死に方を考える。

去年の夏前くらいだったと思う。
カナダの親友に「死んでしまいたい」と泣きながらそんな言葉をこぼした。
理由は母との関係がうまく行っていなかったからだ。

結婚せず、のらり好きな事を生業にし暮らす私の事を母親は気に食わなかった。
そして世間体を押し付け
結婚・出産・子育てといういわゆる「ふつう」というレールに乗せたがった。
でも断固として私は拒否。
理由も説明したが、全く理解できないようだった。

結婚も何度かゴールに至るきっかけがあった。
でも、いざ結婚するのであれば…とお互いの価値観をすり合わせていく作業をしていくと、私が違和感を感じ始め、結果お断りする。という事があった。

家庭に入って欲しい、仕事は少し抑えて、家事をして欲しい。
相手の収入も標準よりは高いし、可能だったのだが、大体は男性優位という考え方に賛同できなくて失敗に至った。
昭和の日本式結婚観なんてあるのだね、と俯瞰的にそんな時は分析してしまった。
しかし、偶然そんな人たちに求婚されただけで
そんな人ばかりではないだろうけど。。。

そんな経緯もあり結婚はしない事に決めた

きちんと理由がある事を説明しても母は理解できないので、怒り狂った声のトーンで

「私はどうやら日本の結婚観向きではないので、この国にいて男を建てろと、ふんぞり返る日本人と結婚するのであれば、絶対にしない。」と、言い放った。

子供もいらない。なんなら、甥がいて可愛い部分だけを満喫させてもらっているのでそれで充分だ。

実子ではなければ可愛くない。本当の愛情がないというなら、父は義父だし私の事も可愛くもなんともないだろう。
ましてやかなり成長し、18歳の私の父にある日なってしまったのだから。
ある程度自我が出来上がった人間の親になったのだから大変だったと思う。

しかし父は本当に愛情深い人でいつでも私の味方で
朝も早く7時から21時くらいまで仕事をしてくるのだけど
(本人曰く天職で大好きな仕事だそうだ)

就活での相談、面接の練習にも夜遅くに必ず付き合ってくれた。
疲れてない?っと聞いても
いーの。と言い疲れも見せず付き合ってくれる。

仕事の対しての考え方、家族の在り方も全部教えてくれた。
一緒に泣きながらお酒を飲んだことも何度もある(2人とも泥酔状態だが笑)
しかし決まって父は、私の事は本当の娘で、大切な存在だと言葉にしてくれた。
照れてしまうが、私の父はとても素敵で可愛い人だ。

実父には暴力と借金の取り立てと、言葉にするとおぞましい経験をさせてもらった。
今では何も思い出せないし、生きてるかどうかも知らない。
これから先も相手の生き死にすら知らなくていいと思い、記憶から消した。
身軽に時流に乗って生きていきたい私にとっては、pcのssdにある、無駄に容量だけ食う、まるで質の悪いデータだから。

だいぶ話がそれてしまったが、親友に自分の死に時は自分で選びたい。
そんな事を伝えたところ、カナダでは延命措置の有無を自分であらかじめ選べるそうで、事細かにおしえてくれた。

例えばオランダの様に尊厳死という選択はできるのか?と聞いたところ
ALSなどの難病の場合は延命(終末期ケア)か尊厳死を選ぶ事ができるそうだ。

こう書いていると、自殺でも今にもしてしまうのではないかと思われるかもしれないが、やりたい事に満ち溢れているので、それを実現するために、今日も元気に生きている。




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