あなたの街の瀬戸物屋さん
「瀬戸物屋さん」
駅の近く
幼いこどもの行動範囲
何軒か商店が並ぶ一角に
瀬戸物屋さんはちゃんとあった
「お箸もう買い換えないとね。」
「お茶碗割っちゃってごめんね。新しいの買いに行こうか。」
そのような母との会話の度に
あ、あの瀬戸物屋さんに行くんだな
新しい食器嬉しいな
こどもの頃の
うれしい気持ちを思い出す
瀬戸物屋さんに着くと
それほど多くない品ぞろえの中から
「触ったらだめよ。」そう言われながら
自分の ”お気に入り" を見つけ出す
今よりもそんなに物が多くなかった こども時代
物が選択できないほど大量に溢れる 現代
最近ではわざわざ探さないと瀬戸物屋さんはほとんど見かけなくなったが
「自分の茶碗」を選びに行くあの嬉しさ
大切に扱わないといけない物との「リアルな出会い」
この辺りも同時に失っていっている気がする
選択の多さは豊かさだけれど
豊かさは必ずしも
幸福につながっているとは
限らない
フランス人が最も好きな幸福時間 ”Apero"
そんな名を持つ「アペロ」