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「正反対な君と僕」がめっちゃ面白かった!

大好きな漫画が増えました! 「正反対な君と僕」阿賀沢紅茶さん まず絵がかわいい!超キュートです 作者の阿賀沢さんはファッションがお好きなんでしょうか。靴とか見てるだけで楽しい。 青春ラブコメではありますが、王道の学園ものと違って、学校中の注目の的!みたいな人は一人も出てきません。大騒動や三角関係とは無縁で、のほほんとした雰囲気がずっと漂っています。 でもただの日常漫画でもありません。登場人物は頭のなかでものすごくしゃべります。友達と過ごしたあとの帰り道や、家で一人になっ

    • ある種の男性の生きづらさはどこにあるか

       フェミニズムの運動が盛んになり、社会における性差別の問題がだんだん語られるようになってきた。  これは決して「だから男性は生きやすいんだ」と結論づけるための運動ではないけれど、そういう風に誤解する人たちもいて、男女間で言い争いが起きたりもしている。  男性のなかには、自分たちが社会的に恵まれているとは感じられず、むしろ全く逆のことを感じながら生きている人がたくさんいる。  そのような人たちの生きづらさはどこにあるのか。  1つには、免れなさがあると思う。免れなさとは

      • 男性は拒否されることを恐れて、女性は満たされないことを恐れる

         恋する女性の中には、尽くしても尽くしても報われないと嘆く人がいます。相手のためにあれこれ世話を焼いているのに、なにもお返しがない。相手の態度がどんどん横暴になり、浮気まで発覚したりすると、自分が雑に扱われているように感じるかもしれません。  男性は基本的に、拒否されることを恐れています。「こんな自分を受け入れてほしい」。これが男性に共通する願いです。  できなさ、汚さ、情けなさ、無能さも受け入れてほしい。許してほしい。攻撃しないでほしい。拒絶しないでほしい。  たがら

        • 不安から生き返るための自傷

           人間には身体があって、意識がある。  身体と意識が交わるところに心が存在する。身体があって意識がなかったり、意識があって身体がなかったりしたら、心は存在しない。  人は生きるために生きている。身体はできるだけ生きようとする。死なないように生きようとする。  心が動くとき、究極的には、死が関わっている。死が関わらないところで心は動かない。  不快な時、人は死を感じている。意識か身体のどちらかが刺激を受けて、さらにもう片方が反応する。  例えば人前に出て緊張する。失敗

        「正反対な君と僕」がめっちゃ面白かった!

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        • オーケストラ通りの野次馬たちへ
          0本
        • すごいタイトル
          7本

        記事

          人間関係が怖くて、キャラで自分を守ってしまう

          上手く生きられなかったり、嫌われやすい人の多くは、人との付き合いに問題を抱えている。 では、友達が多くて世渡りが得意な人は、人との付き合いに問題を抱えていないかというと、必ずしもそうではない。 人前で自分を演じることがある。 かっこつけたり、強いふりするだけじゃなくて、クズや落ちこぼれ、社会不適合者という一面を誇張してアピールする人もいる。 キャラクターは他人から自分を守ってくれる。 他人から羨ましがられるキャラクターよりも、他人からいじられやすいキャラクターのほうがい

          人間関係が怖くて、キャラで自分を守ってしまう

          雑談5

          「新札もう見た?」 「あるよ。持ってる」 「まじで」 「結婚式あるから、ピン札に変えてきたら新札だったら」 「そっかもうピン札は全部新札になってんだ」 「分かんないけど」 「そうだよ」 「誰だっけ新渡戸稲造だっけ」 「一万円?」 「うん」 「一万円は渋沢栄一だよ」 「渋沢栄一か」 「うん。千円札が北里柴三郎」 「渋沢栄一ってどんな顔してるっけ」 「北里さんのほうが一万円っぽい顔してるつて言われてるの見た」 「あーこの顔か。へぇこんな顔してんだね。たしかに秘書っぽい感じするもん

          読む雑談(電話)

          「常識なのかもしれんけど」 「うんどうした?」 「旅館とかホテル……あの、旅行の時にみんなどうやって泊まるところ探してるかなと思って」 「旅行?どっか遊びに行くってこと?」 「まあ親となんだけどね。てか親がこっちにくるから、ついでに一緒に観光して泊まりたいみたいな。それで決めてって言われて」 「泊まるところを」 「そう。泊まるところを」 「教えるほど詳しくないけど……。でも前に旅行した時でいうと、一番はインスタかな。インスタで地名と旅館を入れて、たとえば"岩手 旅館"とか"岩

          読む雑談(電話)

