再び「ロデリンダ」へ:MET公演主演ルネフレミングへのインタビュー、訳してみた
これはGoogle Translation を使ってまで読んでみたいと思う方へ捧げます。
6/15日(月)に配信される2011年METで上演されたヘンデル「ロデリンダ」について、主演のルネ・フレミングがインタビューで語った内容を訳してみました。インタビューの英語原文はここにあります。内容の引用は原文で!
再び「ロデリンダ」へ
ソプラノ歌手ルネ・フレミングが、ヘンデルの劇的なオペラ「ロデリンダ」のタイトルヒロインに戻ってくる。その役作りに取り掛かろうとしているころ、なぜ、この作曲家が、観客の想像力を刺激し続けるのかなどについて、語ってくれた。
「ロデリンダ」がMETで初上演されたのは2004年ですが、この公演は特に貴女のために組まれました。どうしてこのオペラ をMETで演じたいと思われたのですか?
そうですね。まず、ヘンデルが本当に好きなんです。それから「ロデリンダ」はバロックオペラですが、今の時代や場所に合っていると感じます。ヘンデルには現代を感じさせる何かがあると。このオペラはよく見ると、かなり興味がそそられる所がありました。まず、母親役ができること。私に母親役が回ってくることが、どのくらいあるでしょうか。ソプラノではとても稀です。次にとてもパワフルな女性であるところ。最後は戦いに勝ちます。この役柄には魅了される部分がとても多いのです。
初演への反応はものすごかったです。
ええ、皆さん気に入っておられましたね。オペラが終わってそれほど経たない時、娘の一人にこう尋ねたのです。「初めてオペラ を観る子供がいたら、何を薦めたい?」すると「ロデリンダ!」と返ってきてびっくりしました(笑)。心の中で「おお、そうか、30ほどアリア(二重唱も含む)だけが続くヘンデルのオペラね」と呟きました。
このようなバロックの演目を歌う時、何か特別難しいことはありますか?ヘンデルを歌う上で何が一番大変なのでしょうか?
コロラトゥーラです。私はその専門ではありませんから。こうした音楽を常に歌っている歌手が備えている技量が私にはないのです。だだ、自分の心地よい範囲を越えて行動するのが何事も好きです。
それはどうしてですか?そこから何が得られるのでしょう?
自分に挑戦することが好きだし、そしてたまたま、人があまり行かないところに面白い演目があったらそれを学ぶのが楽しいというタイプなのだからでしょう。突き詰めると、私はオペラで重要なイタリア語の演目を歌う歌手ではないという事実にあるでしょう。向いていると思ったことがなかった。だから自分が楽しめる演目を選ばなければならず、それは、よく、標準の演目から外れたものにつながっていくのです。
スティーヴン・ワズワース氏のこの作品の演出について少し聞かせていただけますか?
ヘンデルのオペラでは、何が観客のイマジネーションを刺激し続け、話に没頭してもらえるかを考えなければなりません。スティーブンはそれをしました。概念からではなく、話を力強くロマンティックに語ることによって。ヘンデルの演出家は、ヘンデルの概念世界を描こうとしている人が多いのですが、スティーブンは、このオペラ自体がよい演劇だということを伝えようとしています。
彼は、歌手のことをよく考えてくれ、一緒に仕事ができてすばらしいです。
他のキャスト陣も、ステファニー・ブライスさん、アンドレアス・ショルさん、ジョセフ・カイザーさん、シェン・ヤンさんなど、特別な方々が揃っています。
ああ、シェン・ヤン!2、3年前上海でマスタークラスを教えてことがあったのですが、全体的なレベルにとても感心しました。そして彼が登場してきて、もう完璧に出来上がっている姿に驚きました。この作品で一緒にデビューできることをとても楽しみしています。それからステファニーと私は同じ先生に声楽を習っていたんですよ。同じルーツを共有しています。長い付き合いです。
フレミングさんが「ロデリンダ」をMETで歌うのは、初演(2004年)と2006年の再演後、今回で3回目になります。今回の抱負をお聞かせください。
一つ、いつも面白いと思うのは、一度ある役を歌い、2年、3年、5年、6年後にまた歌うと、再演までの期間、何もしていなかったとしても、よくなっているんです。これは言語の習得に似ています。つい最近まで5週間パリにいて、フランス語を磨こうとしていました。きっとフランス語は、次に行くまでまったく話さないと思うのですが、次回はさらによくなっていることがわかります。同じことが歌にも言えるのです。
END