ベッドを使わない、紙オムツを使わないオムツ交換!!
初めての看護(介護)経験は?
この問いの答えをする時にいつも頭に浮かぶ光景があります。
それは小学1年生まで遡ります。
寝たきり状態で布団に寝ている父方の祖母のオムツ交換をしている母の姿です。
祖母は9人の子供を産んだ偉大な人でしたが、物心ついた時には病気がちでした。家事は同居している長男の嫁である伯母とその長女である従姉がしていました。
そんな祖母との思い出はほとんどなく、記憶にあるのは布団に寝ている祖母の姿です。
後で知った話ですが、祖母の介護は同居している伯母と母が中心でした。
なぜなら、同居している伯母以外で町内に住んでいる嫁は母しかいなかったからだそうです。
母がしていたオムツ交換に戻りますが…
私は何も出来ず、傍で母がやることをただ見てるだけでした。
今のように介護ベッドはなく、床に敷いた布団で寝ている祖母のオムツ交換は、子供の私が見ても重労働に見えました。
そして濡れた布オムツや汚れたオムツカバーを洗濯機で洗い、繰返し使用していました。今だったら紙オムツなので使い捨てができますが…。
患っていた祖母のオムツは尿臭があり、子供の私は「臭いね。」と言ってしまい、母に酷く叱られたのを覚えています。
叱られて当然です!!
なんて酷い孫でしょう!
今ならば、排泄は生理現象だと知り、排泄物は体調を教えてくれる大事な情報とわかります。そして何より自尊心を最も傷つけられることだと知っているのでこのような言葉は絶対使いません!!
祖母の介護は他にもあったと思うのですが、記憶に残っているのはオムツ交換と布オムツやオムツカバーの洗濯のシーンだけでした。
将来の夢やなりたい職業など未だ何も考えていない頃でした。
しかし、私の看護物語はこの排泄の援助を見た時から既に始まっていたのかも知れません。
あんみつが初めて看護(介護)を知った経験でした。このように経験や体験したことを看護と照らし合わせて考えていこうと思います。
おつき合いして頂くとしあわせです!
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