午前は病院!!午後は学校→病院!!
看護学生として病院勤務が始まりました。
病院の近くのアパートが寮です。
そこで先輩看護婦と同期の3人で暮らしました。
先輩看護婦は日中病院で働き、夜間は看護専門学校(正看護婦を目指す)に通うとても優秀な人でした。
この頃はまだ「看護師」という名称ではなく「看護婦」でした。ここでは当時の呼び方で記します。
看護学校で2年勉強した後、準看護婦の資格が得られます。
正看護師の資格は看護専門学校に合格後、更に3年生か2年勉強して得られます。
うちの病院の準看護学生は2年生は5人、1年生は2人でした。
2年生は午前中が学校、午後から病院勤務。1年生は午前中が病院勤務、午後から学校です。学校が終わると再び病院勤務です。
1年生の主な仕事は掃除と洗い物、片付けです。詰所の掃除、タオルやガーゼ・術衣の洗濯、注射器や処置で使用したモノの洗い物、洗った注射器の滅菌や新しいガーゼの滅菌。そして吸引(痰を機械で取ること)の準備、吸引チューブの洗浄・乾燥・滅菌…それから食事の配膳・下膳などなど。
(現在、洗って滅菌していた物の殆どはディスポになり使い捨てになっています。)
朝8時から12時迄ずっと動き続けても終わりません。特に私たちは2人しかいないので、どう工夫しても終わりません。そこで私たちは2人で早出をする事にしました。
早出は7時半から12時迄で学校が終わったら病院に戻らなくて良い事になっています。なので2人で7時半に出勤しますが、本来の早出はそのまま寮に直帰していました。
時間外勤務というものを仕事を始めた当初からしていました(笑)。
脳外科には緊急手術が入ります。手術の片付けも学生の仕事です。夜中に手術の片付け要請の電話がかかることもありました。
脳外科の開頭術では出血量が多く、手術室は血と骨の匂いがプンプン、モップはすぐ血だらけになります。
術衣や覆布は血が固まりゼリー状になっているので、洗濯機でまず血を洗い流してから洗濯をします。
洗濯した術衣や覆布は屋上に干して、干しきれない洗濯物は地下室の乾燥機に入れます。
エレベーターは遅いので、地下室から4階まで階段を昇りは2段飛ばし、降りは倍速で昇降します!!
手術で使用した機械は、洗浄したら煮沸消毒をした後滅菌します。
次の手術のために術衣や覆布の滅菌もします。
手術の片付けは術式によって使う機械が違うので、機械の名前やどのように使われるかなど教えて貰いながら覚えます。
夜中に手術の片付けをした日の午後の授業は爆睡です。起立して挨拶した先生が次に起立した時には違う先生だったということもありました(笑)。
今では楽しい思い出です。
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