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オンライン日本語教師のメリットとデメリット

オンライン日本語教師の仕事を始めて、早くも1年が経ちました。
1年間、自分なりにこの仕事の良いところと大変なところを感じながら仕事を続けてきました。
今日はオンライン日本語教師という仕事のメリットとデメリットについて書こうと思います。
※ちなみに私は日本語学校で日本語を教えた経験はなく、オンライン日本語教師に限っての話になりますので悪しからず。

オンライン日本語教師

そもそも、オンライン日本語教師とはどのような仕事なのかを簡単に説明します。

オンライン日本語教師とは、その名の通り外国人にオンラインで日本語を教える先生のことです。
SNSを使って集客する方法もあるし、オンライン上のプラットフォームを利用して集客する方法もあります。
プラットフォームを利用する場合も、決められたカリキュラムや教材が用意されていることは少なく、ほとんどの場合は自分でレッスンプランの作成や教材作りを行わなければいけません。授業内容は、文法・発音・会話・検定対策・面接対策・ビジネス日本語など様々で、生徒の学習目的に合わせて柔軟に対応する必要があります。
日本語を何語で教えるかは生徒の日本語レベルや母語にもよります。日本語と英語を使うことがほとんどですが、他にも話せる言語があれば、その言語で授業を行うこともできます。

オンライン日本語教師のメリット

私が感じるオンライン日本語教師のメリットを4つご紹介します。

1. 働く時間と場所が自由

オンライン日本語教師は、パソコンとネット環境さえあればいつでもどこでも仕事ができます。
カフェのような騒音のある場所では難しいですが、例えば旦那さんの転勤で引っ越しする場合も仕事を辞めなくても良いし、平日は一人暮らしの家で、週末は実家に帰って仕事をすることもできます。
オンライン日本語講師は自分の好きな時間にレッスン予約可能時間を設定できるので、副業として他の仕事の合間に仕事ができるし、好きな時に長期休みも取れます。
「長期休みを取ると、生徒さんが離れてしまいやすい」と言われることもありますが、私の場合は長期休みを取ったり、「今週はレッスンが多めだから、明日のレッスン枠を減らそう」というように急にレッスン枠を減らしたりしても、生徒さんは安定して授業を受けてくれています。

2. 異文化を学べる

オンライン日本語教師をしていて楽しいなと思うところの一つは、生徒さんの国の文化を学べるところです。
特に私は韓国が好きで韓国文化について興味があるのですが、レッスンの中で生徒さんから今韓国で流行っていることを教えてもらえたり、観光におすすめの場所を教えてもらえたりするのは楽しいです。
韓国に限らず、日本と生徒さんの国との習慣の違いや、お正月やクリスマスの過ごし方の違いなどを聞くのは面白いです。
異文化を学ぶことによって、日本の文化についての理解や興味も深まりました。

3. 経験が活かせる

私の場合は、新卒から9年間日本企業に勤めた経験があるため、ビジネス日本語を教えたりもしています。
企業で勤めていた時に学んだ一般的なビジネスマナーや、メールの書き方、報告書の作成の仕方などが、オンライン日本語教師となった今とても役に立っています。
社会人経験がなくても、学生時代にアルバイトの経験があれば、その経験も活かせます。
履歴書の添削や面接練習のレッスンなども需要が高いため、そのような場合は自身の就職活動の経験も活かせますよ。

4. 人間関係によるストレスが少ない

オンライン日本語教師の仕事は基本的には一人で完結する仕事なので、気を遣わなければいけない上司や先輩はおらず、ストレスが少ない仕事だと感じています。
また生徒さんは日本文化や日本人に対して好意的に思ってくれている人がほとんどなので、嫌なことを言ってくる人もいないし、今までクレームをもらったことなども一度もないです。
ただし、正直に言えば気の合わない生徒さんが全くいないわけではないし、出会い目的でレッスンを受けている生徒は一定数いると感じていて、それをストレスに感じることは少なからずあります。
これに関しては、デメリットの章で詳しく説明しますね。

オンライン日本語教師のデメリット

次に、私が感じるオンライン日本語教師のデメリットをご紹介します。

1. 想像よりも体力を消耗する仕事

「オンライン日本語教師は、パソコンの前に座って話すだけの仕事だから結構楽な仕事なのでは?」と考えている人も多いのではないでしょうか。
オンライン日本語教師は、体は使わないものの長時間人と話さなければならないため、頭と喉が本当に疲れます。
私も、オンライン日本語教師を始めたばかりの時は1日にできるだけ多くレッスンを入れたいと思っていましたが、今では1日7レッスン(7時間)ぐらいが限界かなと思っています。
元々お話好きの人は苦にならないかも知れませんが、私は7時間人と話すと結構疲れてしまいます。

2. レッスン以外にもしなければいけないことが多い

オンライン日本語教師はの仕事は、レッスンを実施することだけではありません。
生徒からの問い合わせや質問の対応や教材作り、レッスン準備など、レッスン時間以外にもしなければいけないことが多く、お給料が割に合わないなと感じることも多いです。
特に、自分の専門外のこと(例えば、野球の専門用語など)を学びたいと生徒さんからリクエストがあった場合は、事前準備も大変です。
子供に日本語を教える時も、イラストなどを用いたりして教材を工夫しなければならず、教材作りに時間がかかるという印象です。

3. 先生側は生徒を選べない

生徒は先生を選べますが、先生は生徒を選べません。
もちろん人間ですから「この人とは性格が合わないかも」と思う生徒も少なからずいます。
でも、その生徒さんが自分の授業を気に入ってくれて、レッスンの予約を入れてくれたら、そのレッスンは必ず実施しなければいけません。
また、出会い目的でレッスンを予約する生徒もいます。
多くのプラットフォームでは、先生と生徒のプラットフォームを介さない個人的なやり取りや直接会う行為を禁止しているため、もししつこく誘われたりしたら、そのような行為は禁止されていることを伝えて断るのが良いでしょう。

まとめ

オンライン日本語教師のメリットとデメリットについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
どんな仕事にもメリットとデメリットはあると思いますので、自分の性格やライフスタイルにオンライン日本語教師が合っているなと思ったら、ぜひチャレンジしてみてください。

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