色んな読書

夢中であっという間に読み終えてしまった本というのも良いものには違いないが、読むのに難渋し、でも気になって何度も何度も挑戦しやっと読み終えた或いはまだ読んでいる途中、ことによると全部読み切ることは一生ないかもしれないみたいな本もまた良い本であろう。

『キャリバンと魔女』
社会における女性の立場の変遷を様々な歴史的事実と照らし合わせながら分析している本だ。途中、「むかしは男性が集団で女性を嬲りものにするようなことはさほど珍しくもなく、男性側は少し窘められる程度で済まされていた」的な記述のところですごく辛くなったので一旦読むのを止めた。もっと元気な時にまた読みたい。

『禍いの科学』
これもとても面白い本だ。科学上の解釈や情報の取り扱いが不適切だといかに深刻な事態を招くかといったことを豊富な事例とともに論じている。これは第4章の優生学のところで、幼児から大人まで様々なむごい人体実験の犠牲になったことが克明に説明されていて辛くなったのでそれ以上読めなくなった。これもいずれ自分のコンディションが良好な時に再チャレンジしたい。

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