G・ウザク著『ウザク式麻雀学習 はじめの書』を解いてみた
1. ウザク本4をご恵贈いただいた
こんにちは、アンモナイトです。
今日の内容は、G・ウザク著『ウザク式麻雀学習 はじめの書』三才ブックス、通称「ウザク本4」のレビューです。
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がウザクさんの目に留まったのがきっかけで、新刊をご恵贈いただいた。
素敵なイラストとサイン入りで。
私の本業はいちおう大学の教員なので、知り合いの先生から本を送ってもらったり、たまには自分の本を送ったりすることはときどきある。
けれども、麻雀の本をご恵贈いただくのは初めてでなんか感動した。
ウザクさん、新刊をご恵贈いただきまして有り難うございました。
豆知識。ちなみに、 献本って、相手が「本を献上する」とへりくだって使う表現なので、「献本いただく」は誤り。ご恵贈いただくという表現が正しい。豆知識はおわw
新刊については、 福地先生のnoteや平澤さんの動画でも書評が出ている。
けれども、それらを見てしまうと影響を受けてしまうので、このnoteはお二人の書評は見ないで書いている。
2.形式
問題は1ページにつき2題。上段がメインで東1局北家1巡目から始まって、最後の章は南4局東家となる。これは一題一題が独立していたウザク青本・赤本とは異なる点だ。キンマの付録にもそういう構成の何切るがあった。最近の流行かな。
1局の流れの中で互いを考えているので、9を前に切った後で8が来たらどうするみたいな問題がある。これは過去の青赤本にはなかった視点だ。
一方、下段は上の段の問題とは独立していて孤立牌やスリム化といったテーマごとの問題が並んでいる。スリム化は青本・赤本にはなかった論点ではないか。
3.解いてみた
私は、下段の答えや解説が見えてしまうのが嫌で、途中まで上段と下段を一緒に解いてしまった。しかし、これは大失敗。
流れのある上段の問題とそれと関係ない下段の問題を交互に考えていると、いまいち頭が働かない。
せっかく1局の流れの中で何を切るかを考える構成になっているんだから、「はじめに」のマンガの中のおすすめ通り、最初に上の問題だけを一気に解いてしまうほうがいい。
上段と下段それぞれ63問ある。
4.私の正解率は・・・
勉強で問題集を解くみたいにノートに書いて採点した。こんな感じ。
私の正解率は、
メインの上段が51.5/63=81.7%(0.5点とした△について後述)
サブの下段が50/63=79.4%
全体で101.5/126=80.6%
となった。だいたい80点(≧▽≦)
問題を解き始めると、さてどういうスタンスで回答しようか と考えてしまった。
私は青赤本を何回も解いているから、多分この問題はAが正解と思わせておいて、Bが正解というパターンじゃないかみたいな邪推が働いてしまう。
現代文の問題で筆者の考えを選びなさいという問題を解くときに出題者の意図を探るのと同じように、ウザクさんはこう考えるんじゃないかみたいな。
ただそれで正解でもあんまり意味はないなと思って、実際にこの牌姿に直面したら自分だったらどう切るか、というスタンスで直観的に数秒で選んだら、上記の結果になった。
5.息子の言い訳
ここで一息。
少し前に息子がテストで間違えた問題について、「 最初に考えたのが正解だったけどそれだと易しすぎるから、複雑に考えすぎて間違えた」と言っていた。
なんか言い訳っぽいじゃんw
ウザク本新刊を解き終わって、自分が間違えた問題を振り返ると、 そういう言い訳を言いたくなる気持ちもちょっとわかった。
6.私が間違えた問題
私が間違えた問題は以下の通り。短いコメント、というか言い訳も。
上段
2-4 凡ミス
2-7 これも凡ミス。点数計算間違えた。
4-2 考えすぎ。2mでは当たり前すぎる気がして、タンヤオをつけに9pを選んでしまった(言い訳)。
5-4 これもタンヤオをつけに1mを選んでしまった。
6-3 4m引きや7m引きに目がくらんで1pを選んでしまった。
6-7 安全牌を持つ方が選んでしまった。ただ、解説には「4sはドラスジのため、安全牌を持つのも悪くありません」とある。
7-2 こういう中って、あんまり重ならないイメージ。
7-6 「やったね!自力でテンパイ ここで準備しておくことってある?」となぜか、これだけ記述式?の問題。 4枚の5pを引いた時の待ち替えが問われているのかなと思ったけどそうではなかった。ここは三角で0.5点で集計。この問題だけちょっと異質すぎる気がする。
8-4 微妙だが、和了りトップならドラ切りも辞さずで、白か發切りと思った。
8-5 言われればその通り。実戦でそこまで考えるかというとあれだが。
下段
