私が雷電を応援する5つの理由
こんにちは、麻雀研究家のアンモナイト鈴木です。今日は、ゲーム理論の話はお休み。Mリーグもレギュラーシーズンは各チーム残り14回と佳境に入ってきたので、私がMリーグで応援しているチームはどこかっていう話を書きます。
はじめに
筆者はMリーグ観戦ではチーム雷電を応援しています。というと、noteに期待値だのゲーム理論だのと書いていることと違うだろとつっこまれそう。はい、確かに、その通りです。Mリーグ8チームの中で筆者の麻雀観に近いのはパイレーツです。1年目からの小林・石橋・朝倉に2年目に加わった瑞原、4人とも期待値を考慮して最適な選択するというスタンスといっていいでしょ
それなのに、なぜ雷電を応援するのかというと、後で述べる5つの理由があるのですが、その前に、一言。筆者は運動神経がゼロなので、子供のころからスポーツには関心がありませんでした。なので、野球やサッカーの試合結果で盛り上がっている人がまったく理解できませんでした。50代にもなって、ようやくスポーツでひいきのチームを応援する人の心理が少しわかるようになりました。
それではなぜ私が雷電に惹かれるかですが、以下の通りです。
1.華がある
第1に、華があることです。言うまでもなく、今回ご懐妊を発表された黒沢咲です。雷電に黒沢がいなくて、萩原と瀬戸熊と連盟の男性プロのだれかだったら、筆者はたぶん雷電を応援していなかったと思います。萩原と瀬戸熊には申し訳ないけど。今年に入って、黒沢が12000点を5回和了って大トップをとった半荘がありました。和了りはその5回だけ。平均打点12000点。親満または子の跳ね満です。最近では「鳴かない女」とも呼ばれています。確かに黒沢はフーロ率が1割を切っていて、Mリーガー29名中もっともフーロ率が低いです(2月13日現在)。
安手の聴牌を拒否することで、結果的に安い手を聴牌して高い手に振り込んでしまう事態を避けることができます。また、門前を保つことで守備力もアップです。もちろん、いいことづくめではなく、手が入らなければ地蔵のまま3着や4着で終わってしまうこともあります。また、裏目に出て大物手への振り込みもあり得ます。けれども、そういうアップダウンの激しさも含めてセレブ打法の魅力なんだと思います。打ち手として最適なのは分散が少ない方がいいわけですが、観戦としては大きく勝ったり負けたりの方が盛り上がるのも事実です。
2.Mリーガー萩原聖人にYES
第2に、Mリーガー萩原聖人に対しては肯定的な評価をもっているからです。萩原に関して、Mリーグ開始直後から厳しい批判がついて回りました。技術が、マナーが、打牌が、なんで俳優が・・・などなど。けれどもすでに俳優として知名度をもっている萩原がMリーグを広める効果は計り知れません。
Mリーガーの年俸400万円は麻雀プロとしては高額ですが、すでに俳優として確立された立場にある萩原にはほとんど意味がないでしょう。金銭的なことを考えれば俳優の仕事をして、気が向いた時だけ麻雀番組に出れば、ずっと楽で得です。にもかかわらず、プロ団体に所属して、Mリーガーという立場になったという点で筆者は萩原を評価しています。そして、「雷電の麻雀はおもしろいんです」という決め台詞。これって、今では当たり前すぎている感もありますが、一度見た人は忘れないでしょう。麻雀ファンの中で評価が割れる萩原ですが、萩原は彼なりに真摯に麻雀に、Mリーグに取り組んでいると筆者は評価しています。
とはいえ、萩原が技術的には他のプロよりも劣るのは残念ながら事実です。萩原自身そのことは自覚していて、インタビューでも「技術的にはまだまだ足りない部分があるんで・・・」と言っています。「技術的にはまだまだ足りない部分があるんで」の続きは「一回、一回、心を込めて打っていきたい」でした。その点はつっこまないでおきますw
3.AAA級の選手がいない
第3に、AAA級の選手がいないことです。瀬戸熊や黒沢はA級の選手です。瀬戸熊はプロ連盟でA1リーグ、黒沢も来期からA1リーグです。でも、AAA級かといったら、2人には申し訳ないけれど、さすがにちょっと違うでしょう。AAA級とは、所属団体の中のタイトルを何回も取っているクラスの選手で、例えば近藤誠一とか村上淳、多井隆晴といった選手です。彼らがAAA級であることに異を唱える人はほとんどいないのではないでしょうか。それでどうして雷電にAAA級選手がいないことが応援する理由になるのということですが、AAA級選手がいないからこそ、チーム3人で力を合わせなければならないからです。
