タローの肥満細胞腫

タロー(ゴールデンレトリバーという犬のオス5歳)のチンコ包皮にできた腫瘍の手術が終わった。タロー一泊二日の入院中、飼い主2人は家でだいぶさびしい思いをした。いつもならタローがくつろいでいるはずのソファーや長座布団に無意識に目がいってしまう。私はスマホをいじってても本を読もうとしてもつまらなくて夜9時前には睡眠薬を飲んで布団に入ったのだが、深く眠れず何回も目が覚めるわ夜通し悪夢を見るわで最悪だった。邪悪なおばはん2人組にストーキングと嫌がらせをされるサイコホラー風味な夢だった。次の日の夕方、経過が順調であればタローを迎えに行っていいことになっていた。寝不足で気分が悪いのでご飯を食べてから少し昼寝したら、タローを早く動物病院に迎えに行かなければと焦る夢を見て少し疲れた。でも、昨晩よりはマシな内容の夢だったからよかった。夕方になってからドキドキしつつタローを迎えに行った。病院の人の話だと、昼間まではおとなしかったがエリザベスカラー(患畜が手術痕を舐めないように首につける樹脂製の覆い)をつけようとした時に激しく抵抗しエリザベスカラーを噛んで破壊し、ケージの外に出ようと暴れたらしい。世話してくれた人に申し訳なく平謝りしたが、同時にいやなことを拒否して暴れる元気があるのは頼もしいと思ったりもした。タローは迎えにきた私を見て興奮し、抱きついてきたりソファーに飛び乗ったり私がつけてたマスクを奪いあらぬ方向へ走りだし看護師に制止されたりしていた。私でこんなに興奮するのなら、夫が迎えにきてたら診察室の備品を破壊する騒ぎになっていたかもしれない。タローは夫が世界一好きなので。ちょうど道路が混む時間帯でもどかしさを抑えつつ帰宅、すこし散歩してエサを食べさせた。手術直後ということを考えれば元気だが、さすがに心身のダメージは大きく疲れた様子をしている。まもなく仕事から帰ってきた夫と再会を喜んだあとはずっとウトウトまどろんでいた。あとは、他の箇所への転移がないことを祈るばかりだ。とりあえず獣医さんを頼りつつやれることをやるしかない。

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