Q2 8pと8sを書き間違えたが、俺は自分に厳しい人間なので間違いは間違いでバツにしたw 実戦では8pと8sを間違えるってないけどね。
Q12 孤立の28より5679の9が大事というパターンと混同して間違えた。
Q13 7pが来てもフリテンの3面張ならいいのでは、という謎の思考にはまってしまった。
Q15 私は七対子は好きじゃないんで、こういう手だとメンツ手への変化を見て西を切ってしまう。
Q18 9s切って8sが重なれば1sを振り替えてタンヤオになるのでは?ここは9sが正解になる理由がちょっとわからなかった。
Q31 上述のように七対子は好きじゃないんで、9mを切ってしまうと他が伸びて、8mツモって6m雀頭789mで1面子にとれないので9mを温存してしまった。
Q32 反射的にリャンカンにとってしまった。凡ミス。
Q37 先切りした方が9mが出るかなと。
Q42 これも凡ミス。言われてみればその通り。
Q43 これも単純なミス。
Q54 まさかのドラ暗刻に備えてってパターンの問題かと思って間違えた。
Q61 最後の方になると疲れてきて、点数計算すら間違えたw
7.私の間違いパターン
青赤本でもそうだが、私の間違いにはパターンがある。
私が間違えるパターンなんて、世間様にとってはどうでもいいことだが、同じような傾向の人は少なからずいるだろうから参考までに述べてみる。
チートイツとメンツ手を両天秤にかけるような手だと、チートイツを嫌って正答率が落ちる。
チートイツが嫌いなので。だいぶ前にnoteに書いたけど、チートイツってなかなかテンパイしないからね。
ただ実際に打つ時にそこまでチートイツを嫌うかと言うとそうでもないが。
もう一つ間違えるパターンは、私の打ち筋は、仕掛けられるように、タンヤオ志向で打つようなバイアスがかかっていること。4-2や5-4はそれで正解と違ってしまった。メンゼンでテンパイしそうになかったら、仕掛けてさっさと、かわして手で局を進めてしまおうとするのは私だけではないと思う。
最後に、気が付いた点を一つ。赤ドラ、一発にご祝儀がつくルールで打っている人と、私のようにほとんど天鳳でたまにノーレートフリーに行く人では、打ち方が違うんだと思う。
特に、フリーだと赤ドラは1飜つくだけでなく祝儀もあるから、価値がある。
天鳳だと危険度を考慮するとそこまで赤ドラの受け入れのために5周辺を引っ張る気にならない。赤ドラって4枚中1枚しかないし。赤ドラの受け入れに対する意識は、リアル派とネット派でかなり違うのはないか。
8.最後の章「南4局」の点数状況は?
最後の章「南4局」に入って、はて、ここはどういうスタンスで回答すればよいのだろうかと考えてしまった。「南4局東家」とある。何点持ち、何位のラス親なんだろうか?
本全体が東1局から始まって、半荘の流れになっているけれど、流局は東3局だけなので断トツ・トップということになる。たぶんそうだろう。
ここは一応そういう前提で解いてみた。(そうじゃなくて、各局は別々の半荘という設定という可能性もあるが)
9.半荘形式という方向性
上述のように、ウザク本4は半荘形式になっている。この形式は、何切る本のひとつの方向性を示しているのではないだろうか。
同書では自分の手牌だけだが、捨牌で他家の進行も示して、自己都合だけでなく、筒子に染めている他家がテンパイ模様だから筒子は切れないとか、親リーチがかかっているとかといった、立体的な状況での何切るを問うという形式が将来的には考えられると思う。
10.麻雀本のライバルは?
麻雀本のライバルは本でなく動画みたいだ。
最近は、平澤さんやゆうせいさん、うに丸さんのように、優れた動画が多い。
本は閲覧性にはすぐれているけれど、いかんせん1冊千円以上はする。
一方、動画はゼロ円。
一般的にいって、本と動画との勝負はどうなるのか?
麻雀してみたいと思ったビギナーは、いきなり千円以上の本を買うより、まずは無料の動画を見るんじゃないか。
この勝負は動画の勝ちになりそうだ。
11.おわりに~どういう人向けか
以上、雑駁だけどウザク本4を解いてみた感想でした。
最後に、ウザク本4がどういう人向けかというと、「ウザク式麻雀学習 はじめの書」という本のタイトルそのままだ。
麻雀のルールを覚えたばかりで、打ち方を学習しようと思った初心者が最初に手に取る本として最適だ。
あとは、自分のように、いままでのウザク本3部作を読んできた人。確認の意味で問題を解くという読み方。
ところで、これまでのウザク本は青本、赤本、緑本という愛称でよばれてきた。
じゃ、これは白本とよばれるのかな。
最後に、
ウザクさん、新刊をご恵贈いただきまして有り難うございました。
最後までお読みいただきまして、有り難うございました。
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