『日本 660万人の孤独』:メモ
「戦争」を巡るドキュメンタリーと言えば、「ドンパチ」や〔「権力者」の「奇行」〕に焦点を当てたモノが殆どだが、今回の「日本 660万人の孤独」は、そんな〔軍事オタクや政治オタク向け〕とは全く違う、もっと「地味」で、しかし、もっとずっと「地に足がついた」内容になっていて好かった。
軍人でも政治家でも権力者でもない我々の身に降りかかる、「具体物」としての「戦争(戦後)」を教えてくれる。
「戦争」や「戦後」が語られるときにも、なぜか素通りされたり、一言で済まされてきた部分を、詳細にとまではいかなくても、少し丁寧に描き出してくれている佳作。最近はskipしてもいいかなと思える題材も多い「バタフライエフェクト」だが、今回のは必見。
(穴藤 2024/11/19)