昔むかし、『キャプテン』その続編『プレイボール』という野球漫画がありました。前者は主人公の中学時代、後者は高校時代の話です。作者は、有名な漫画家ちばてつやの実弟ちばあきおです。筆者は上述のように子供のころからスポーツには関心がなく、従ってスポーツ関係の漫画にも関心がなかったのですが、なぜか『キャプテン』『プレイボール』は読んでおもしろかったという記憶があります。連載自体は1970年代なのでリアルタイムで読んだわけではありません。浪人のころ、図書館の中のマンガコーナーで読みました。
どんな漫画なのかはWikipediaの説明がよく表しています(本当はWikipediaの引用はしたくないんだけど)。
それまで主流だった、魔球などの非現実的な技を活用する熱血野球漫画と違い、欠点を持ち合わせた等身大のキャラクターが、仲間と一緒に努力しながら(監督は不在)成長していく過程を描き、スポーツ漫画としての新たなスタイルを築き上げた。
Wikipediaより抜粋
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%97%E3%83%86%E3%83%B3_(%E6%BC%AB%E7%94%BB)
突出した選手はいないけど、3人が力を合わせて勝つ。それが雷電の麻雀です。これってなんか上述の『キャプテン』『プレイボール』という漫画に通ずるものがあると感じませんか?
黒沢が懐妊を発表した2月7日は、1回戦で萩原がラスで雷電は6位にまで落ちてしまいました。しかし、2回戦で黒沢が持ち前のセレブ打法で大きなトップを取ると、トータルでプラス、雷電は3位に戻りました。この原稿を打っている2月13日の試合では、1戦目に瀬戸熊がラスでしたが、2戦目に黒沢がトップをとって、1日のトータルではチームとしてプラスになりました。これって『キャプテン』『プレイボール』の世界です。突出して強い選手はいない分、チームワークで補っていこうということです。
4.バランス
第4に、バランスのよさです。チーム雷電は、実質的にチーム萩原と言ってもいいでしょう。1年目のMリーグは各チーム3名でした。萩原を軸にして、3人のチームをつくるとなると、萩原プラス黒沢で、あと一人と考えると瀬戸熊以外のだれがきてもしっくりきません。
瀬戸熊の代わりに、雷電が萩原・前原・黒沢とか萩原・勝又・黒沢だったらなんか変でしょう!?(もっとも、ドラフト会議の指名では1巡目萩原、2巡目瀬戸熊、3巡目黒沢でしたが)。クマクマタイムと称される猛連荘で「卓上の暴君」という異名をとる瀬戸熊直樹。萩原、黒沢に瀬戸熊が加わることでバランスのとれたチームになっていると思います。
5.Mリーグのレベルに合わない選手がいない
第5に、雷電にはレベル的にMリーグにふさわしくないと思う選手がいないことです。具体的な名前はあげませんが、この選手はちょっとMリーグで打つのはどうかなという選手がいくつのチームに在籍しているのは事実です。各チーム最低1名は女性プロ必須という条件が課された2年目Mリーグでは特にそうです。noteやツイッターでは、名前をあげてあれこれ言われていますね。
私の場合、そういう選手が1人でもいたら、ほかに好きな選手がいてもそのチームを応援する気になれませんね。雷電ってそういう選手がいないんですよ。え!?萩原はMリーグにふさわしいかって。はい、私は萩原はMリーグに欠かせない選手だと思っていますよ。特別扱いかよって言われれば、そうかもしれませんが、上で述べたように萩原がMリーグにいる価値は絶大だと思います。
以上の5つの理由で筆者は雷電を応援しています。というか、知らず知らずのうちに雷電を応援するようになっていました。もしかしたら、こういうのって阪神ファンの心理に近いのかなって思いながら。
読んでいただきまして有り難うございました。
雷電は2020年2月14日Mリーグ2回終了時現在5位。微妙な位置です。
ここまでお読みいただいて、ちょっと雷電を応援してみようかなと思う方が一人でも増えれば幸いです。
みんなで雷電を応援しましょう。
画像出典
AbemaTV(https://abema.tv/now-on-air/mahjong)
TEAM RAIDEN/雷電【公式】Twitter(https://twitter.com/RaidenTeam?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor)