価値観が変わるとき
この漫画は「じゃあ、あんたが作ってみろよ」という、思ったこともあるし、多分誰かに思われた事もあるであろうタイトルに惹かれて読み始めました。
同棲中の彼女のおいしいごはんに、さらっと悪気なく難癖つける、しかも振られたことがないとか言う男性と、安定した未来のためにモテに意識をはらい、同棲中の彼にもそれを遺憾無く発揮しながら暮らす女性が主人公。
まー両者とも「友達に絶対になれん!」という第一印象でした。
向こうも願い下げかと思いますが。
それに、そんな2人には、そうなるべく理由があるわけです。
でも2人は、出会いや別れを機に変化していくんですよ。
それがすごく繊細なのに、ドラマチックで、嬉しい気持ちになりました。
あー、人が明るい方へ変化を遂げるって、こういう出会い、気づき、出来事、行動の集合体なんだなーと。
ああ、価値観が変わるって、こういう事だった・・・と、懐かしいような、うらやましいような、明るい兆しを感じるような、そんな気持ちになりました。
2人の変化のきっかけになるのが、愛すべきおせっかいの存在。この人たちは、誰かのために何か…とか思っているわけではなく、自然体であることで、影響を及ぼしていくんですよね。
食べ物の描写もわくわくします。
レシピとかが詳しく乗っているわけではないのですが、
サルサ食べたい!
テキーラ飲みたい!
とり天食べたい!
大分名物ザビエルとは?
など、食欲スイッチが大いに刺激されます。
食事マンガ好き+ヒューマンドラマ好きにお勧めです。