大学での騒動から、保健師さんの紹介で ニューヨーク大学病院で手術ができることを知りました。 でも。施術のことを書く前に。 私の顔にはまだ太田母斑があります。 正確には、施術前のように顔半分が真っ黒に見えるほどのアザではなく、眉間と目蓋の下と生まれつきあった左の白目の中に薄らと残っています。 目の中以外はまたレザー手術を受ければ取れるのでしょうが、もう手術を受けるつもりはありません。 お化粧で隠すこともしません。(人前に出る時はお化粧しますが、アザを隠すようなお化粧
太田母斑と知らずに皮膚科を受診した二十歳の頃、太田母斑には対処方法は皮膚移植しかありませんでした。 それまではファンデーションとコンシーラーで必死に隠してたのですが、カバーマークを知ってからは濃いお化粧をしなくなりました。 アザは仕方ない。これも私の個性なんだと受け入れようと言う姿勢に変わりつつありました。 でも。それからちょっとした事件が起きます。 私は日本の大学を辞めてアメリカの大学に入学しなおし、大学の学生寮に住んでいました。 ルームメイトは10人。その中に学
当時の私の写真を見ると、私は人一倍明るく大口を開けて笑っています。 ふざけておどけたポーズして年に似合わない濃いお化粧して笑っています。 今この頃の私が目の前にいたら、「無理して笑わなくていいんだよ。辛いことは辛いって顔していいんだよ。人に言っていいんだよ✊」と言ってあげたい、そんな気持ちになります。 「違う処置や方法があるかも?」と一縷の望みをもって尋ねた大きい病院でも結果は同じでした。 が。一つだけ。 そこの病院で対応してくれた女医さんからカバーマークのことを教
母斑とは生まれつき(遺伝性)のアザのことです。 太田母斑は太田さんと言う医学博士が見つけたからつけられた名前だそうで、人口の0.1から0.2%に発症する、臨床的には少なくない疾患です。 でも患者の8割は女性。 男性女性、関係ないかもしれませんが、顔半分が黒くなってしまうので女性の方が気に病んでしまいがちかもしれません。 私も普段は自分の顔って見えませんし、生活してて忘れてることも多くて気にしてないつもりでも、写真に写る顔を見て「あーやっぱ青く浮いてる」とか、お化粧を直
太田母斑(おおたぼはん)て聞いたことありますか? 聞いたことがない方でも、街中で顔の半分に青黒いアザがある人を見かけたことがあるかもしれません。 太田母斑は顔の片側にできる青黒いアザのことで、先天性の皮膚疾患のことを言います。 蒙古斑のように生まれてすぐの赤ちゃんに存在することが多いのですが、思春期にはっきり出るケースもあります。 でも。おしりに出る蒙古斑と違い、太田母斑は顔。 アザが出る場所は上下眼験、強膜(白目の部分)、頬、側頭部、前額、鼻、耳など三叉神経領域に