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生まれ変わったらどっちになりたい?

この記事の続きになっちゃうかもなのですが、男性として生きている時は生まれ変わったら次こそちゃんと女性として生まれたいと思ってました。

女性として生まれ変わったらあれしてこれして…….とか
朝起きたら女性になってないかなーとか
来世の自分のためにちょっとでも世の中を良くしてから死のうとか
そういったファンタジーの世界に入りこむことでなんとか生きる理由を見つけていたのだと思います。

ところがですね
女性化して、そういう妄想を全くしなくなったんですよね。

冒頭の記事でも書いてあるとおり、僕は完全に女性化しているわけではありません。
精巣は取り除いたけど棒は残っているし戸籍もそのまま
でもいいんです。僕の望んでいた生活ができているのだから。

改めて今、生まれ変わったらどっちになりたいかって考えたら
また今と同じ僕がいいなって思ってしまう。
性自認一致しないことと性的な関心がないことで浮いたり友達の輪に入れなかったりとつらいこともあったけど
そのおかげで洞察力と演技力は相当鍛えられた。

中学まではただただ成すすべなく孤立していたけど
高校大学では男子の興味がどこに向くのかとか
女性をどう見ているのかとか
こういった話題にはこういう反応したらいいとか
そういったものをつぶさに観察して対応を考えたりね。

なので今では大抵の話題に合わせられるしついていける自信がある。まったく興味も知識もない野球の話題にも入っていけるようになった僕すごい。

この記事でも書いたけど、僕が生まれた時から女性だったらすごくボーイッシュな女性になっていたと思う。
だからかなー。今の半分男性、半分女性の状態がすごくしっくりくる。
これがもし生来女性だったなら、女性らしさの枠組みの中で苦しんでいたんじゃないかって容易に想像つくんだよね。

女性化するからにはSRSして戸籍変更までやりたいと思ったこともあったけど
アセクシャルの僕が造膣してもどうせ使わないし
デメリットの方が大きいから精巣摘除までで様子見しよう
そう決断したあの時の僕をほめてやりたいくらいです。

中途半端といえば中途半端
だけどそれがとてもここちよい
今では両性のいいとこ取りで生きてやるって思ってる。
ずるいと言われそうだけど、これまで我慢して苦しんできたんだからこれくらいは許しておくれ……。

朝起きたら女性になってないかなって昔よく妄想してたやつ
今では、女だけど朝起きたら男になってた
って感覚が自然に出てくるから面白い。

そういったTS物はファンタジーだけど
僕はリアルに体験してるんだーと思うとちょっと贅沢な気さえしてくる。
だから生まれ変わってもまた僕がいい。

そう思えること
そう思える状況にいられるようになったこと
やっぱり僕は恵まれているのだと思います

以上、女性化しての心の変化の続きでした。


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