応答せよ1988」のジョンパルが出てるのでブチ上げ。
リュジュンヨル(ジョンパルね)が若々しい。ドラマよりも後に撮ったのではと思うのに、何故、、?
この作品は、実話という所がアツいですね~。韓国映画の好きなところは「本当にあった事件を題材にしたものが多い」ところです。
日本でも多いとは思うんですが、韓国は作品化までのスピード感が違ったり(早いと思う)
日本よりもタブー扱いせずに恐れずに作品に昇華している気がします。
なのでこちらが「本当にこんな事があったなんて、、、?」と後から調べたくなる映画が多い。
その一つがこれです。これは光州事件を元にしているので、この映画を見てから
今まで気になっていたけどあまり知らなかった光州事件を調べたり他にも映画を観たりした。
応答せよ1988,1994でも度々学生運動や暴動事件というのは出てくるので
その規模の大きさや「何かあったんだろう」とは認識していたのですが、この映画で知る光州事件は衝撃的でしたね。
辛く苦しい描写も度々あるのですが、それでいてもコミカルさも忘れず
ヒューマンドラマ部分を多く表現してくれているので、温かさを残してくれて好きです。
辛い、悲しいだけでなく真実を物語として構成するって素敵だと思います。大好き!
<リトルフォレスト>
あっ、またまたリュジュンヨル!
この映画も好きすぎてこれも何度も見ています。
真夜中に部屋でぼーっと流してみるのが好きな映画です。これは日本の漫画が原作らしく
日本版の映画もあるんですが、韓国版のこの作品が、大大大大大好き。(大大大大大出世)
何が良いってね、「質感」です。韓国人が是枝監督作品を好きなのってとても理解できます。
何故なら是枝監督も「質感」をカメラに映す天才だと思うので。
是枝監督の映画って、凄くないですか。見ていると「湿度」を感じるんですよ。
映画館が寒かったり、観ている時期が冬だったりしても確かな夏の暑さや、梅雨の湿度を身体が感じるというか。
それが凄いなあと思っているんですが、このリトルフォレストにもその魅力があるように思います。
主人公が暮らす部屋の冬の寒さとか、その中で食べる汁物が喉を通る温度とか
春が来て気持ちのいい風が吹いた肌触りとか、夏の日差しの刺す鋭さを
少しだけ緩和させる山の気候とか。それが映像だけでこっちに伝わるんですよね。
そして私が韓国ドラマが好きな理由の一つに「食事シーンが最高過ぎるから」があるのですが、
韓国映画で食事シーンが最高と思ったのはこの作品です。
食事というか、もう料理!!!
料理シーンが本当に素敵です。この主人公は、ソウルで少し辛い事があって
逃げるように郊外の地元に戻って空き屋と化した実家で一人で生活を始めるんですが
そんな彼女がたくさん料理をします。寒い日にすいとんを生地から作ったり、白菜チヂミを作ったり、小豆を炊いてお餅にしたり。
時に友人と飲むためのマッコリを作って、それをベロベロになるまで飲んだり。
主人公がこの家で暮らし、自分で収穫した野菜や穀物を
丁寧にていねいに「食べ物」に変えていくように見えるんです。(というか、そう)自分の生命に変えていくと言いますか。
それらによって「この子がここで生きている、暮らしている」が何よりも伺えます。
この作品の原作も読んでいないですし、説明描写の少ない映画なので憶測ですが
「自分で丁寧に暮らして、元気になっていく様」を描いている部分はあるような気がしていて
その要因の一つに「食事」に大きな役割を持たせているように感じます。
春夏秋冬をその家で暮らしながら、色んな食べ物を自分で作って、そして食べて。
「生きる」をただしている主人公を本当にずっと観ていたくなる映画です。
その食べ物たちが、本当に美味しそうなんです。キムテリは撮影中本当に作っていたらしいです。
私も一人で長くキッチンに滞在してコツコツと料理を作るのが好きなので、
料理を作る楽しさと、その意味というか、料理がもたらしてくれるものを見せてくれているように思えます。
何よりどれも最高に美味しそうなんですよ。特に白菜チヂミが美味しそう過ぎたのですぐに真似して作ってみましたが、上手く作れませんでした。
でもいつかマスターします。
話は逸れましたが、とにかく大好きで最高な映画!!!
