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ジミー・カーター
ピーター・バラカンがDJをするInterFMのBarakan Beatも必聴番組だが、去年は忘れることが多く、後でradikoのタイムフリーで聴いていた。
昨日(1/12)は忘れずに聴いたが、先週、新年初のBarakan Beatは終了30分前に気が付いて、あわててラジオのスイッチを入れた。
寝る前にiPadで最初から聴き直したが、開始30分を過ぎた最初の曲が、ザ・バンドの “Georgia On My Mind” だった。
その曲の前に、ピーターさんがジミー・カーター元大統領について少し話していたので、ここで紹介しておきたい。
以下はピーターさんの話したこと。
ジミー・カーターはずいぶん前から自宅でホスピスのようなケアを受けていたが、カマラ・ハリスに投票するためには生きなきゃいけないと、本人は思っていたようだ。
ザ・バンドのロビー・ロバートソンが、ローリング・ストーン誌のインタビューで、初めてジミー・カーターに会ったときのことを語っていた。
1974年のこと。
ディランとザ・バンドが全国ツアーをやっていて、その中でアトランタの公演があった。
元オーティス・レディングのマネージャーだった、カプリコンレコードの社長でもあるフィル・ゴールデンと会って、コンサートが終わった後で州知事の公邸に誘われた。
当時のロビー・ロバートソンは、ジミー・カーターのことはほとんどわからなかった。
ニクソンの時代だから、政治家に信頼できる人はいないだろうと思っていた。
ところが、知事公邸に行って会ったら、30秒もしないうちに、この人は絶対にいい人だということを確信した。
それはジミー・カーターが大統領選に出馬を表明するかなり前だったが、2年後の1976年に彼が出馬したとき、サタデーナイトライブに出演して、彼を応援するために “Georgia On My Mind” を演奏した。
その年のアルバムにもこの曲を収録した。
ピーターさんはこう話して、ザ・バンドの “Georgia On My Mind” をかけた。
この曲はジョージア州の州歌にもなっているそうだ。
歌っているのはリチャード・マニュエルだが、レイ・チャールズの歌い方に似ている。
レイ・チャールズ Georgia On My Mind
曲が終わると、ピーターさんは次のように話した。
ジミー・カーターは1期だけ勤めて、次は立候補しなかった。
彼の任期中に、本人がコントロールできないところで、いろいろと、結果的に彼のせいにされているようなことが起きた。
イランのアメリカ大使館占拠で、大使館の職員が1年以上人質になっていたことが決定的だったかもしれない。
でも、今振り返ると、素晴らしい人物だった。
大統領の任期が終わった後の活動は、世界的に評価されている。