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1年前のヨーロッパ退屈日記

自分のメモ帳を漁っていたら、ちょうど1年前の卒業旅行の日記が出てきた。改めて読み直して、なんだこの文章、誤字脱字も酷いなど思うところはあったが、せっかくだからそのままの文章を載せてみようかと。

割と長いので、お暇な方はぜひ。拙い文章ですが、、、。(メモに書いたそのままの文章です)

ヨーロッパ卒業旅行
昨年、2019年の10月にポーランドを旅して、約半年後、またまたヨーロッパの国、フランス、ベルギー、オランダを学生卒業記念も兼ねて旅行することになった。

フランスは2年半前に訪れたことがあったが、観光に重きを置いたため、街並みをゆったりと眺めるなどすることはほぼなかった。ベルギー、オランダに関しては初めての旅行、ましてあまりその国々のことに詳しくなかったため、何があるのか旅立つ直前に慌てながらインターネットで軽く調べた。(結局大して調べてないです)
以前のポーランドは一人旅だったが、今回は友達と4人での旅になった。 
あまり計画を綿密に立てるのは好きじゃないから、航空券とホテルくらいしか予約せずに、あとは気ままに旅する予定だったのだが、1人と違い、4人で物事を決めようとすると、お金などの担当・割当などが障害となり、それすらまともに決まらない。
初っ端から先が思いやられたが、なんとか渡航成功。コロナという弊害にも負けず、飛行機は一つ目の国、フランスはパリに降り立った。

旅行期間: 3/4〜3/12


〜Paris〈フランス〉🇫🇷〜 3/4〜3/7

パリは曇りと言われるほど、パリは曇りの天候が似合うらしい。初日から曇り全開のパリだったが、良さがそこまでわからず、2日目から全力でその良さを知ろうと思った。
2度目とはいえ、前回はパリをちゃんと観察しなかったので、いまいち歩いたはずの土地をあまり覚えていなかった。この4日間でゆっくり道を覚えることにした。
パリの宿泊はairbnbを利用し、初日はその家の近くのレストランを探すことにした。宿泊地はパリ市内2区にあり、治安も他の区に比べ、悪くなく明るい通りも多い比較的安全かつ便利な地区にあった。
周りの建物といえば、かの有名なルーブル美術館や、コンコルド広場、オペラガルニエなど歴史的な場所が近くにある地区である。
前回のフランス旅行の際、あまりレストランに入らず、美味しくないスーパーの生ハムを食べていたため、全くフランスの料理には期待していなかったのだが、初日からとても驚いた。入ったレストランのご飯がうまい。今回の旅は良くなると早くも確信した瞬間である。初日は食事のみで寝ることにした。
パリでの2日目。朝からちゃんと雨が降っていた。時間が経つと曇っていたので、パリの天候にも気を払いつつ、今回の旅行において、パリでの目当てであった、マレ地区(3区)にあるヴィンテージショップの散策に朝一から赴いた。雨の中、街を歩いていると素敵な街並みが、、っていう以前に雨が強すぎて何もできん! てことで適当にショッピングモールに入り、日本となんも変わらん品揃えを眺めて、雨が落ち着くのを待ち、すたこらと目的のショップへ。
たどり着いたショップの名前は
「BRUT VINTAGE ARCHIVES」
ここ最近仲間内で良いと思う服があちらこちらにあり、こんな良い店があるなんて!と、太鼓判押しまくりの素敵なヴィンテージショップであった。 
店内で、自分が欲しいスニーカーが微妙に汚れていたため、渋々これにしようか迷っていたところ、イケてるお兄さんがすぐさま美品を持ってきて、
『これが最高に良いぜ!』的な感じでわざわざ持ってきてくれたりするあたり、ある意味日本のサービスの雰囲気に似てたし、とっても居心地の良いお店だった。
その後、お店を出たあとは、他の古着屋や、パリにあるハイブランドのお店を見て周り、2日目は初日と同じレストランでまたもや食事をした。相変わらずうまかったなあ。
パリ、3日目。この日はついに晴天に恵まれ、服も見たしということで、少し観光することにした。
ヨーロッパには一部の国でlimeというレンタルキックボードがある。(ポーランド にもあった)
これがパリにもあり、仲間内で2:2になり、lime組、歩きタバコ組に分かれることになった。自分は歩く方になったので、宿泊地からルーブル美術館を横目にコンコルド広場まで抜けて、シャンゼリゼ通りをまっすぐ歩いた。途中で凱旋門が見え、lime組はすでに凱旋門に登るか考えていた時に、こちらの2人組は「もう良くない? どっか適当に散歩しよう」お互い言い始めたので、くるっと反転し、自分が行ってみたかったオペラガルニエまで歩くことにした。オペラガルニエがその名の通り演劇場のため、周辺はアートギャラリーなどが連ねていた。ちなみにこのオペラガルニエの中を見学するために12ユーロ払わなくてはならないのだが、この段階で自分のクレジットカードの利用残高がとうの昔になくなっていたことに気づいた。慌てて期間限定増額に手を伸ばしたことは言うまでもない。その後、またいつものレストランに連日足を運び、働いてるお兄さんに「またお前らかよ笑 席はいつものとこだ、毎日ありがとな!」的な感じで迎えられ、いつも通り美味しいご飯を食べた。いつも通り美味しいって良いことだなって思うと同時に、たったの3日間で束の間ではあるが、この店の常連になれた気がしてとても楽しかった。お兄さんに最後のディナーなんだ、と伝えると、
「え〜、また来てよ!! 待ってるよ!」と言われた。(そんなニュアンスのこと)
こういう一瞬で、とても儚い繋がりがすごい素敵だと思えると同時にとても寂しくなった。もし次来てもあの人は働いてないのかもしれないと考えると、会えるわけではないし、こういった繋がり方は貴重なんだとその場で心に刻んだ。おそらくパリの街の雰囲気も相まって、パリのでの1番の素敵な思い出だと思う。
そんな1カ国目から良い経験をしつつ、高速鉄道でベルギーはブリュッセルへ向かった。


