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類人猿性格分類は面白い!

最近、類人猿性格分類にハマっている。

「類人猿分類」は実際の大型類人猿の性格傾向をヒントに、精神科医・名越康文の監修のもと、Team GATHER Projectが作成した性格分類です。4種類という大まかな分類ですが、ビジネスや学校など、あらゆる現場で使える実践的な性格分類法です。
http://yakan-hiko.com/gather/

元々、私は名越先生のファンである。いくつもの著作を漁る中で名越先生の監修する性格診断があると知り、試しにと思い診断してみたらどっぷりハマってしまった。

4パターンに分ける

類人猿分類では、人間を4種類の類人猿(ゴリラ、チンパンジー、オランウータン、ボノボ)に当てはめて分析する。4種類の説明をざっくりすると以下の通りだ。詳しいことは名越先生のメルマガや本に書いてあるのでそこで確認していただきたい。

ゴリラ…感情を内に秘め、日常に安定を求める
オランウータン…感情を内に秘め、日常に成功や達成を求める
ボノボ…感情を外に出し、日常に安定を求める
チンパンジー…感情を外に出し、日常に成功や達成を求める

この分類によって完全に4タイプに分けられるわけではなく、「私は基本ボノボだけどゴリラ的なところもあるな」など、各個人のパーソナリティによって結果に違いが出る。私は基本がボノボだが、勉強すればするほど自分の中の「オランウータン性」や「チンパンジー性」に気づくことができ、自分の理解も深まった。そして、名越先生も言っているが、この分類を身の回りの人に当てはめてみることでさらに類人猿分類を深く理解できるようになるのだ。

オランウータンが努力してボノボ性を獲得した

類人猿分類から得られる面白い事はたくさんあるのだが、ここでは私のタイプについての考察を書きたい。

現状私の感受性はボノボである。感情豊かで、判断の際には理論より感情を優先する。愛されキャラだが話が長い。しかし、中学生の頃までの感受性はオランウータンに近かったと思われる。個人主義者で、周りとのコミュニケーションは苦手。内に秘めたる思いを持っているが、あまりそれを表に出さない。

このような真逆ともいえるキャラクターの変遷には、高校時代の涙ぐましい努力が隠されている。
オランウータンは社会性に欠けるため、思春期のある時点で自分の「コミュニティで生き抜く力がない」という壁にぶつかる。この時にオランウータンが取る行動は二種類ある。一つは、別のタイプを取り入れようとすること。もう一つは、自分の殻に閉じこもることだ。
私の場合は前者であった。もちろん当時は類人猿分類など知るはずもないから、ただがむしゃらに他人と上手くコミュニケーションを取ろうと悪戦苦闘していた。その結果としてボノボ性を獲得し、現在では自分のベースがボノボであると感じるぐらい、別の感受性を持つ人間へと変わった。もし自分の殻にこもっていたら、今頃はオランウータンの中のオランウータンになっていただろうと思う。

成長の中で別のタイプを取り入れる


こういう「別のタイプの獲得」は往々にしてありそうだ。例えば仕事や勉強に求められるものはスピードであることが多く、その時はチンパンジー性が必要になるだろう。グループの平和を保つためにはゴリラ性が必要かもしれない。身の回りの人を観察してみると「ゴリラっぽいチンパンジー」や「ボノボっぽいオランウータン」がいる。そういう人達も社会性を身に着けていく中で新しい形質を獲得していったのではないかと思うのだ。またその理由も様々なはずで、恋愛に有利だからボノボ性を身に着けたのではないか、とか団体競技によってゴリラ性が磨かれたのではないか、など色々な考察ができて面白い。


また、新しく獲得したタイプは、元々その気質があったと考えるのが妥当だろう。私は中学時代オランウータン性が主だったが、ボノボ性も多少はらんでいたように思う。それが高校時代を経て、ボノボ性の比率が高まったのではないかと考えている。ゴリラ性は昔からとんと持ち合わせていないから、ゴリラ性を出そうと思っても出せない。


他にも、他人のタイプを判断する事でどのようにその人と関わっていけばいいかが分かってくる。類人猿分類は自己分析としても、人間関係の改善ツールとしても有効なのでぜひ一度試してみて頂きたい。

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