東海オンエアしばゆーの騒動から考えたこと
東海オンエアのしばゆーさんのSNSでの発言が注目を浴び、大きな騒動に発展しています。
後から分かったことですが、しばゆーは少し前からすでに心身の状態を悪くしており、ストレスを抱えながら生活していたようですね。
しばゆーが回復することを願うばかりです。
僕は東海オンエアのことが大好きで、その中でも特にしばゆーのことを推しています。
しばゆーが動画に出ていたり笑っていたりすると嬉しくなるし、コメント欄でしばゆーが誉められていると勝手に誇らしい気持ちにもなります。しばゆーのビジュアルも好きなので、髪型や服装に憧れて真似したこともあります。
しばゆーを見ていると僕はとても安心することができます。普段は他人に対してとても身構えてしまう性格の僕ですが、しばゆーに対してはそういう警戒心が一切働きません。おそらくしばゆーは、目の前の相手の警戒心を解くという点に関しては天才的なスキルを持っているのでしょう。
画面越しに眺めているだけでこんなに安心してしまうんだから、もし隣にしばゆーがいたら気が緩んで甘えたくなったり、ついわがままを言って困らせたくなったりしてしまいそうな気がします。グループ内でしばゆーがいじられ役に回ることが多いのも、そういうしばゆーの性質が関係しているのかもしれません。
しばゆーが相手を否定する場面はあまり見ません。強い口調でなにか言われても反射的に言い返すことはなく、いつも笑って受け流しています。相手を打ち負かしてギャフンと言わせてやろうという敵対心みたいなものは持ってないんじゃないかと思わせるほど柔らかい生地で出来上がった人のように見えます。
そういう人と接する時に、僕はつい「この人になら自分の嫌な部分をさらけ出しても拒絶されることはないだろう」という甘えから、決して他の人には見せないような一面を相手に見せて困らせてしまうことがあります。
例えば、わけのわからない子供じみた絡み方をしたり、相手の言うことを聞き入れないことを楽しんだり、そういうことをしてしまう癖が僕にはあります。正しい使い方なのか分かりませんが、メンヘラっぽいところがあるのかもしれません。
世界に楯突くことで忙しく、戦闘モードから降りられない人間が、疲れた心を癒してくれる場所として優しい相手を利用することは絶対にやってはいけないことです。それは自分を鍛えることができない弱さから生じた暴力です。
僕はしばゆーのことを、誤解されることを恐れない強い人だと思っていました。自分という存在の解釈を他人に委ねることのできる図太い人だと思っていました。だからどんな扱いを受けても「他人の中のしばゆー」と「自分自身」との間に距離を保って、必要以上に傷つかないでいられるのだと思っていました。
しかし、正確なことは分からないけれども、実際のしばゆーさんは心に大きな傷を抱えながら生活を続けていたのではないでしょうか。
傷つきやすい人の多くは他人を警戒するものだし、その警戒心はなんとなく相手にも伝わります。その警戒心は防御であり、牽制です。「おれのこと傷つけるなよ?」という一種の脅しです。傷つきやすい人は、というか僕自身は、そういう風にして自分を守りながら生きてきた人間です。
しかしこの世にはしばゆーさんのように、その警戒心を全く感じさせることなく、気を許した相手が無邪気に自分を傷つけることを許しながら、その痛みに耐えぬいている人もいるのだという事実を知って、僕は心底驚いてしまいました。だって、そんな痛みをまともに食らってしまったら正気で生きていけるはずがありません。その痛みに耐えられるのは、そもそもその痛みを感じない達観した人間のプロだけだと思っていました。なのに、ちゃんとその痛みを感じながら耐えていた人がいたなんて……
内容が過激になる直前に投稿されたしばゆーさんの動画を見ると、他人から受けた傷にギリギリで耐えながらも、自分は誰のことも否定したくないし傷つけたくないという愛情が窺えて、それがあまりに苦しくて心が張り裂けそうになってしまいます。今回の件で、しばゆーさんはめちゃくちゃ優しい人なんだなと改めて強く思わされました。
しかし、自分の心を自分で管理しなくてはならないこともまた事実です。自分の心の状態を良く保っておくことは自分の仕事であって他人の仕事ではありません。僕が誰かの心の面倒を見る必要がないのと同じように、誰かが僕の心の面倒を見てくれることはありません。誰かのために心を尽くしたからと言って、同じことを他人に期待することはできないのです。僕の心は僕のものです。僕の心の平穏は僕が責任を持って保たなくてはなりません。それはとても難しいことですが、他人に優しくしすぎた結果として自分の心の平穏を失ってしまったら、かえって大勢の人を巻き込んで傷つけてしまうような事態になってしまうかもしれません。
今回の騒動は僕にとって衝撃であり、大きな学びでもありました。今までも、そしてこれからもしばゆーさんのことが大好きです。
また当たり前のように、東海オンエアの新作動画を観られる日がやってきますように。
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