実験動物と私たちの暮らし
毎年1億1000万匹以上の生きものが動物実験によって殺されていることをご存知でしょうか。
マウスやラット、モルモット、犬や猫、ウサギ、鳥類、魚類。
ヒツジやヤギ、ブタ、ウシ、そしてサルやチンパンジーなどの霊長類まで、たくさんの命が犠牲となっています。
医学研究や新薬開発のためだけではありません。
農薬や工業用品などの毒性試験や、私たちの身近な食品添加物や日用品、化粧品もそうです。
例えば、美白やアンチエイジングに効果があると謳う化粧品の中には、その効果を評価するために実験動物に長時間にわたり紫外線を照射したり、皮膚組織を切り取ったりと残虐な実験を経て販売されている製品があるといいます。
私たちの生活のために毎年1億1000万匹以上の命が犠牲になっていると聞き、どう感じるでしょうか?私たち人間の安全のためであればしょうがないと思うでしょうか。
個人的な考えですが、化粧品などスキンケアやヘアケアに関しては特に、動物を使って安全性を確かめなければならないような原料を使っている製品…ということがまず不安に感じます。
今日では、一昔前に比べ様々な物質や原材料の安全性がわかってきていますし、何から何まで動物実験をしなければならない状況ではないといいます。また動物と人間とでは体の構造や代謝など様々な点で異なるため、動物実験で安全性を確認され販売された後に人体や環境には危険性があると明らかになったケースもあります。
実際、ヨーロッパでは2013年に化粧品の動物実験および実験が行われた製品の販売が禁止になっています。その他様々な国で同様に動物実験や実験が行われた製品の輸入や販売を禁止する動きが始まっています。
Cruelty free製品
Cruelty freeクルエルティフリーという言葉を知っていますか?
Cruelty=残虐性 Free=ない という意味の言葉ですが「動物実験をしていない」という意味合いで使われ、その企業やブランドのビジネスポリシーを表す言葉となっています。
よくVeganと混同される方がいますが Veganは動物由来の成分を一切使用していないというもの。Veganだからといって、動物実験を行なっていないとは限りません。そしてCrueltyFreeだからといって動物由来の成分を使用していないとは限らないのです。
私は、化粧品や日用品を買う時に、VeganかつCruelty Freeの製品を選ぶようにしています。Vegan製品という点に関しては個人の体質やそれぞれの悩みなどで合う合わないが変わってくると思います。
ただ、Cruelty Freeの製品を買うことは、『私は動物実験をしている企業、ブランドを支持しません』という明確な意思表示になります。
VeganやCrueltyFreeの製品を意識し購入するようになったきっかけは、実験動物たちの写真をたまたま目にしたことからでした。すごくショックな映像になるのでここでは掲載しませんが、動物実験の恩恵を受け、安心して暮らせている私たちです。目を背けずにしっかりと見る(意識する)義務があると思います。
話は少し逸れますが、屠殺の映像なども「可哀想で見れない」という人がいます。
肉を食べない人がそれを言うのであれば理解できます。ただ、普段から肉を食べている人が可哀想だから見れない…と言うのは都合が良すぎるではないか、と思ってしまいます。(私はVeganではありません。)
食肉も動物実験も、私たち消費者はその責任と言いましょうか、実行する役割を他人に押し付け、見ないふりし、平和に過ごしているに過ぎません。
動物実験で犠牲になる命について可哀想だと思っていても、思うだけで今までのように暮らしていては何も変わりません。
ご家庭で使用している日用品 化粧品のブランド 企業はどうでしょうか。まずそこを知ることから始めてみませんか。
そしてCruelty Freeな企業 ブランドの製品を購入することで「私は動物実験をしている企業は支持しない」と、声を上げずとも力強く意思表示することができるのです。
Cruelty freeの認定マーク
下の写真がCruelty free製品の認定マークです。複数あるのは、複数の認定団体があるためです。動物実験をしていないと謳っている企業でも、「我が社ではしていない」というように第三者企業に実験を委託していたり、実験済みの材料を仕入れていることがあるため、このような認定マークを目印にして製品を選ぶといいと思います。
SNS時代の今日、Cruelty freeやVegan製品についてもすぐに情報が出てくるので、是非調べてみてください。
私たちの選択一つ一つで救われる命があるかもしれないと思うと、すごく意味のあることだと感じませんか。
私たちの力で、Happyな世界にしていきましょう!!
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