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カナダのSaaS企業、めちゃくちゃ働きやすかった

バンクーバー在住UIデザイナーのAnnaです🌞

前回レイオフされた話を書きましたが、カナダの会社で働いてみてかなり働きやすいカルチャーだったので、具体的にどういうところが良かったのかまとめたいと思います。本当はレイオフの前に投稿したかった、、笑


会社の概要

働いていた会社の概要はこんな感じです。

・バンクーバーのスタートアップ
・BtoB向けSaaS
・従業員:60名くらい
・週2出社マスト(一部トロントからフルリモートで働く人もいる)
・ダウンタウンにオフィスあり

私は日本では大手旅行会社で法人営業として働いていたので、会社の規模・業界・職種が全て異なるので比較するのはナンセンスかもしれないですが、カナダの方がワークライフバランスをかなり重視していて断然働きやすかったです。

もちろんカナダでも企業によっては全然カルチャーが異なるとは思います。私の会社は同僚のカナダ人も「うちの会社はめちゃくちゃchillだよ」っていうくらいカジュアルな感じでした。笑

チームビルディング、モチベーション、ワークライフバランス、業務の4つのカテゴリに分けて紹介します。

チームビルディング編

Donut(部署横断の交流)

Donutというツールを使って、3週間に1度くらいの頻度で、ランダムでペアが組まれ、30分間そのペアとカフェに行ったり散歩をしたりして交流する機会がありました(何をするかは自由)。普段あまり話す機会のない他のチームのメンバーや、CEO、マネージャーなど役職が高い人とも1対1で話せるのが良かったです。Donut用のSlack Channelに入るだけでなのでめちゃくちゃシンプルです。強制ではなく任意参加なので、会社の60〜70%くらいの参加率だったと思います。

会社全体のイベント

Culture Committeeという会社のカルチャーを社内に浸透させることを目的に活動しているグループ(10名くらいいて、私も一員でした)があり、イベントの企画・運営をしています。会社全体を巻き込んだイベントだとの下記のようなイベントがありました。もちろん任意参加で、できる限り業務時間内に行うので、2、3pmくらいから始めるイベントもあります。

4月  Sun Run: 10kmマラソン
5月  Team Step Challenge: チーム対抗で1ヶ月間歩数を競う
6月  Paint & Sip: お酒飲みながらお絵描き
7月  Barbieテーマのピクニック(テーマに沿った服着てくる)
8月  Beer Pong
10月  ハロウィーンパーティー
12月  クリスマスパーティー

私たちの会社はオフィスのレイアウト的にも、Rev Ops(営業、CS、マーケ) とProduct Ops(エンジニア、デザイナー、PM)で固まってしまうことが普段多かったので、社内イベントを通して他の部署の人との交流もできて良い機会でした。

Product Opsで毎週のゲームナイト

やらない週もありましたが、毎週水曜日の4pmくらいからボードゲームやテレビゲーム、foosball(テーブルサッカー)をしてProduct Ops間の交流もしました。入社した直後は5時終わりなのに、4時からみんなでゲームし始めて驚きました。笑

Product Opsで3ヶ月に一度チームビルディング

VRシューティングゲームや、脱出ゲーム、ゴルフのショートコースなどオフィス外でのチームビルディングも3ヶ月に一度ありました。

また、部署関係なく不定期で仕事終わりにハッピーアワーも行ってました。平日4pm-6pmハッピーアワーのお店が多いので、6pmまでにオーダーして1・2時間お喋りしてました。日本では会社の人と飲む時は2軒目まで行って結構夜遅くなることが多かったので、カナダではハッピーアワーのおかげで程よく飲みニケーションしてる気がします。

モチベーション編

Bonusly

頑張りを褒めたい同僚にポイントを送って、ポイントが貯まるとAmazon Giftなどに換金できるツール。一人毎月100ポイント所有していて(10ポイント=$1)、この人はこれ頑張った!みたいなのがあれば、メッセージ付きで送ることができます。全従業員がこのメッセージを見れるので、普段関わりが薄い他のチームの人でも「この人最近こんなことしてたんだ」など頑張りが可視化されて良かったです。

ドッグフレンドリーなオフィス

犬をオフィスに連れてきてOKなので、週1や月1で来る犬たちがいて犬好きな私からすると天国のようなオフィスでした🥹 煮詰まってリフレッシュしたいときに、わんこたちを撫でまくって癒されました。

会議中に寝るわんこ(かわいい)
会議中に寝るわんこ②(かわいい)
交流するわんこたち(かわいい)

