バードショップ 自由が丘
バードショップというのが正式名称かどうかわからないが、日本野鳥の会の直営店で、学園通りと呼ばれている通りの「わちふぃーるど」の少し先にあった。
外壁が赤レンガよりもっと派手な赤、外階段やドアは緑色というクリスマス仕様のような建物は、入り口や窓の周り、外階段の手すりに沿ってぎっしりと観葉植物の鉢植えが並べてあった。
階段を上って2階のドアを開けると、ハーブの優しい香りが迎えてくれた。
左がアロマテラピーの部屋、右がバードショップになっていて、どこからともなく野鳥の声が聞こえてきた。
ここは名古屋の友人Aさんが教えてくれた店で、野鳥の声を集めたCDやテープが何種類もあった。
この店で日本の野鳥の声を集めたテープを買った。
テープには98種類の鳥の声が収録されていた。
図鑑など鳥に関する書籍もあり、コンラート・ローレンツの「ソロモンの指環」を見つけて買った。
彼が卵から育てたハイイロガンに、母親だと思われた話が面白い。
この話は中学生の英語の教科書にも載っていて、教えながら夢中になったものだ。
1階は園芸店とレストランになっていて、私が行ったときはランチのお客が何組か入っていた。
近くには他にも入ってみたい変わった感じの店や、洒落た外観のレストランなどがあって、どこかでお茶できるように誰かを誘って来たいと思った。
バードショップに初めて行ったのは1994年秋だったが、1年半後の連休にアヤコさんを誘って自由が丘散歩に出掛け、バードショップにも寄った。
そのときのことが「気まま通信」に書いてあるので、次の記事ではそれを紹介する。
現在Googleのストリートビューで見ると、メゾン・クルツというマンションになっている所が、バードショップのあった所ではないかと思う
時代の流れとはいえ、あのようなお洒落で気の利いた建物や店がなくなってしまったのは寂しい。