草を求めて
うちにいるリクガメは野草を食べる。夫がそのへんに生えているタンポポ、ヤブガラシ、オオバコといった草を摘んでくるのだが、問題は多くの人はそれらを邪魔な雑草と認定し定期的に刈り取ったり除草剤を撒いたりしてしまうことだ。今日も草目当てで公園に出かけたら草が大幅に刈り取られていたらしく嘆いていた。この草集め、夫は犬と散歩するついでにおこなっている。そのへんを一人でうろついている中年男性がおもむろにしゃがみこんで草を漫然とむしり出したら怪しいが、犬を連れていたら怪しさが軽減するのでちょうどいいというのが彼の持論だ。犬連れだったらあらゆる怪しさが緩和されるともいう。本当だろうか。その話に乗ったわけでもないが、私は夜に近くの郵便ポストや自販機にちょっと行きたい時は犬を伴って出かけることにしている。犬がいると少し楽しい。
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