<7番房の奇跡>
これは辛くて1度しか観れていないのですが
それでも大好きだと言わせてください。大好き。
ダンサーインザダークを観て絶望していた過去の私を救ってくれる様な映画ですね。
しかも実話なのですよね。それを加味すると「素敵だ」だけでは語れないですが
悲しいはずの話をコミカルに美しく描いてくれて、私はなんだか有り難かったのです。
「本当の話」を知っている人からすれば「こんなの真実じゃない」
と叫びたくなってしまう部分はあるのかもしれませんが、、
映画ファンを激昂させてしまったら申し訳ないのですが、
軽率な表現をさせていただくとアイアムサムとダンサーインザダークと
チョコレートドーナツをギュッと混ぜて美しく変化させたような印象を持っています。
チョコレートドーナツは大好きな映画の一つなのですが、
全てを明るく美しく描いてはいないので、やはり思い出すたびに苦しかったり
辛い気持ちになってしまうのですよね。それはそれで「良さ」ですし、
愛してはいるのですが、、
という意味で「明るく」描写してくれる映画というのは
「優しさ」でもあるなあと時々思うんですね。
受け手への優しさなのかなあと。実際にそれで救われる気持ちがありますし。
なのでそういった優しさ含めて、思い出すと胸が温かくなる素敵な映画なのです。
ここからはもう少しライトに(バカっぽくもある)
何個か書きます。
<毒戦>
またまたジョンパル!!(リュジュンヨル)
リュジュンヨルの顔が好きなので、各シーンで堪らないです。
そしてストーリーが面白い!面白い!!!
なんか、韓国の俳優ってやはり演技が上手いです。
なのでこういうシリアスな映画やドラマにすんなり入り込めます。
バカらしいなと思わされてしまう瞬間がないというか、、、
展開も読めなくて爽快感があってすこ!だいすこ!
<私の頭の中の消しゴム>
私の韓国映画の原点!
中学生の頃に初めて「韓国映画」を観たのがこれでした。
主人公の美しさとストーリーの悲しさとが相まって、そして日本版の
主題歌が本当に良すぎて観た後何ヶ月もこの映画のことを考えていました。
今でも時々見返します。韓国の屋台に憧れたのもこの映画からです。
韓国映画、韓国ドラマでの食事と飲酒のシーンは魅力的過ぎる。
そしてこんなに美しくなく女の人はソンイェジンしかいないのでは?
と思わされるくらい全ての泣きシーンが美しい。まじすこ
<パラサイト>
だはーもう言わずもがな名作、そして有名作!
これを初めて観た時はやっぱり衝撃的でした。
設定も面白いし展開も面白いよ。その後しばらく会う人会う人に
「パラサイト観た?」って聞いていたもの。こんな面白い設定どうやって思いつくの?
あ、あの!パラサイト観たことある人の中で、「クリーピー偽りの隣人」を観たことある人いませんかね?
私はパラサイトを観た時に「えっ、なんか、、、クリーピー?!」と
クリーピーを観た時の恐怖を思い出して、なんというか「恐怖の味が同じだぞ」と
ものすごく気になって調べたら、パラサイトの監督がクリーピーから影響を受けた
みたいな記載を見つけて「やっぱり!!!!」と感動しました。
同じなんです、恐怖の種類が!ただ、この記載今見つけられなくなってしまったので「へー」位に思っておいてほしいですが
パラサイト観たことある人は是非クリーピー観て欲しいですね。
にしても良いですよね〜。韓国の格差社会を表した事も大きな反響になっていましたが
最近読んだとある本で「映画には時代背景が映し出される」と書かれていて、現代でその代名詞になり得る存在が「パラサイト」なのではないかなと思いました。
韓国は自国を客観的というか、批判的に捉える事が得意だなあと思う時があります。
あと詩的ですよね。セリフの詩的さをよく感じます。
ちょっと雑になりましたがそんなこんなが大好きな映画でえす
そして、これを観た後は必ずkemioがこの映画を真似て「チャパグリ」を作る動画を見て欲しいです。チャパグリという最強韓国民間グルメを教えてくれたことにもこの映画には感謝。いつも作っては腹一杯で瀕死になるけどなん度も食べてます。
他は1回観ただけで感想が持てるほど意見がないものが多いので
このくらいにします!!!
とはいえ韓国映画は観てる数がそんなに多くはないので、まだまだ色々観たいです。
読んでくださった方でオススメの韓国映画あったら是非教えてください!
シリアスもコメディも
ヒューマンドラマもラブロマンスも好きです!