J1との試合
昨日J1の京都サンガとトレーニングマッチをしました。
J3のチームは練習試合とはいえなかなかJ1のチームと試合をする機会はありません。その中で開幕を2週間後に控えたこの時期にバチバチの試合を行えることはこれ以上ないことです。
これがシーズン途中であったり、終わりがけの試合となればまた少しニュアンスが変わってくると思います。
選手も人間なので置かれている場面や状況で良くも悪くもパフォーマンスは変動します。しかし開幕前はモチベーションもコンディションも一定以上いいはずです。
メンタル的に良好な状態なので、ここでやれることとそれ以降でやれたことは少し分けて考える必要があります。
結果として3−7の惨敗となったわけですが、それ以上に得られるものがあったと思います。
衝撃すぎた2021年の京都
僕個人として2021年の鳥取時代に同様の状況にて京都サンガとプレシーズンマッチがありました。
当時京都はJ2にいましたが、その時の衝撃が凄まじくプレーの強度に慣れるまでかなり時間を要した覚えがあります。
サッカー経験者ならわかると思いますが、格上と呼ばれるような相手と戦う時にはまず小手先でどうこうよりも全体の圧力で制圧しようとしてきます。
その局面局面が一番差が出やすいため、その慣れをさせる前に試合を決めにかかろうとします。
特にトランジッションと呼ばれる攻守の切り替えであったり、どちらに転がるかわからない球際の部分で足がもう一歩が出てきたり、伸びてきたりします。
それは単に個人の能力が高いというだけでなく組織としての共通意識により、ただでさえ能力の高い選手がより高いパフォーマンスを発揮する感じです。
その時はなんとか苦しい時間帯を凌ぎ切り、狙っていた擬似カウンターのような形でPKを取り先制することができました。
しかしその後は徐々にペースに飲み込まれ逆転負けしました。
結局そのシーズン京都はJ2を2位でフィニッシュしJ1昇格を決めることになりました。
その時感じたこととして、
「あのレベルでやればJ1に行けるのか」と強く思いました。
その一方で、「あの圧倒的な強度と迫力に自分は追いつけるのだろうか」と率直に思ってしまいました。
余談ですが、当時京都に所属していた冨田選手に聞いても、「それ戦った相手みんな言われた笑」と言っていたので間違い無いんだなと思いました。
少しの手応えを感じた2024年
その当時の記憶からして、今回の試合は一つ指標になると思い試合に臨みました。
強度を全面に押し出してくる相手に対して以前は少し受けてしまった場面もありましたが、今回はそうではありませんでした。
昨日の試合では後半途中からの出場、そして負けている状況、相手選手の疲労感など前と同様ではありませんが、それを差し引いても3年前とは違った感じ方を受けました。
結果的に負けてしまっているので良しとはなりませんが、自分自身を過去と比較できる機会はなかなかないので、ここでの経験や感じたことは全てプラスの材料です。
1本目はベンチから見ていられたのでその圧というものはピッチ内で体感することはできませんでしたが、開始早々に失点をしてしまったこと、自分が途中から出場して早々に失点をしたことが全てだと思います。圧に慣れるまでに失点をしてしまったということに変わりありません。
しかし今回大きく違ったのは自分達の時間を前より長く作れたということと、狙いの形から複数の得点が生まれたことです。
個人としてもゴールが取れました。そこに関しては狙った形ではありませんが、入ればなんでもOKです。
最後に
パスの強弱や正確性、選手のスピード感、ラストパスの精度やクオリティ。とんでもないくらい差があるかと言われれば、そうとは思いませんでした。
しかし差があるのは事実。その少しの差が結果にここまで反映されるのかと思いました。
目を離した隙にスプリントされ、その一瞬で追いつけなくなり手を出すしかなくなります。サボったらやられる。
それが一度だけでなく何度も繰り返し行うことができる運動能力があります。それがJ1
そんな環境で日々揉まれたらそりゃ強くなるし、上手くなるなと思いました。
そうなるためにもまずは長野パルセイロで目標に向かってひた走る以外にないです。
例年以上に厳しいリーグが始まろうとしています。どのチームが昇格してもおかしくないと思えます。順位予想や優勝オッズなどあってないようなものです。全チームが昇格を本気で狙う。そんな混沌としているリーグです。
そのせいかわかりませんが、今までの練習はほとんどが2部練習です!
きつすぎて貴司くんの歯ぎしりが止まらないくらいです。
開幕までもう少しです。最高のスタートダッシュが切れるよう全員でいい準備をします。長野はまだまだ寒いですが、熱い応援よろしくお願いします!