〜Bruxelles,Antwerp〈ベルギー〉🇧🇪〜 3/7〜3/10

ベルギーではブリュッセルのホテルを予約し、お目当てはアントワープでの服屋巡りであった。
パリから移動し、その日の夕方前にブリュッセルに着くと、街並みが隣国なのにも関わらず、全く違う。 正直少し汚かった。が、中心部に着くと、一転、歴史的な街並みが多く見受けられた。ベルギーはチョコが有名ということもあり、街中から甘い香りがぷんぷんしていた。
宿泊地はそんな建物の内部の内部に入り口があり、入るまで20分かかった。わからないよ、あの入り口。ちゃんと口コミに書いといたよ、さすがに。ホテルのスタッフのとても早口で聞き取れない英語をなんとかして読み取ってくれた友人のおかげもあって、無事予約した部屋に辿り着いた、4人にしちゃ広かったけど。
初の国の移動につき、仲間内が疲れたようで小休憩を入れてからブリュッセル市内をぷらつくことにした。
街の中には、いわゆるサブカルチャーのお店も多くあり、日本のアニメ、漫画、ゲームに関連したグッズがたくさん置いてある店もあった。中には大好きなシリーズのゲームや、現在週刊少年ジャンプで連載中の漫画なども多く置いてあり、ベルギーにいながら、こっちの国でも自分の好きなものが人気だということを知り、なんだか誇らしげな気持ちになった。そんなことをしていると、良い時間になったので、パッとみつけた店に入り、お腹を満たすことにした。またパリみたいに常連になるんかな〜とか考えながら食べたピザは1人で食べるにはデカすぎて、シェアしながらなんとか食べ終えた。ベルギービールは王道のDuvelという苦味が強いビールらしいビールを飲んだ、アルコール強いけどまあ美味しいのなんの。少し良い気分になった。
その時にアントワープは9日に行くことが決まったため、明日の8日は引き続きブリュッセル散策をすることにした。
ベルギー2日目、生憎の雨だが、ブリュッセルでも有名な蚤の市を覗きに行くことにした。雨でやってるか不安だったが、ビニールシートを敷きながら、露天を開いていた。
雨のために普段よりお店はやっていなかったが、素敵な骨董品や、洋服、小物が所狭しと並んでいた。友達の1人が、お店のおじさんのこのバングルはいくらかと聞くと、「50ユーロだよ」と、この見た目の店に似合わない額を提示してきたので、値切ろうとしたがそこまでする必要のないものに見えたので、特にアクションは起こさなかった。きっと晴れてたら、もっと良い物を見つけてただろうな〜と思いながら、蚤の市の周りに洒落たヴィンテージショップがあるとのことだったので、サッと移動した。そんなこんなで様々なお店を見て周り、友達はチョコやら何やらお土産を購入しているのを横目に見て、自分は路地でタバコを吸っていた。自分はiQOSしか吸わないのだが、ベルギーではヨーロッパ唯一iQOSが売ってない国らしい。その代わりに独自の電子タバコは売っていたが、iQOSに適用はできないので、久々に紙タバコを買った。匂いが服とかにつくのが、ある意味嗜好品ならではなのに。自分自身、こんなにタバコの匂いがつくのが嫌になってるなんて思いもしなかった。2日目の夕食はスーパーやら、マック、ベルギーのファストフード店quickで売っていたハンバーガーなどをシェアして、ホテルで食べることにした。やっぱりたまには外食じゃなくて、家で食べるご飯はなんだか落ち着くものがあった。
皿洗い全部やったの、感謝しろよ野朗ども。
なぜか3日目は晴天になる。ベルギーでの3日目は晴天のスタートだった。丁度アントワープでの買い物の日だったので、幸先良い。
新幹線のチケットは簡単に駅で購入することができ、しかも乗車時間の指定がなく、いつ乗ってもok、とても便利なチケットだった。
世界一美しい駅と呼ばれるアントワープの駅はどこか厳かで、駅そのものが、歴史的建造物であった。
アントワープの街並みはまたブリュッセルとは違う雰囲気を出していた。
アントワープにはファッション専門学校として、多くの有名デザイナーを輩出している、王立アントワープ芸術学院という学校がある。ファッション好きの端くれとして、これは少し見ておかなければと、学校まで行ったのだが、授業を受けてわけでもないので、綺麗な学校という印象で終わってしまった。けどなんだか、感化された気がする。というのも、この学科の生徒は毎年半分の生徒が落第するような、スーパーエリートのみ残る学科となっている。そして、自分たちがその学校の近くを歩いていると、日本人ないしアジア人の同年代くらいの子とすれ違った。おそらくあの学校に単身通っているのだなと思うと、別の国で努力しているその子の姿を想像してしまった。もちろん、やるべきこと、やりたいことは人それぞれだ。それでも同じ世代(多分)が奮闘している中で、自分はどんな努力ができているのだろうか。自分の現在の非力さに悲しくもなりながら、少しでも努力を重ねていけたら、、、ゆくゆくは海外でも仕事できるくらい、幅広い人間になっていたい、どんな形でも良い。そう改めて考えた。その後お目当てのドリスヴァンノッテンの本店(上記の学校卒の世界的デザイナーのブランド)など、そんなハイブランドの服が状態良く、お手頃な価格で購入できるセレクトショップを見て周った。その後買いたいものも買えて、ホクホクな気持ちでアントワープを後にした。さすがファッションの街なだけあって、またお金貯めて来たいと思えた。次行くときは仕事とかでもいいな。
ブリュッセルに戻る電車に乗り込み、youtubeをぼーっと見てたら、友達が「そろそろ降りなくていいの?駅の名前、ブリュッセル中央駅だよね」と聞いてきたので、スマホを確認したところ、まだ予定の到着時間になってなかったので、「まだだよ」とすぐさま返事を返した。その約30分後、自分たちは目的の駅からかなり離れた名前も知らない駅に降り立っていた。ベルギーの田舎の部分も知れたことだし、まあいっかということで、タバコを吸って気持ちを落ち着かせた。
くそ寒い中、30分待って帰りの電車に乗り込んだのは良い思い出になったはず、、、、、


