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神様、満月を愛でる
蒼ちゃん「久しぶりね」
ピンクちゃん「そうだね、久しぶりに僕たち登場だね」
蒼ちゃん「書き手の順ちゃん、いろいろ大変だったみたいだったからね。私たちの会話を書き起こすの、手が回らなかったみたいだよ」
ピンクちゃん「そのようだね。順ちゃん、余裕なかったよなー。僕ら陰で奔走したよね」
蒼ちゃん「順ちゃん、とりあえず落ち着いたみたいだしよかったわ。今日は満月ね。てんびん座満月。美を司るてんびん座だから、より月も美しく見えるのかしら」
ピンクちゃん「君だってお月様のようにとっても美しいよ!」
蒼ちゃん「まあ!そういってくれるなんてうれしい!とってもロマンチックな気分だわ。満月はとっても不思議ね。優雅な気分にさせてくれるわ。この月をあなたと一緒に見れてよかったわ。私、あなたがくるの待ってたのよ」
ピンクちゃん「僕のこと、待っていてくれたんだね!うれしい!僕も君とお月様を一緒に見たいと思っていたんだ。綺麗な満月を君に見せてあげたいなあと。ちょうど今、お月様が目の前に見えてるね」
蒼ちゃん「きれいね。私、お月様は見れても、あなたの目を見れないわ。なぜかしら?隣にいるのに、なんだか恥ずかしくて。あなたのこと、好きなのに。目を見ると、たぶん、離れたくなくなっちゃうわ。ずっと一緒にいたくなっちゃうわ。瞳を見つめたらそうなるのが分かってるから・・・」
ピンクちゃん「僕もだよ。君の瞳をずっと見ていたい。ずっと君のことを見つめていたら、きっと君のこと離したくなくなっちゃうだろうな。だから僕も君のことずっと見ていたいけど、あえて見ない時もあるのかな」
蒼ちゃん「私、思い切っていうけど、あなたにハグしてもらいたいの。もっとあなたを近くに感じたいわ」
ピンクちゃん「蒼ちゃん!そうなんだね!うれしいよ。じゃあ、ハグしてもいいかな。恥ずかしいから僕も言い出せなかったよ。触れちゃいけない気がして」
蒼ちゃん「そう思っていたのね」
ピンクちゃん「うん。じゃあギュッとするね」
蒼ちゃん「うん」
ハグする二人。
蒼ちゃん「あなたは温かいのね。そして私と同じ体温って感じがしたわ。不思議ね。同じ温度って思った」
ピンクちゃん「そう感じたんだね。君はふんわりして、とっても温かいんだね。そして花のようないい香りがするんだね。こうしてると僕はとっても安心するよ。何だろうこの安心感。すごく柔らかくて何かに包まれているみたいだよ」
蒼ちゃん「懐かしい匂いがするわ。不思議ね。夏のさわやかな感じがする。一陣の風が吹き抜けていくような、夏のけだるい昼下がり。入道雲がもくもくしてるような夏空の下」
ピンクちゃん「僕たちがお空でお昼寝してるときの記憶かな」
蒼ちゃん「そうかも。お空はいつも温かくて心地よい場所だったわね。あなたとこうしていると、お空にいたころを思い出すのね」
ピンクちゃん「そうだと思う。お空は何も考えなくてよかったし、心配することは何もなかったからね」
蒼ちゃん「そうね。だんだん思い出してきたわ。ここはお空と違うから、こうしてあなたとひっついていると安心してたころを思い出すのね」
ピンクちゃん「お母さんのお腹の中にいるみたいな安心感だね」
蒼ちゃん「お母さんのお腹の中には戻れないから、こうして大事な人と触れ合って安心感を得たいのね」
ピンクちゃん「でもその相手はだれでもよくないんだよな。君じゃないと」
蒼ちゃん「私も同じよ。あなただからこうしていたいのよ」
ちょっと肌寒くなってきたので、ピンクちゃんは蒼ちゃんを家まで送ってあげました。
こうして、ピンクちゃんと蒼ちゃん神様は春の月夜のデートを楽しみましたとさ。