【原神】ダインスレイヴの目的とは結局何だろう
ver.2.6が追加されずいぶん経ったが、今更ながら気になることがあるのでまとめ。
そもそもダインスレイヴは一体なぜアビスたちと敵対しているのだろう?
ダインスレイヴの目的とは何なんだろう?この辺が相変わらず分からないので、アビス側、およびカーンルイア側の目的から考えてみる。
なお私は原神からmihoyoゲーを遊び始めたので、崩壊学園や3rdについてはプレイ中ですがかなり疎いです。このへんこうじゃない?というツッコミや、別の考察アイディアなど大歓迎です。
あと面倒くさいので断定口調で書いているところもありますが、100%妄想だと思って読んでください。
アビスの目的
魔神任務第2章第4幕「淵底に響くレクイエム」では、双子の片割れの目的のひとつが「カーンルイアの復興」であることが明確に提示された。
双子の片割れの目的、つまり殿下か姫様の目的だから、これはアビス皆の目的と言っていいと思う。
彼らは滅ぼされた自らの故国カーンルイアを復興させるために、色々手を尽くしていていて、更には神々の呪いによって姿を変えられてしまったカーンルイア国民をヒルチャールの姿から人間に戻すことができないかどうか、ほぼ成功がありえない計画に手を出していた。
ダインスレイヴ曰く、「神の呪いを取り除くのは、体の一部を切り取るようなもの」(ぼんやりでごめん)ということなので、全身に呪いが回りきっているヒルチャールたちはもだえ苦しむ羽目になっているし、ダインも同じく。
ダインの部下であったハールヴダンの捨て身の行動によりこの計画は阻止されたが、恐らくはほかに方法が無いかを探し続けている。
これまでアビスの目的は、天空の神座である「セレスティアの力を手に入れること」だと思っていたが、これには何か繋がりがあるんだろうか。
天空の神座を手に入れたとして、一体アビスたちになにか利益があるんだろうか。
「天空の神座」を手に入れる利点があるのか
そもそもカーンルイアが滅んだ理由は、ほぼ「崩壊現象」で確定している。
これは開発者インタビューでもたびたび言及されているように、原神が「メタ・ユニバース」的世界観であり、崩壊3rdで言及されている「恒沙計画」の「虚数の樹」によって観測されうる世界であるという設定からみて確実だ。(というか、実際トワリンが観測されてるし)
更にはオープニングムービーや双子ストーリームービーなどでも「赤と黒の四角形」が登場しているし、視覚的にも共通しているよ、とアピールされている。
ではなぜカーンルイアが「崩壊現象」で滅ぶに至ったのかを考えると、崩壊3rdなどと同じように「人類の技術発展しすぎたから」というのが一番しっくりくるように思う。
カーンルイアは神を頂いたことのない国であり、人間が作った国であることはダインの口から語られているほか、ドラゴンスパインの
つまり、カーンルイアの技術であるとあちこちで仄めかされている錬金術などの技術はそもそも「人類の技術」である確率が高い。
元来、錬金術は「賢者の石」や「黄金」を作り出そうという考えから発展したもので、現実世界では科学技術の祖ともいうべき技術だった。
最終的には人造人間を作り出すことが目標…というのは「鋼の錬金術師」でも描かれていたけれど、その結果として生まれたのが「アルベド」、つまり人造人間(ホムンクルス)だった。
考えてみれば生物を作り出すというのはある意味神の専売特許だ。ありとあらゆる神話で、人間は自然発生的に生まれることは少なく、神々が生み出している。
カーンルイアの人々(アルベドの師匠であるレインドット)は、その神々の領域に手を出した。
そのことがきっかけで、カーンルイアは滅びの道を辿り始めたんじゃなかろうか。
ここまで考えてみると、そもそもカーンルイアの最終目標というのは天理、つまり最高神になり替わることではなかったのではないか、と思う。
それが天理により崩壊現象を使って滅亡に追い込まれたため、アビス教団の目標は「神になり替わること」と同じくらい「カーンルイアを復興すること」が重要になった。
旧約聖書で言うところの「バベルの塔」のお話を思い出す。
人間がおごり高ぶって高い塔を建てた結果、人々は神から呪いを受けて言葉を変えられてしまい、意思疎通ができなくなった=ヒルチャールや化け物に変えられてしまったと考えられなくもない。
(なおバベルの塔の話は旧約聖書「創世記」内の「天地創造と原初の人類」に登場し、バベルの塔の話の前はノアの方舟。テイワットは方舟が語源では?という考察があるので、創世記の順に話が進んでいるとも考えられる。それに原初の人類といえば…)
ただもう一つ問題なのが「そもそも天理は原神世界の最高神なのか?」という点だ。それについてはまた長くなるので、別で書きます。↓書きました。【原神】最高神は誰なのか考える
中間まとめ
ということで個人的にまずカーンルイアの目的は
「天上の神座を奪うこと」すなわち「最高神になり替わること」であり、錬金術の発達はそのためだった。神になり替わったのであれば他の神が支配する土地を耕す=侵略することもできるだろうと各方面に侵攻を始めたのではないか。
そのためにカーンルイアは天理の怒りを買って、破壊された。
一方アビスの目的は「天上の神座を奪うこと」だけではなく、「カーンルイアの復興」も含まれている。
天理の呪いにより国が滅び、民は魔物になった。
復興のためには国民が必要であるため、層岩巨淵の遺跡にて彼らを人間に戻すことができないか実験を行っており、恐らくはまだあきらめていない。
