お気に入りのバッグのこと
好きなもの、それは靴と鞄。
その数は年々増え続けていくばかり。(愛着がわいていて、使わなくなってからもそう簡単には捨てられない)
たとえば20代後半の頃に購入したマーガレット・ハウエルの帆布のトートバッグ。
出会った時のあのしっくり感ときたら…新品当初は張りがあって、佇まいが清々しく心からときめいたものです。そんなにお金も持って無いくせに他の誰かのところへ行ってほしくなくて即決で買いました。こういうのが欲しかったのよ!と。
帆布製品でよくある白や生成ではなく、品のあるグレーだったところもポイント。天口テーピングと持ち手が同色のスエード革で、これは大人のトートバッグだと思いました。
家に連れ帰ってからは一軍入りし、数年間はよく通勤用に使ってました。とにかく丈夫でしたが、角のあるバッグの宿命として四隅だけは擦りきれてきてしまい、ついに穴が空いてしまいます。擦れてるだけならかわいいもんですが、穴はさすがにみすぼらしくてしばらく使ってませんでした。
数年前に自分で手縫いして直してみたところ「まだ使えそうじゃない?!」となり、それからまた普段使いに活躍中です。あまり気を使わずがしがしと使えるので、それもまた良し。
新しいバッグは欲しいけど、あの時みたいに心動かされる品物にはなかなか出会えないだろうな。
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