オフィスにスナック・飲み物・軽食が常備

オフィスに飲み物(紅茶・コーヒー・ジュース)から軽食まで用意されてました。朝は大体起きて家で何も食べずに、オフィスでジュースとグラノーラバー食べてました。笑 大きい会社だと社食無料などもあると思いますが、中規模のスタートアップにしては満足なラインアップでした。

・飲み物:紅茶、コーヒー(ラテなどもできるマシーン)、ジュース
・スナック:グラノーラバー、ポテチ、グミなど
・軽食:カップラーメン、冷凍食品など

いろんな種類の紅茶
毎週ストックされるお菓子たち

月に一度フリーランチ

月に一度、会社がお店を指定・予算一人当たり$20で下記のツールを使って各自好きなランチを頼めました。地味に毎月楽しみだったのに、途中からこの予算が各チームに充てられ無くなりました。多分HRが面倒になったのだと思います。笑

ワークライフバランス編

有給の取りやすさ

クライアントワークがないポジションっていうのもありますが、有給がめちゃくちゃ取りやすかったです。この期間を避けないといけないとかも特になく、直前すぎなければ(状況にもよりますが、1週間のバケーションだったら2、3ヶ月以上前とか?)全然取れます。1日の短い期間であれば1週間前くらいに伝えても取れるはず。

有給日数は人によって異なりますが、私はベースの15日でした。入社・昇給するタイミングで有給日数も交渉できます。(正社員に昇給した後に知ったので私は何も交渉してないですが)

ただ、入社してすぐに15日の有給が使えるわけではなく、0からスタートし毎月使える有給が貯まっていく形なので、長めのバケーションをしたい場合は入社して数ヶ月経たないと使えないです。おそらくカナダ企業に多いパターンだと思います。

業務時間中でもプライベートの用事挟んでOK

業務時間は基本9am-5pmですが、ミーティング参加して、自分のやるべきことやっていれば、かなりフレキシブルに業務時間にプライベートの予定入れてもOKでした。マッサージ行ってきたり、歯医者行ったり、犬の散歩したり、家の内見行ったりしてる人も多かったです。仲良い同僚とリフレッシュするためオフィスの周り30分散歩したり(オフィス周りが良い散歩エリアだった)とかも全然ありました!その時間をカレンダーでブロックするか、用事が1時間以上の場合はチーム内にSlackで共有するなどコミュニケーションは必要です。

業務編

チームメンバーと2週間に一度1on1

デザインチームのマネージャー、チームメンバーたちと2週間に一度1対1で話す機会があって、業務で悩んでることや仕事外のことも幅広く話していました。基本的にはプロジェクトチームメンバーや同じ部署内で組んでました。

わざわざ時間をとってもらうほどではないけど、機会があれば相談したいみたいなことがあった時に良かったです。また複数人ではなく1対1なので、ざっくばらんに話せました。

毎週デザインのフィードバックをもらえる機会

デザインチーム内で毎週Design Show&Tellというミーティングがあり、自分のデザインに対して意見が欲しい時にデザイン共有をしていました。基本的にみんな違うプロジェクトに取り組んでいるので、プロジェクトの進捗の理解にもなりましたし、自分よりも経験のあるデザイナーたちの考えや自分では思いつかなかった視点が学べて勉強になりました。

自分のデザインを共有するときに、プロジェクトの概要・進捗を説明するところから入るので、プロジェクトをよく知らない人に向けて分かりやすく説明する練習にもなりました。また、自分が関わっていないプロジェクトのことはSlackやConfluenceなどで細かく把握してる人はあまりいないので共有する際に共通認識を持つところからスタートする大切さも学びました。

AIツールを試せる予算

業務効率化のため、また自社のプロダクトにもAIツールを使っているので他ツールのUI/UXを勉強する目的のため、気になるAIツールがあれば試せる予算がデザインチームにありました。

また、自分の業務に関わることであればセミナーや本など、年に$200まで勉強代として会社が負担してくれました。私はConfigを現地参加した際のチケット代に使いました。

最後に

改めて振り返ってみても、ワークライフバランス重視していて、いつも雰囲気が良く働きやすいカルチャーだったなと思います。

日本みたいに社内での暗黙のルールとか細かい上下関係のマナーみたいなのがなくて、みんな年齢や立場関係なくフランクに接しているのが居心地が良かったです。(ザ・日本の古き良き体育会系みたいな環境にはもう戻れない、、。)

日本とカナダで1社ずつしか経験がないので、もちろん会社によるというのは大前提として、私の経験上ではカナダの働き方が好きです。働き方とは少しズレますが、家賃・通勤交通費の補助があるのと、雇用が守られているのでレイオフのことを考えなくても良いのは日本の会社の良いところだなあとも思います。

以上、読んでいただきありがとうございました :)
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