愛読書探しの旅、ひとまず来るとこまで来た

はじめに

 久しぶりの投稿で自分としても懐かしいなーなどと思う。本日は今学期入る前あたり頃からちょいちょい気にしているテーマである「愛読書探しの旅」に関して、一定の愛読書が見つかったので、公表するのはなんだか恥ずかしい気もするけど、自分のように愛読書探しの旅に出ている同志の方に向けて発表していきたい。

1冊目

1. 若林正恭『ナナメの夕暮れ』(文藝春秋、2018年)
 この本は実は受験期の頃に出会っているので、もう付き合いは長い本ということになるのだけど、不定期でこの本に戻って自分と向き合う時間を作るのが好きで、かつ、最近また再読してやっぱり良い本だなーと思ったので、「愛読書」ということにしたい。若林さんの根底には「やさしさ」があるということがバラエティ番組とかをみていても気づくかもしれないけど、この本を読むことによっても気づくことができるだろうと思う。若林さんの良さは、彼の「やさしさ」にある。あと、自分は若林さんから「お笑いってやさしさでもあるのだ」ということを教わった(もちろん、直接会って教えてもらったわけではなく自分が若林さんを通してそういうことに気付かされたということである)。この本を用いて読書会でも開こうかという声が上がったのだけど、あれどうなったかなー(今の気分としてはぜひとも開きたい、感想を言い合いたいという感じ)。とにかく、今後の人生でほぼ確実に再読するであろう本である。

2冊目

2. 伊丹敬之『創造的論文の書き方』(有斐閣、2001年)
 この本は研究者を目指す人が読む本かなーと思うけど、学術的な文章を書く人でいいものを書きたいと思う人は読んで損はない一冊だと思う。p.39に書かれている「理論の勉強」の話なんかは大学生なら把握しておきたい話だと言えよう。また、この本を読んでいる際にふと思ったこととして、
「努力らしい努力をする力」と「努力らしい努力をしない力」というものが(人生において?)大事だ
ということがある。こういうことがどこかにこのまま書かれていたわけではないけど、こういうことを筆者は言いたかったのかなと自分の脳が(勝手に?自動的に?)推測したというわけである。この本もいい本だと思うので、他の人がどういう風にこの本を読むのか、気になるところである。

3冊目

3. 江口厚仁=林田幸広=吉岡剛彦編『圏外に立つ法/理論—法の領分を考える』(ナカニシヤ出版、2012年)
 この本はジュンク堂本店(池袋店)で買った記憶がある。九州大学法社会学専攻の執筆者による本で、自分は法社会学にはあまり馴染みがないのだけど、こういう考察・文章は自分の目指しているところだなーと思い、割と気に入っている本である。コンセプトというかタイトルがとても良くて、こういう切り口で「法」について考えておく経験(法を外から見る感じ、とでも言うのだろうか)が足りていなかったので、非常に良い刺激が得られたと思う。なお、まだ全然読めていない。この本とはあまり関係ないことだけど、九大法学のしぶさが個人的には好きである。

あとがき

 とりあえず、この3冊を「愛読書」としてここに刻んでおきたい。愛読書探しの旅に出たそこのあなたに届けば嬉しいし、そのあなたが愛読書探しの旅についてどこかの媒体で書き記してくださるなら、望外の幸せである。


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