          読む雑談~暑い日

          「暑いねー」 「うん、本当に暑い」 「家にいてなにもしなくても、あのー、寝てるだけとかでも汗びっしょりかくもんね。わりと、風が吹くのは吹いてたりするんだけど、部屋の中に入ってこないから」 「もう全然だめよ。窓開けるとか、アイス食べるとか、扇風機回しても涼しくならない。だから諦めてるもん。俺の中では8月まで」 「俺はだから逆に言うと、ここに来て、風呂上がりにベランダ出たりしてる。別に景色とか良くないけど空が、近くに綺麗に月が見えるから」 「風呂は入らないよ。いや風呂は入るんだけ

          読む雑談~暑い日

          生きるのは苦しいね

          生きるのは苦しいね

          男性の有害さと苦味について

          男性が生まれながらにして持っているぺニスというものは、女性の身体に侵入することを1つの目的として持っている。 その侵入を望まない人にとって、ぺニスは場合によって有害なものになるし、その可能性は常につきまとうことになる。 相手のぺニスが有害であるか無害であるかを推し量るために、女性は相手の性欲を手がかりにする。 「この人の有害なぺニスは、性欲によって、いつか自分に向けられるかもしれない」 「この人のぺニスは有害だけど、どうやら自分に向けられることはなさそうだ」 男性は自

          男性の有害さと苦味について

          読む雑談3

          「目つぶって坂道を自転車で、ブレーキかけずに漕いでたら歩道の縁石にタイヤぶつかって、そのまま放り出されて空中に」 「うんうん」 「植木のところにドーンって落ちて」 「事故ったんだ」 「まぁあれは事故というか事故…、車とかいなかったから、自己完結って感じだったんだけど」 「じこでじこ完結…?」 「……!うわあつまんない!つまんなくなってるやっぱり」 「どうしよう~おじさんみたいなこと言っちゃった」 「いいおじさんだよ」 「あたしは眉の上を縫ったことあるよ」  「え?」 「めっち

          読む雑談2

          「久しぶりに早起きして、そしたら、いつもより一日が長いわけよ。で、時間があるからなにしようかなってバーって見たりして、お店とか調べたりして、で結局」 「うん」 「パーっと」 「あっ、カラオケ?」 「ジャンカラ。平日だとめっちゃ安くなるんだよ。あの、コンビニの隣の…」 「駅前店?」 「だと二時間400円しなかった」 「うん」 「会員がね」 「持ち込みありだっけ?」 「うん、あり。しかもドリンクバーは無料だし、まぁそれは他の店舗もそうなんだけど、ただそこはソフトクリームもついてる

          読む雑談

          「スマホのカバー替えた?」 「うん割れたんだよね、落としちゃって」 「本体が割れたの?」 「そう。同じやつの在庫あったから買い替えてもらった」 「スマホにめっちゃお金かかってるじゃん」 「でも保証入ってたから割と安かったよ」 「もう4年以上あたし同じ機種使ってるよ。…5年だっけ?」 「あたしも最初、修理してもらおうと思ってたんだけど無理だって言われたんだよね。文字とか打てなくなってたし。最悪」 「シート強いやつ貼らないからだよ」 「やろうとしたよ」 「なんでしないの」 「届く

          夏目漱石『文学論(下)』第四編第六章~第七章

           第六章は対置法。  調和法と違って、共通点のないふたつのものを組み合わせて情緒を起こす技法。具体的には4つの方法がある。  緩和法は、緊張状態が長く続くときにふと安心させることを書くなど、真逆のものを投じることで、前者の効き目が麻痺しないようにする方法。  強勢法は、ちょっとした幸せが絶望の人に与えられるさまを書くなど、前者が普通以上の価値を持つように真逆のものを投じる方法。  これらの技法では、二者間の落差をしっかりつけることが大事!徐々に移行したら面白くないそうで

          夏目漱石『文学論(下)』第四編第六章~第七章

          夏目漱石『文学論(下)』第四編第四章~第五章

           第四章は滑稽的連想について。    全然似てないものを、ちょっとした共通点だけでくっつけて趣を感じさせる技法。  ウイットに富んだジョーク、駄洒落などの言葉遊びと同じ方向性を持ったもので、真剣に解釈するようなものではないけれど、使い方を間違えるとスベる可能性もあるので注意。  ぶっ飛んだ連想という意味では、村上春樹さんの比喩もこれの一種かな?と思ったりしました。  第五章は調和法について。  別のものを用いて説明する連想法とは違って、二つのものを同じ画面に並べること

          夏目漱石『文学論(下)』第四編第四章~第五章

          夏目漱石『文学論(下)』第四編第一章~三章

           ここでは比喩について論じてあります。  漱石は、比喩とは抽象的なものを具体的に説明ための技術だと考えていたようです。  しかし、抽象的なものは具体的なものから発展して生まれているので、具体的なもので説明できるなら最初からそれを使えばいいのであって、なんでもかんでも比喩にするのはよくないと思っていたらしい。    例えようとするもの以上に例えそのものが長くなることや、知識をひけらかすためだけに難しい比喩や引用を使うことも好まなかったようです。  漱石が考えていたことはひ

          夏目漱石『文学論(下)』第四編第一章~三章