全部自分のミスです、ごめんなさい。
この日は初日に行ったレストランに再度向かい、食事をした。友達のうちの1人が散々食べたい食べたいって言ってた、ムール貝の酒蒸し。味は良かったけど、良い値段したし、そのうえ貝の身がくそ小さかったのは笑えた。もう一生食べようと思わないんだろうなあ。

そういえばアントワープにはフランダースの犬のモデルの教会があったり、服に興味なくとも楽しめる街並みになっていた。ちゃんと教会の前にパトラッシュとネロのオブジェも。ブリュッセルに飽きたら行ってみてもいいかもネ。


〜Amsterdam 〈オランダ〉🇳🇱〜 3/10〜3/12

そんなこんなでヨーロッパ周遊旅行も最後の国、オランダはアムステルダムに向かいました。
アムステルダム初日は生憎の雨。駅に着いてホテルまで向かうUberを待っている際、この旅初めてのコロナの煽りを、近くにいたドライバーから! まあそのヘイトは痛くも痒くもありませんでした。というより、コロナでどうこう言われるのはこのドライバーの奴以外にいませんでした。やっぱり自分の目で物事を見ないと、わからないことだらけだなあって。だって日本の報道は現地の人に暴行を受けたって強く出すでしょ。あくまで一握りであって、観光地ではあまり起きないかもしれない。引き続きメディアに踊らされないよーに。
にしてもUberのドライバーの方は良い人ばかりでびっくり。終始良い人だった。
ホテルに荷物を置き、散歩がてら周辺を歩いていると、街並みの中に複数の川が流れておりそれは素敵な景観だった。 正直他のヨーロッパの国々は同じような石畳の路地であったり、建物も似たり寄ったりだったのだが、オランダは何か違うと感じた。都会の中に自然がとても良いバランスで混在している、他にはない街であった。引き続き街を散策しながら、オランダのかの有名な観光地?である、飾り窓地区までたどり着いた。ここは世界でも有数の街の中心街に立ち並ぶ、風俗街である。レッドライトと呼ばれる窓に露出の激しい格好をした物凄い美人が、前を横切る観光客を手招きするなど、とてもエキゾチックな観光地である。周りの建物は大麻博物館であったり、セックスミュージアムであったりなど中々刺激の強いものが多く存在する地区となっている。そもそもオランダでは他の国に比べても性というものにオープンであるため、このような街が今もなお存続している。(しかし近年、中心地から郊外の方に飾り窓を移そうという動きもあり、今後の動向には注目が集まっている)
セックスショーが見れるという過激なスポットの横のレストランで、家族団欒で仲睦まじく夕食を食べている光景は異常に感じられたが、こちらの国では日常茶飯事のことであると思うと、物凄い国だなと感じた。
人生経験ということもあり、試しに飾り窓の人生2度とないモデルのような、美人の女性とお手合わせをしてきたのですが、、、、、
気になる方はアムステルダムに飛んでみてください、良い土産話ができると思います。ちなみにその地区を歩いていたら、大麻をキメすぎた落ち武者みたいなおじいさんが、ヘドバンを繰り返しながら、歩いていた。ジグザグに歩いてくるので、深夜に躱すのが大変だったのは良い思い出。しかし大麻でキマッてたのか、覚醒剤やってたのかわからないなあ。
