爬虫類(その他)の祭典へ行ってきた2024

リクガメの人工餌を通販で買ったところ、荷物の中にJAPANレプタイルズショーin東京 2024のチラシが入っており、要は爬虫類、両生類、節足動物といった生き物の大規模な展示即売会なわけだが夫が久しぶりに行きたいというので先日東京ビッグサイトまで行ってきた。名古屋に住んでいた頃は同様のイベントに2回ほど行った。うちに居る、或いはかつて居た大型ヤモリのうち何頭かはこのようなイベントで購入したものである。車で行ったので東京都心部の道路の複雑さに発狂しつつ、有料道路と一般道の区別がおぼつかないGoogleナビを罵倒しつつ、途中で銀座まで誘導される羽目になりながらもあそこは有明という地名でいいのかな、予定より30分余分に時間をかけてなんとか東京ビッグサイトに着いた。広大なビッグサイト内の別の会場ではドラゴンボールのイベントをやってるっぽくてそっちも気になった。


夫もわざわざ東京まで来たのだからただ生き物を眺めるだけでは済むまい、何か買いそうだなと完全に傍観者の気持ちで私はぶらぶら会場内を散策した。夫は気になるチャホウア(マモノミカドヤモリ)をそれぞれ別の企業が出店しているブースで何頭か見つけ、そこそこ値段もする生き物だし購入するにしても一頭に絞らなければならない、悩みすぎて約二時間ブースを行き来するうちに店の人に顔を覚えられ随分お悩みですねと声をかけられるなどしていた。私も生き物はそこそこ好きだが夫ほど熱心ではない。店に並ぶ生体たちをひたすら眺めて歩くのも疲れてきたので、夫にアイスでも買って少し休憩しようと提案して食べ物の屋台があってテーブルやイスが並べられたエリアまで移動した。激混みではないものの座席はそこそこ埋まっていたので、屋台でジェラートを買って人がいない壁際に立ってこれからトークイベントなどがあるらしい特設ステージを眺め「意外とこぢんまりとしてるなぁ」と話しながら食べていると、何気なく後ろを向いた夫がうおっと声をあげていつの間にかそこにいた人に会釈するそぶりをした。こんなところで知り合いか?と思って見ると爬虫類・両生類専門誌のライターである冨水明氏が立っていて「ステージの声ってここまで届くのかぁ。意外と聞こえるもんだなぁ。これじゃ滅多な話はできないなぁ」と言い軽くハハハと笑いながら別の一角へ歩いていき、また「ここまで聞こえちゃうのかぁ」とやっている。彼は日本で数少ない両生類・爬虫類専門誌ビバリウム・ガイドの編集者で、この後のトークイベントでステージに立つことになっていた。誌面の写真や人前ではたいていオールバックの髪型にサングラス、チャラいスーツに指輪をじゃらじゃらつける独特のファッションで結構目立つし、爬虫類とかが好きである程度情報収集している人たちにとっては有名人だと思う。そのほか主催側であるiZoo(静岡県にある爬虫類の動物園)の園長がふつうに会場内を歩いてたりした。その後冨水氏のトークショーを聴き、さかな芸人ハットリが画用紙に魚の絵を描いて子供にプレゼントする様子を眺めたりした。

悩みに悩み抜いた夫は小さなチャホウアを一頭購入し、皮膚が鈍色っぽい模様に覆われた渋い色合いなのでサビ丸と名付け自宅の水槽に入れた。

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