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テレビドラマ「さよなら・今日は」

 1973年〜74年に日本テレビで「さよなら・今日は」というドラマが放送されていた。
 主演は浅丘ルリ子で、その夫が林隆三。

 浅丘ルリ子は好きな女優だ。
 寅さんのマドンナ、歌手のリリー役でもお馴染みで、だいぶ後になってからだが、三軒茶屋を舞台にしたテレビドラマ「すいか」では大学教授役をした。このドラマも面白かった。

 林隆三は、このドラマの中でだったかどうか思い出せないが、ピアノを弾きながら歌うのを聞いたことがある。
 太くて素晴らしい声で、ピアノを弾いていたのも素敵だった。
 それ以来ファンになった。

「さよなら・今日は」では、浅丘ルリ子演ずる夏子は吉良家の長女で、彫刻家だった祖父が使っていた自宅(洋館)のアトリエで、喫茶店「鉄の馬」を経営している。

 父親が山村聰、次女が中野良子で、これは養女という設定。
 心臓の病気を抱えている末っ子が栗田ひろみ、長男が原田大二郎、長男の嫁が小鹿ミキ。
 父親の弟で外科医の山口崇。末っ子愛子の心臓手術の担当医だ。

 林隆三の妹で山口崇に嫁ぐことになるのが大原麗子。冬子というのが役名で、彼女は「鉄の馬」で働いていた。
 経営者の夏子は洋裁店に勤めている。

「鉄の馬」のバーテンダーに雇われたのが原田芳雄で、小さな女の子を連れている。
 何か訳ありだが、次女のみどり(中野良子)が彼を好きになって、店を辞めて遠くに行ったのを追いかけていった。

 レギュラー以外では、森繁久彌、山田五十鈴、緒方拳、藤村俊二、緑魔子など、錚々たる顔ぶれだった。

 私はこのドラマに夢中になり、毎週楽しみに見ていた。

 何年か前、ふとこのドラマを思い出したらテーマ曲が無性に聴きたくなって、YouTubeで探してみた。

 あった!

 聴きたいものが何でもあるYouTube。アップしてくれた人に感謝!


 今の会社に勤めるようになる少し前、このドラマについて書かれているブログを見つけた。
 ChinchikoPapaさんの「落合学(落合道人 Ochiai-Dojin)」だ。

 下落合が気になったわけ [気になる下落合]


 この記事によると、ChinchikoPapaさんはこのドラマに惹かれて下落合に住みたいと思い、この界隈に住むようになったそうだ。

 ドラマが放送されたのは1973年で、この記事がアップされたのは2004年。
 コメント欄の書き込みは2023年まで続いていて、2007年時点で100件あったから、現在はその倍以上になっていると思う。
 途中まで読むのに1時間も掛かったので、全部は読み切れていない。

 それだけ熱烈なファンがいるということだが、忘れていたドラマのあれこれが散りばめられていて懐かしい。
 夏子(浅丘ルリ子)と良平(林隆三)が別居していた理由や、父親(山村聰)の弟(山口崇)が末っ子の愛子(栗田ひろみ)を「ラヴ」と呼んでいたことなど。

 ChinchikoPapaさんのブログには、他にもこのドラマについて書かれた記事がいくつもアップされている。
 2年前にもう一度訪れ、2007年に書かれた続編を見つけた。

 下落合が気になったわけ・再び [気になる下落合]


 ChinchikoPapaさんによれば、かつて下落合には蕗谷虹児や中村彝(つね)など、何人もの画家のアトリエが集中していたそうだ。
 吉良家の家族が住んでいた洋館と、喫茶店にしていた離れのアトリエのロケ地もその中にあった。

 ブログにはテレビドラマの音声をカセットテープに録音したものがいくつもアップされていたので、そのうちいくつか聞いてみた。懐かしかった。

 何本もあるから時間があるときに全部聞こうと思っていたのに、何かと多忙で2年も経ってしまった。
 テープが貼り付けてある記事をすべてブックマークしておいたので、この夏休みにでも聞くとしよう。

※上の写真はChinchikoPapaさんのサイトから拝借した、下落合から眺めた新宿の高層ビル群。
ドラマのオープニングでもこれと同じような風景が映し出され、まがじんの主題歌が流れた。


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