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台湾の不毛の地にダムを建設した技術者『八田與一』

台湾の新幹線もだけど、熱血技術者が活躍する話しは大好きです。その昔、映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』で八田さんを知ってから、いつか八田與一紀念公園に行ってみたいと思っていました。

八田氏は、中学校の歴史教科書『認識台湾』にも掲載され、子供からお年寄りまで、最も尊敬される日本人として知られています(コチラを参照)。

嘉南平野の農業灌漑を主目的として建設された烏山頭ダムは、1920年から1930年まで10年の歳月を経て竣工されました。農地面積9万ヘクタールの嘉南平野は、このダムの建設による灌漑で台湾最大の穀倉地帯になりました(ガイドブックより)。

子供向けに、八田與一さんがどのように困難を克服していったかを説明しています。レクリエーション日を設けて休憩も大事にしていたこと、日本人、台湾人にかかわらず能力によって抜擢したことなどが説明されています。

私が訪れたのは5月5日だったのですが、5月8日が命日らしく皆さん、準備に忙しそうでした。復元した居住家屋に素敵なお花がたくさん生けられてました。没後80年の去年は盛大に慰霊祭をやったみたいです。

銅像とお墓がありました。国民党時代には壊されないよう隠され、安全な時代になってから再設置されました。2017年には、親中派の元台北市議が銅像の首を切り落とすという事件がありましたが、無事に修復されました。

ちなみに後ろのお墓には奥様の外代樹さんも入っています。與一氏は昭和17年、フィリピンへ視察に行く途中、乗船していた太洋丸が米潜水艦により撃沈され殉死しました。終戦後、外代樹さんはこのダムに身を投げて自殺しています。

台南から在来線で30分。隆田駅を降りるとタクシーの運ちゃんが待ち構えています。ダム、記念公園、お墓、住居家屋などを全部回ってもらうと1000元。2019年版の「地球の歩き方」では800元と書かれていましたが値上がりしてました。「地球の歩き方」を見せたけどダメだったので単に上がったんだと思います。ものすごく広いのでバスを待って歩いて移動するのは現実的じゃないし、とにかく暑かった(5月で30度)のでタクシーの一択でした。

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