ダインスレイヴはなぜアビスに敵視されるのか
ここで表題にようやく戻るために回り道をする。
ダインは作中「神を信じるな」と言いつつ「アビスも信じるな」というようなことも言っており、またアビス教団の面々からも明確に敵意を向けられている。
つまりダインは今のところ、どこか特定のグループに所属をしているわけではない。
ダインはなぜ、故国カーンルイアの人々のなれの果てであるアビス教団と敵対しているのだろうか。
敵対理由が分かれば多分目的も分るはずなので、どうしてこんなに目の敵にされているのか考えてみる。
これは確定:ダインはどこかで判断をミスっている
現状考えてみると、これは確かなのではないかと思うので、まずはカーンルイア滅亡時の彼の行動を整理してみる。
魔神任務第2章第4幕「淵底に響くレクイエム」の中で、彼はカーンルイアに災厄が訪れた日に、「末光の剣」として王宮に駆けつけることになる。
なおその前に部下であるハールヴダンに、こんな命令を下している。
全ての黒蛇騎士に通達しろ。いかなることが起きようとも、カーンルイアの民を守り抜け
この命令を受けて、500年間の間ダインスレイヴの出したこの命令を忠実に彼ら(黒蛇騎士たち)は守り続けることになった。
ということで、彼は災厄が訪れたその日、カーンルイアで「末光の剣」として活動していたことは確定している。
ところが以前の魔神任務で双子の片割れに、ダインが「カーンルイアの滅亡を阻止できなかった」と責められる一幕があった。
ダインスレイヴと名指しされて非難されているということは、つまりダインはカーンルイアの滅亡を阻止できる、なんらかのポジションにいたということだ。
でも、なぜかダインはカーンルイアの滅亡を阻止することができなかった。
つまり先ほど引用した命令を下した前後で、ダインスレイヴは恐らく致命的な判断ミスを犯している。
カーンルイアに災厄が訪れた時、ダインスレイヴがいったいどんな重大な罪(判断ミス)を犯したのかはまだ明言されていない。
そのためにカーンルイアは滅亡しているが、その判断ミスは本当にミスだったのだろうか?
仮説1:ダインが故意にミスした(裏切った)
ぶっちゃけ全く確証がないが、ダインのその致命的なミスは故意だった可能性もある。
例えば「天空の神座」を手に入れることが、カーンルイアにとって良いことではない=阻止したいがゆえに故意にミスをしたとする説。
「天空の神座」を手に入れること自体が、双子の片割れやダインたちがたどった「苦難に満ちた旅」の目的であれば、こういったパターンもありかな、と思う。
この場合神に対して不信感を抱いているのは「天空の神座」や神々が外から来たことを知ったからかもしれない。
とにかくダインは何らかの理由で、その選択をミスしたほうが良いと判断した。だからカーンルイアは滅亡してしまい、ゆえにアビスと敵対しているという説だ。
仮説2:神がダインを騙し、間違った選択をさせた
個人的にはこっちが本命。
というのもダインスレイヴは事あるごとに「神を信じるな」と、神に対する深い恨み、不信感を抱いているとも取れる発言をしている。
自らの祖国を滅ぼされたのだから、神に対して恨みを吐くのはもちろん納得できるが、そもそもその滅びのトリガーを自分が神によって引かされたとなれば、より恨みがより深くなるのでは。
それに「神を信じるな」というのはダイン自身の経験に基づいていると考えれば、彼はいずれかのタイミングで神に騙されていることになる。
個人的にはこちらの方が、彼が時折吐く神々への不信感に納得がいくかな、と思う。
例えばこの選択であれば民は助かると甘言を囁かれたのかもしれないし、ずっと旅路の間騙され続けていたのかもしれない。
いずれにしても、根深い神への不信感はカーンルイア滅亡時に起因していると考えるのが自然だ。
結局ダインの目的はなんなのか?
大回りして表題に戻ってきた。
結局ダインスレイヴは、どうしてアビスと敵対しているのだろう、なぜ執拗にアビスの行動を阻止しようとしているのだろう。
考え直してみて、結局3つ目の仮説を立ててみた。
仮説3:双子の片割れは神によって騙されている
実は真実を知っているのはダインスレイヴのみで、双子やアビス、およびカーンルイアは神により騙され続けている説。
これだとダインが神に対して不信感を覚える理由も、ダインが選択を誤った理由も、アビス教団とダインが敵対している理由も説明ができるように思う。
整理してみるとこうだ。
双子の片割れとダインは、ある目的のため(この仮説では「天上の神座」を手に入れるために)「苦難に満ちた旅」を行った。
ところがその旅で手に入れられるはずだったものは神による嘘だった。
その嘘を見抜けなかったため、ダインスレイヴは最後の最後でミスを犯し、その結末を見届けることができずカーンルイアは滅亡した。
ダインは「苦難に満ちた旅」の末に求めていたものが神に欺かれていたことにその後気が付いたが、双子の片割れやアビス教団の面々は気づくことができていない。
そのためにダインはアビス教団の更なる行いを阻止することで、目指す先が無意味であることを伝えようとしているのではないか。
…なんだかこうして考えると、これもアリな気はしてくる。
原神がこれだけヒットしたということで、5年計画くらいで終わらせるはずだったものを10年計画に伸ばす、なんて話もあるらしい。
できれば早めにこの辺の謎が明らかになってくれたらすごくすっきりするんだよな~