オランダ2日目、いわゆる他に周った国で言う、3日目にあたる日程だ。この日は、アムステルダム国立美術館へ行き、有名な絵画やアート作品の観賞し、世界一綺麗な映画館だと言われるPathe Tuschinskiという映画館にも足を運んだ。アートな1日を最後の最後に過ごせて良かった。とても刺激的な日だった。
最後の夕食はホテル近くのバーレストラン。締めにふさわしいビールを全神経を集中させて飲んだ。
ちなみに天候は言うまでもなく、晴天。恵まれている。
雨のオランダとは違い、晴れている青空の下、光に照らされたアムステルダムの街並みはとんでもなく素敵で、海外で初めてこの国に住んでみたいと思ってしまうほどであった。単純に景色が良いからというわけではない。オランダは統計的に見て、仕事の働き方、生活の在り方において世界でも先進的な国である。日本とは全く異なる価値観のもと、人々の生活は営まれている。例としては、出勤は大体自転車。エコにも繋がっていれば、自身の節約にも繋がってると言える。仕事は基本残業無し。(らしい)これはここ最近の日本でも取り組まれていることだが、徹底の仕方が違う。もし仕事が少しでも伸びれば、翌日の出勤時間を短縮したりなど、またしても日本でもそれくらいやってる!!!って声も聞こえてきそうだが、実際やれてるところは数少ない。おそらく沢山の自己啓発、ビジネス本の中で耳が痛いほど、書かれていることだろう。欧米の働き方に学べ、とか。だからわざわざ自分がこんな旅行記の中で細かに書く必要はないが、あえてちょろっと書く。口だけにならないよう、自分に対しての戒めも込めて。
自分は、そんなオランダで見た(あくまで表面的ではあるが)生活、それを実現したい。だからこそ、そんな働き方を実践、ないしオランダにて働いてみたい。どんな仕事になるかはわからない。それでも自分の数少ない人脈、技術、経験から可能性のあることを見出し、そんな夢を叶えたい。来月の4月から、飲食(カフェ)の新卒社員として自分は働く。今後どう転ぶかは神のみぞ知るってやつだが、早くこの会社に入った理由を知りたい。これからの自分の何に繋がるのか。
実際に働いてみたい国に行き、リアルな生活を目の当たりにできて本当によかった。良い意味でギャップがなく、心の底から憧れた。
欲を言うと、グラフィックデザインとか、写真映像、またはファッションやサブカルチャーに関わる仕事で来てみたいなあ。

あぁ、、、 旅行前にインストールしたadobeのソフト早くいじれるようにならないと、そもそも話にならん。

と、ここまでがメモに書かれていた日記になります。
コロナが本格的になる前だったが、ヨーロッパは進行が早かったので怖さもあった。それでもこれだけ素敵な経験ができてよかったと今更ながら振り返れた。

adobeのソフト使えるようになって、もう仕事辞めて本当にグラフィックデザイナー目指すとは夢にも思わなんだ。
この春には、ちゃんとグラフィックデザイナーとして仕事を始めたい。

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