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どうか彼が私のことを大嫌いになりますように

私の脳みそはいつも都合よくできている。
「自分が可愛いから傷つくのが嫌」
必ず自分優位に恋愛をすすめる。
二人でいるのに優位を保とうとするのが本当はおかしいのだなと書きながら今思っている。

この感情は恋未満だから
恋愛めいていた。と定義する

私と彼の
上手く行っていたように見えた恋愛のようなものは、どうしても今は越えられない壁があって、それに「まった」を私がかけた途端歯車が噛み合わなくなった。

心地よかった彼の左側と、支えて欲しいと小さな声で吐き出した言葉を聞いた時、私は勝手に彼にとても必要とされているように思えた。

でも、いつも一線は越えなくて、キスもしないし手も繋がない。
でも、お互いのことは知りたくて
「身長は?」とか「香水はこれを使っているよ」とか「好きな本は?」とか質問が終わらないのだ。
普通ならゼロ距離に近い関係を結ぼうと望んでいたのだから、身体的な接触があってもおかしくない。
でも、どちらが決めた訳でもない、お互いの距離は片手を伸ばした分だけ離れるのが決まりのようでそれを律儀に守っていた。

感覚的な訴求は多少あるのだが、こうして触れられないものはとても甘美で、「毒ってこれなんだ。」なんて思った。

「あの時こうしていれば…」は私の世界で一番嫌いな言葉
だからおおよそそんな言葉に負けない様に行動に移してきたけれど、今回はばーっと事の顛末を思い返してみたけれどももう終わりみたい。

メッセージは読んでるみたい。でも返事はある時から来なくなった。

好きとも伝えられない恋だった。
いや未満だった。
本当はもっと近づきたかったし、特別になりたかった。
それが叶わないなら私の事なんてどうか思い出さないで欲しい。
むしろお互いに知らなかった頃に戻りたい。

だから最後に思いっきりわがままを言わせてください

私の事なんて嫌いになって街ですれ違っても忘れるくらいになってください。
そしたら、涙を流して終わりを受け止められるから。

恋未満なんかしなきゃ良かった。
好きになんてならなければ良かった。
さよなら。

泣いてもいいよね

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