噛み締めると顎が痛い 顎関節症に対する治療の見方
「顎が痛くて歯医者に行ったが、顎の筋肉をマッサージするように言われた」
「マウスピースを処方されたが症状がなかなか改善されない」
これらの話は実際に患者さまから頂いたお声です。
もちろん上記の2つで症状が改善されることは多くありますが、元々身体の不調があった方などは顎のみの問題ではなく、様々な要素が加わっているためもっと視野を広げて治療しなければなりません。
今回は「噛み締める動作で顎が痛い」という症状について症例をもとにお話しします。
症例:50代女性
職業:デスクワーク
症状:半年前から職場が変わり、デスクワーク中心になった。その後寝起きに顎が疲れた感覚と噛み締める動作で右顎に痛みが出たため、歯医者に行ったところ食いしばりを指摘され、マウスピースを処方された。
2ヶ月ほど就寝時にマウスピースを使っていたものの、症状が改善されないため施術を希望。
今回はご自宅にお伺いして施術することになりました。
まず噛み合わせを確認するために歯をカチカチと何回か噛んでもらったところ、右の方が当たっている感覚が強いとのこと。口の開閉をしてもらうと一度右に下顎が移動した後左に移動していました。
これらの情報から予測すると、
①右下顎骨が下方に偏位し右広頚筋や右咬筋の過緊張が起こった
②左頬骨が上方に偏位し、左咬筋の収縮がしづらくなった
③頚椎の左屈可動域が制限され、頭部が右屈した状態になり、右咬筋の過緊張が起こった
これらの可能性が考えられます。骨の位置と可動性を検査していきます。
検査結果
頚椎(C):左側弯(Cの字に曲がっている)・C1左上方偏位・C4左側方偏位
頬骨:左右の位置と可動性は正常。しかし頭部の傾きによって右が下がっているように見える
下顎骨:右下方偏位+外方
今回の方では頭部が右に傾いているために下顎骨が右外下方に偏位し、咬筋の過収縮によって痛みが起きていました。
1回目の施術では頚椎を中心に行いましたが、3日ほどでまた痛みが出始めたため、デスクワークの姿勢が影響していると判断し、2回目以降は骨盤からの施術を行うことで症状の改善が見られました。
顎の痛みや噛み合わせでお困りの方は一度ご相談ください。
さいたま市を中心に出張施術を行なっています。
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出張整体Anker
代表 石田 拓弥
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