ブリキの星は、重いか軽いか
●真昼の決闘
あの男が、町に帰ってくる。5年前に絞首台送りにした、あの男が。「俺を絞首刑には出来ないさ。戻って、おまえを必ず殺す」(You never hang me. I’ll come back. I’ll kill you.)という自らの言葉通りに。
男が刻一刻と汽車で町へと近づいている間、何も知らない保安官ウィル・ケーンとエイミー・ファウラーは結婚式を挙げていた。ウィルは、フランク・ミラーとその仲間たちによって荒らされていた町に平和をもたらした功労者だ。5年前