誉め上手が継続への原動力となる
転職歴がめちゃくちゃ多いわたしの、仕事を続ける上で1番大事な「継続することの原動力」となるのが、「先輩とのコミュニケーションをうまく取れるか」である。と言うより、先輩との相性が1番大事だと思っている。OJTをしてくれる人の相性の良し悪しで、続けられるかどうかが決まると言っても過言ではない。
自分の面倒を見てくれる人の、先輩力をいつも観察してる。この人のやり方はとても勉強になるな、とか、この人のこういうところは真似したくないな、とか。それはそれは沢山の人に教わってきたので、どういう人となら自分が仕事がしやすいかよくわかっている。その中でも「狡いなぁ」と思うのが、ダントツに誉め上手な人だ。
わたしは自分ではそこそこ仕事の処理が早い方だと思ってる。転職歴が多いからこそ、新しいことを吸収し、自分のものにするスピードは早い方だと自負してる。だから、自分を採用してくれた企業に対して、採って良かったと思われるように努力してる。同じ業界でも、ルールやクライアントが違うだけでやり方が全然違ったりする。新人のうちはわからないことをとにかく聞きまくる。前の会社ではこうだった、と言うのは、聞かれない限り出さない。
今の職場の先輩が、とても良いなと思ったのでシェアしたい。
今の職場は派遣で入社していて、主に外国特許事務をしている。入社の際に、弁理士さんと先輩による面接があった。実を言うと、その時の先輩の印象が、「すごく怖そうな人だな」だった。面接の時に話していると、「落ちたな」と思った。その後採用の連絡をもらった時は、本当に?と疑ったものだ。第一印象では「先輩と相性悪そう」と思ってた。今となっては申し訳ないなぁと思うくらいには、丁寧に教えて貰ってる。
さて、そんな先輩だが、仕事の振り分け方が上手い。少しずつわたしのスピードを見ながら新しいことを教えてくれる。そして先輩は先輩だからと言って、わからないことは正直にわからないと言う。わたしからするとめちゃくちゃ業界歴が長いように思うのだけれど、それでもわからないことはわからないのだ。それをキッパリ言ってくれるところに好感が持てる。2人がわからないことは他部署の人に確認したりだとか、ネットで調べたりだとかして解決する。そうやって一つずつ、時には一緒に学んで成長していくのだ。そんな環境が良いな、と思う。たまに先輩がわからない案件丸投げとかあるけど。(少なくともわたしが何とかするしかないので、経験値の為に何とか頑張る。)
そして先輩の良いところは、一つの仕事を終えてチェックをお願いする時、いつも「ありがとう」と言ってくれるところ。仕事なのだからやって当たり前と思っているのだが、毎回先輩に振り分けてもらった仕事をこなすごとに、ありがとうと言われると充足感が増す。あとは先輩が休みを取る時に、これやっておいてね、のリストを作ってくれるのだが、そのリストに「いつも仕事が早くてミスも少なくて助かってます」なんてメッセージが書き残されているのだ。これは狡い。何気ない時にふとそう言ってもらえると、ちゃんと見てくれているんだな、と嬉しくなる。自分ではミスが多い方だと思っているのだが。それでもやっぱり嬉しいし、ここに入って良かったなとも思える。仕事の進め方が断然楽だし、人間関係も悪くない。先輩に恵まれたなと思う瞬間だ。
こうして、適度に人を誉めることが後輩のやる気に繋がっていく。私みたいなのらりくらりと転職するタイプは、人間関係が良くないと続かない。適度に誉めて、適度に使う。それに長けている先輩がいる職場は、続けてみても良いなって思えるかもしれない。
だからもし、あなたも後輩を持つ人であれば、うまく誉めてみてほしい。育成した人材に離職されるのは辛いことだと思う。だからできるだけ、甘やかすのではなく、よいタイミングで誉める、を試して欲しい。
Anne
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