分離不安症とは
分離不安症(Separation Anxiety Disorder)は、特定の人物や場所から離れることに対する過度な不安を特徴とする心理的な障害です。
主に子供に見られる症状ですが、大人にも影響を及ぼすことがあります。
また、犬や猫など、飼い主に愛着を持っている動物にも発症すると言われています。
以下は分離不安症の主な症状です。
親や特定の人物から離れることに対する極端な不安
離れることを考えるだけで強い恐怖や不安を感じる。
離れることを避ける行動
学校や職場に行くことを拒否するなど、分離を避けようとする行動が見られる。
身体的症状
頭痛、腹痛、吐き気などの身体的な症状が出ることがある。
眠れない
一人で寝ることを拒否し、親や特定の人物と一緒でないと眠れない。
悪夢
分離に関する悪夢を頻繁に見る。
過度な心配
愛する人に何か悪いことが起こるのではないかと過度に心配する。
感情の激変
分離の際に激しい泣き叫びやパニック発作が起こることがある。
ペットであれば、飼い主の姿が見えなくなると異様に鳴くなどの行動を起こす。
分離不安症は日常生活に大きな支障をきたすことがあり、早期の診断と適切な治療が重要です。
治療法としては、認知行動療法(CBT)、家族療法、および必要に応じて薬物療法などが有効とされています。